好きな人、好きなモノ、それらをさらに愛するために、その歴史を知ることによって、より愛情を持って接することが出来るようになることがありませんか?
僕の場合、ソウル・ミュージックをもっと深く理解しようと思い、アメリカの黒人(アフリカン・アメリカン)の歴史にすごく興味を持つようになりました。
なんとなくは知っていた人種差別(黒人差別)の問題、でもそれは遠い過去の歴史・・・
と、思ってはいないでしょうか?
最近、これらの問題を取り上げた映画が増えてきて、日本でも映画館で観ることが出来るようになって来ました。
2013年12月に観た 42~世界を変えた男~
2014年3月に観た 12 years a slave(それでも夜は明ける)
2014年4月に観た The Butler(大統領の執事の涙)
2014年8月に観た マッスル・ショールズ
2015年6月に観た ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
いずれも背景には差別の問題があります。
今回、観たグローリー「明日への行進」は、まさにその差別問題と戦ったキング牧師の実話に基づいた映画です。
アメリカの奴隷制度は、アメリカが独立する以前からあり、アメリカ南北戦争(1861~65)が終わるまで、憲法上で認められていた制度でした。
奴隷制度が廃止された後も差別は続き、1896年最高裁判所が「隔離しても、平等なら差別にはあたらない」という判決により、ジム・クロウ制度という人種隔離政策が始まります。
しかし1954年、ジム・クロウ制度を覆す最高裁の判決が出たことをキッカケに、黒人の差別撤廃運動が始まります。
この時の公民権運動の指導者だったのが、この映画の主人公キング牧師。
キング牧師は非暴力でこの運動を進めていきますが、これに対してマルコムXは、暴力的な方法でこれを進めようとします。
当時、黒人にも選挙する権利がありましたが、その権利を獲得するには有権者登録をしなくてはいけなく、実際にはほとんど不可能という状況でした。黒人が選挙に参加出来なければ、白人に有利な法律ばかり出来てしまう。
映画はキング牧師がノーベル平和賞を受賞したシーンから始まります。
その彼が黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人とともに、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまでの54マイル(87キロ)を、非暴力のデモ行進することで抗議しようとします。
しかし人種差別主義者のアラバマのウォーレス知事は、これを阻もうとエドモンド・ぺタス橋に州兵や群保安官達を配備、多くの死傷者が出る大惨事となったのです。
この事件はテレビ報道され、「ブラッディー・サンデー(血の日曜日事件)」として全米中に知られたのです。
一度は失敗に終わったデモですが、この報道を視た多くの人たちも参加し、再びデモは行われました。その中には白人の姿もありました。
当時、北と南では黒人差別には大きな意識の違いがあったんです。
しかし、このデモに参加した白人にも悲惨な結末が・・・
この事件が起きたのが1965年、まだ50年前のことです。
現在では、黒人が大統領のアメリカですが、この問題は根深く差別は終わっていません。
白人警察による、黒人暴行などのニュースは今でも耳にし、それが原因で暴動が起こっています。
僕も、キング牧師のことをそれほど詳しく知っているわけではありませんが、この映画はこのデモ行進がメインのため、これらの背景や、キング牧師の活動を知らない人には、彼の功績が伝わりにくいのではと思い、少し残念な感じです。
しかも、ロード―ショー初日に観に行ったのですが、観客はわずか5人・・・
こういう映画は、なかなか興味を持ってもらえないのが現実ですね。
日本では、今では当たり前の選挙権。
2016年の参議院選挙から18歳以上の国民にも選挙権が与えられます。
その一票を、なんとか手に入れようと頑張った人たちがいたこと、なぜそれが必要だったかを、この映画は教えてくれるんだと思います。
映画の中で「差別や暴行に耐えて生きて来た自分たちに誇り持とう」みたいな言葉が印象的だったです。
強い意志は、必ず結果を残すんだなと。
Common, John Legend - Glory
http://www8.plala.or.jp/jucon
僕の場合、ソウル・ミュージックをもっと深く理解しようと思い、アメリカの黒人(アフリカン・アメリカン)の歴史にすごく興味を持つようになりました。
なんとなくは知っていた人種差別(黒人差別)の問題、でもそれは遠い過去の歴史・・・
と、思ってはいないでしょうか?
