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恒川光太郎さん『夜市』

2007-01-05 10:25:31 | 読書

対価さえ支払えば何でも手に入れることのできる空間

 

夜市

 

主人公は幼い日にそこで自分の弟を対価として

野球の才能を手に入れた

 

しかし日ごとに募るに罪悪感に苦しみ

やがて主人公は再び夜市を訪れる

 

自分の取り戻すために

 

日本ホラー小説大賞を受賞した本作

 

ストーリー展開の面白さは言うまでもなく

 

100ページに満たない文章でありながら

幻想的で、いかがわしく、そして物悲しい

夜市の情景を読者に想起させる作者の筆致

 

読んでいて夜市騒々しさ匂いまでもが

はっきりと伝わってきます

 

本当にスゴイ

 

一応、怪奇小説の体はとっていますが

おどろおどろしさ等はないので

普段こうした小説を読まない方にもオススメできる一冊

 

深夜トイレに行くのが恐くなる事もないのでご心配なく

 

また、表紙の装丁幽玄な雰囲気を醸し出しており

とてもイイので、ぜひ手にとってご覧下さい

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絲山秋子さん「海の仙人」

2007-01-04 09:51:39 | 読書

年の初めに読む本はとても重要

 

ある年は梁石日さんの「闇の子供たち」を読んで

年明けからどよ~~んウツになったし

 

ある年は魚喃キリコさんのマンガを読んだら

その年は魚喃ワールドばかりするはめに・・・

 

そんなわけで最近は、その年最初に読む本をかなり厳選します

 

ドロドロした恋愛サスペンスNG

ホラーなんてもちろんダメ

 

そして今年厳選した末、最初に読んだ本

 

絲山秋子さんの「海の仙人」

 

150ページほどのとても短い作品ですが

そこに表現された世界観はとても奥行きがあり、

特に男女の距離感がとても素晴らしい本です

 

また福田和也さんの解説もこの小説の妙味濃縮していて

本編、解説ともに密度濃~~い一冊

 

 

「孤独ってえのがそもそも、心の輪郭なんじゃないか

外との関係じゃなくて自分のあり方だよ

背負っていかなくちゃいけない最低限の荷物だよ」

 

 

この台詞心打たれるものがある方はぜひご覧になってください

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