rftgyふじこlp:今は反芻している…JP1NOM

のんべんだらりと生きてしまいましたよ。

南牧村(なんもくむら)孤立

2007年09月11日 16時10分46秒 | 災害
群馬県の南牧村が先日の台風で孤立状態だそうだ。

南牧村(なんもくむら)と南牧村(みなみまきむら)は長野県境と群馬県境近くにある、別々の村なのだが、地理的にも近く、ややこしい。方や群馬県甘楽郡南牧村であり、方や長野県南佐久郡南牧村である。上州なんもく、八ヶ岳のみなみまき、と覚えるしかあるまい。

先日の台風五号は各地で大雨の被害をもたらした。人的被害がなかったというだけで、秩父方面でもかなり降水量があったので被害あるいは影響があったはずだ。三峯山、浦山ダム近辺では累積降水量が600mmを越えていたはずだ。林道大血川線や林道広河原逆川線などはかなり土砂崩れが起きているのではないか?

その秩父市・旧大滝村から尾根を一つ二つ越えた群馬県多野郡上野村でもかなりの降水量があり、被害があったようだ

上野村は元々R462とR299が主要アクセス路となっているが、現在はR299しか通れないらしい。R462は通行止めになっている。ブドウ峠も通行止め、尾根一つ北の南牧村に通じる道も旧峠などは通行止めだ。

そんな状況だから南牧村も酷い状況になっている。

もともと村内を横断する県道しか外部とのアクセス路がなかったのに、その県道が寸断され、長野に出る事も下仁田に出る事もできなくなった。深刻な被害を受けたのは大きな沢沿いに走る県道・村道で、星尾・羽沢・大塩沢などの集落が孤立したようだ

上野村や南牧村は都会の人間から見れば山村の原風景が残る地域で、何度も走りに行っている。その地域が被災したとなれば落ち着いてはいられない。

被災地が沢沿いという事と猛暑も一段落ついたことで水の心配はそれほどないが、停電が続いていて、食料の腐敗などが進んでいるという。

本来なら飛んでいきたいところだが、自衛隊の災害復旧活動の邪魔になってもいけないし、ボランティアの受付なども行っていないようだ。復旧後に訪れ、観光名所巡りでもするのが無難ではある。

上野村と南牧村に被害が出ているという事は御荷鉾スーパー林道にも大きな被害が出ていると考えるべきだろう。生活道路ではない林道については調査が遅れ、報道が飛びつかないだけだ。

なお、農業への被害も大きかったようだ。こんにゃくいもの一大生産地の群馬県ではあるが、台風による被害が大きかったという。埼玉県川島町の市野川はテレメーター水位を見る限り、溢水している。


川越市の入間川もかなり水かさが増していて、河川敷の公園は冠水した。


このほか各地で稲が倒れたり、道路が崩壊したりという被害が出ている

気候の温暖化が進むと局地的な豪雨や勢力の大きな台風が増えるという。
今回の台風はその例証になるのかもしれない。

ただし、地球温暖化が炭酸ガスやメタンガスによる物か、他の原因が(も)あるのか、まだはっきりとはしていない。だが現在の気候を維持するためには炭酸ガスなど温暖化効果ガスを減らす努力は必要だ。

そこで原発が出てくるわけだが、原発の建設、維持、廃棄には多量の石油資源が必要だという事を忘れてはいけない。