最近、これらの問題を取り上げた映画が増えてきて、日本でも映画館で観ることが出来るようになって来ました。
2013年12月に観た 42~世界を変えた男~
2014年3月に観た 12 years a slave(それでも夜は明ける)
2014年4月に観た The Butler(大統領の執事の涙)
2014年8月に観た マッスル・ショールズ
2015年6月に観た ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
いずれも背景には差別の問題があります。
今回、観たグローリー「明日への行進」は、まさにその差別問題と戦ったキング牧師の実話に基づいた映画です。
アメリカの奴隷制度は、アメリカが独立する以前からあり、アメリカ南北戦争(1861~65)が終わるまで、憲法上で認められていた制度でした。
奴隷制度が廃止された後も差別は続き、1896年最高裁判所が「隔離しても、平等なら差別にはあたらない」という判決により、ジム・クロウ制度という人種隔離政策が始まります。
しかし1954年、ジム・クロウ制度を覆す最高裁の判決が出たことをキッカケに、黒人の差別撤廃運動が始まります。
この時の公民権運動の指導者だったのが、この映画の主人公キング牧師。
キング牧師は非暴力でこの運動を進めていきますが、これに対してマルコムXは、暴力的な方法でこれを進めようとします。
当時、黒人にも選挙する権利がありましたが、その権利を獲得するには有権者登録をしなくてはいけなく、実際にはほとんど不可能という状況でした。黒人が選挙に参加出来なければ、白人に有利な法律ばかり出来てしまう。
映画はキング牧師がノーベル平和賞を受賞したシーンから始まります。
その彼が黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人とともに、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまでの54マイル(87キロ)を、非暴力のデモ行進することで抗議しようとします。
しかし人種差別主義者のアラバマのウォーレス知事は、これを阻もうとエドモンド・ぺタス橋に州兵や群保安官達を配備、多くの死傷者が出る大惨事となったのです。
この事件はテレビ報道され、「ブラッディー・サンデー(血の日曜日事件)」として全米中に知られたのです。
一度は失敗に終わったデモですが、この報道を視た多くの人たちも参加し、再びデモは行われました。その中には白人の姿もありました。
当時、北と南では黒人差別には大きな意識の違いがあったんです。
しかし、このデモに参加した白人にも悲惨な結末が・・・
この事件が起きたのが1965年、まだ50年前のことです。
現在では、黒人が大統領のアメリカですが、この問題は根深く差別は終わっていません。
白人警察による、黒人暴行などのニュースは今でも耳にし、それが原因で暴動が起こっています。
僕も、キング牧師のことをそれほど詳しく知っているわけではありませんが、この映画はこのデモ行進がメインのため、これらの背景や、キング牧師の活動を知らない人には、彼の功績が伝わりにくいのではと思い、少し残念な感じです。
しかも、ロード―ショー初日に観に行ったのですが、観客はわずか5人・・・
こういう映画は、なかなか興味を持ってもらえないのが現実ですね。
日本では、今では当たり前の選挙権。
2016年の参議院選挙から18歳以上の国民にも選挙権が与えられます。
その一票を、なんとか手に入れようと頑張った人たちがいたこと、なぜそれが必要だったかを、この映画は教えてくれるんだと思います。
映画の中で「差別や暴行に耐えて生きて来た自分たちに誇り持とう」みたいな言葉が印象的だったです。
強い意志は、必ず結果を残すんだなと。
Common, John Legend - Glory
http://www8.plala.or.jp/jucon
英語のタイトルが確か、そうだったと思います。
気になりつつもまだ見ていません。
私はカナダにいますが、やっぱり人種差別って難しいです。
肌の色だけでなく、とにかく「違う」ことで差別してしまうのは、どこでも一緒なんだと思います。
日本では関係ないと思う方も多いかもしれませんが、中国や韓国への態度なんかも差別になりうると思います。
カナダも本当にたくさんのバックグラウンドの人が住んでいます。
私の住んでいるトロントなんかだとそれなりにごっちゃになるし、いろんな人がいるからそれが普通になりますけれど、郊外に出ると変わります。
立ち寄ったコーヒーストアで自分を除くとみんなが白人だった、とか。
やっぱりそういうところに行くと、ちょっと身構えますよ。
差別は、違いを知ろうとすることがまずは第一歩なのかなあ、と思います。
ただ郊外ではその違いに触れる機会も少ないというのもあると思うのですが・・・
この映画の原題はSelmaですよ。
同じ人種でもうまくいかないことは多々ありますし、人種が違っても、うまくいっている人もいる。
誰かの考えで行動するのではなく、1対1の人間としてつき合い、自分の判断で行動するってことが大事なのでは?と思うのですが。
固定観念にとらわれず、それぞれが自分で判断すれば、それは差別ではなく、区別になるような気がしますが・・・
やっぱり難しいです(笑)
自分が優位に立ちたいからでしょうか。
人種、性別、生まれた場所、マイノリティ、それは様々な理由をこじつけてのもの。
昔、アレックスヘイリーのルーツと言うドラマを見て、奴隷制度の歴史に強く関心を抱いたことがあります。
黒人霊歌の歴史もそれで知りました。
劣悪な環境の奴隷船では、まともに会話することさえ許されません。
宗教もこれまで自分の信じてきたものは認められずに、白人の宗教であるキリスト教のみ許されました。そんな中で許されたものが黒人霊歌ということらしいです。
だから、讃美歌や聖歌とは根本的に違う魂の叫びが感じられますよね。
その一方で、美しい聖歌で誰もが知っているアメイジンググレイス、あれを作ったのはもと奴隷船の船長だった人です。
若い頃の自分を悔い改め作られたその歌は今では知らない人がいないほどの有名なものとなりました。http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/touch/20130323/1364022024
古代から迫害、差別の問題、そして争いが繰り返されて現在もそれが続いています。
私個人のことではありますが、憎しみ怨みよりも、赦しが永遠のテーマです。
長文失礼しました。
差別という行為は、人間が本来持っている何かなのかもしれないですね。
もし、そうだとしたら、それをなくすことは難しいでしょうね。
みんなが、amberさんみたいに考えられるといいのかもしれません。
直視出来ないような人間の醜さ、酷さを映画を通して体感した気分でした。
どれだけ惨かろうが事実は事実なのだと思うとやりきれない気持ちでいっぱいになりますね。
すこしでもこんな想いをすることの無い世の中になってほしいと思います。
「それでも夜は明ける」観たんですか~
これを観てる人って、滅多にいないと思いますよ。
なんか、ビックリです。