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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

5千円あったら・・・

2015-06-24 20:45:59 | Weblog
せっかくいい気分で、クリマから帰って来たのに、売り上げが5千円足らない・・・

伝票のつけ忘れで、お金が多いことは、たまにあるけれど、足りないのはたぶん初めて。



どうしちゃったんだろう?
お釣りを出した時に、5千円札と1万円札を間違えちゃったのか?
それとも、どこかに落としちゃったか?


駐車場で、あにまるさんがボールペンが落ちていたって拾ってくれたんだけど、そのボールペンは売り上げと一緒にウエストバッグに入れていたものだから、そこで落としちゃったのか?

よく宝くじ当たったら、どう使う?って想像するけど、もしこの5千円があったらって想像するだけでも、いろんなことが出来る。

まず、軽く1週間はご飯が食べられる。うまくやれば2週間(笑)
映画だって観られるし、ライブだって行ける・・・
いやいや、材料だって買えるしね。


って、そういうことよりも、お客さんにいただいたお金をなくしちゃったってことにたいして申し訳ないです。
貴重なお金を使ってくださったのに、それを失くすって。
いただいたお金を有効に使って、また新しい作品を生み出すエネルギーにしないといけなかったのに。


まあ、でもそれを考えてもしょうがないので、もう忘れよう。

忘れるぞ。

忘れてやる~

あ~ 5千円・・・








よし、忘れた。

忘れたことにした(笑)



で、気を取り直して、オーダー品の制作。

Green Grainさんのスツール制作中。



ラウンド・タイプと、スクエア・タイプの2種類を2脚ずつの計4脚。


すでに制作開始してから、3日が経つがまだ完成は先。けっこう時間がかかる。
というのも、手加工の部分が多い。

ホゾが丸いんだけど、うちではここの加工、全ては機械で出来ない。



最終的には、手加工、ナイフで正円に仕上げる。
スツール4脚だと16本の脚が必要。これを一本一本ちょうどいい大きさにしていくのは、すごく時間のかかる作業。
手間とか経費を考えると、これ1脚で5千円も利益出てないんじゃないかな~ 

やっぱりお金を稼ぐというのは大変なことです。


あ~ 5千円、どこに行っちゃったのかな~
忘れられないわ~(笑)







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グローリー「明日への行進」(原題Selma)

2015-06-24 00:45:50 | live・movie
好きな人、好きなモノ、それらをさらに愛するために、その歴史を知ることによって、より愛情を持って接することが出来るようになることがありませんか?

僕の場合、ソウル・ミュージックをもっと深く理解しようと思い、アメリカの黒人(アフリカン・アメリカン)の歴史にすごく興味を持つようになりました。

なんとなくは知っていた人種差別(黒人差別)の問題、でもそれは遠い過去の歴史・・・
と、思ってはいないでしょうか?

最近、これらの問題を取り上げた映画が増えてきて、日本でも映画館で観ることが出来るようになって来ました。

2013年12月に観た 42~世界を変えた男~

2014年3月に観た 12 years a slave(それでも夜は明ける)

2014年4月に観た The Butler(大統領の執事の涙)

2014年8月に観た マッスル・ショールズ

2015年6月に観た ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男


いずれも背景には差別の問題があります。


今回、観たグローリー「明日への行進」は、まさにその差別問題と戦ったキング牧師の実話に基づいた映画です。


 

アメリカの奴隷制度は、アメリカが独立する以前からあり、アメリカ南北戦争(1861~65)が終わるまで、憲法上で認められていた制度でした。
奴隷制度が廃止された後も差別は続き、1896年最高裁判所が「隔離しても、平等なら差別にはあたらない」という判決により、ジム・クロウ制度という人種隔離政策が始まります。

しかし1954年、ジム・クロウ制度を覆す最高裁の判決が出たことをキッカケに、黒人の差別撤廃運動が始まります。
この時の公民権運動の指導者だったのが、この映画の主人公キング牧師。

キング牧師は非暴力でこの運動を進めていきますが、これに対してマルコムXは、暴力的な方法でこれを進めようとします。
当時、黒人にも選挙する権利がありましたが、その権利を獲得するには有権者登録をしなくてはいけなく、実際にはほとんど不可能という状況でした。黒人が選挙に参加出来なければ、白人に有利な法律ばかり出来てしまう。


映画はキング牧師がノーベル平和賞を受賞したシーンから始まります。
その彼が黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人とともに、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまでの54マイル(87キロ)を、非暴力のデモ行進することで抗議しようとします。

しかし人種差別主義者のアラバマのウォーレス知事は、これを阻もうとエドモンド・ぺタス橋に州兵や群保安官達を配備、多くの死傷者が出る大惨事となったのです。
この事件はテレビ報道され、「ブラッディー・サンデー(血の日曜日事件)」として全米中に知られたのです。

一度は失敗に終わったデモですが、この報道を視た多くの人たちも参加し、再びデモは行われました。その中には白人の姿もありました。
当時、北と南では黒人差別には大きな意識の違いがあったんです。
しかし、このデモに参加した白人にも悲惨な結末が・・・

この事件が起きたのが1965年、まだ50年前のことです。
現在では、黒人が大統領のアメリカですが、この問題は根深く差別は終わっていません。
白人警察による、黒人暴行などのニュースは今でも耳にし、それが原因で暴動が起こっています。


僕も、キング牧師のことをそれほど詳しく知っているわけではありませんが、この映画はこのデモ行進がメインのため、これらの背景や、キング牧師の活動を知らない人には、彼の功績が伝わりにくいのではと思い、少し残念な感じです。


しかも、ロード―ショー初日に観に行ったのですが、観客はわずか5人・・・
こういう映画は、なかなか興味を持ってもらえないのが現実ですね。


日本では、今では当たり前の選挙権。
2016年の参議院選挙から18歳以上の国民にも選挙権が与えられます。
その一票を、なんとか手に入れようと頑張った人たちがいたこと、なぜそれが必要だったかを、この映画は教えてくれるんだと思います。

映画の中で「差別や暴行に耐えて生きて来た自分たちに誇り持とう」みたいな言葉が印象的だったです。
強い意志は、必ず結果を残すんだなと。


Common, John Legend - Glory





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