◇juri+cari◇

ネットで調べて、近所の本屋さんで買おう!!

正岡子規『俳諧大要』

2011-01-04 18:00:18 | 読書
本書は、『ホトトギス』で知られ、

明治の歌人である著者による俳句論集です。


文学としての俳諧を概説する『俳諧大要』

画家として知られていた蕪村について、その歌人の側面を再発見した『俳人蕪村』

著名な芭蕉の句が持つ画期的な意義を検討する『古池の句の弁』など、

新聞『日本』や『ホトトギス』に掲載された俳論5作を収録します。


擬人法や教訓めいた句への激しい批判や

貞門、談林、蕉門の俳人や句への鋭い批評

そして、俳諧連歌への言及など

興味深い記述ばかりですが、なかでも印象的なのは、


飛び入りの力者怪しき角力かな


という蕪村の句への詳細で想像力豊かな解説です。



俳諧の全容を平易に伝えるとともに、

著者の俳諧観や美意識をコンパクトに紹介する本書


文学史や著者に興味がある人に限らず

これから俳句をはじめたい方など、多くの方にオススメしたい著作です

最新の画像もっと見る