いきなり!? ロードバイク

ママチャリにも乗らなかった40代働く主婦
何故かロードバイクに乗る羽目に…
今日はどちらへ?もちろんおもしろい方!

地震のあった日だ

2007-01-17 12:14:06 | こんな日もあるわな

今日は朝から雨
昨日から天気予報睨んでて、なんとか自転車通勤出来るかとおもったけど…


12年前神戸で大きな地震がありましたねぇ。

淀川沿いの地域では断層の関係で大阪市内より揺れが大きそうだった。
当時は3階建てのうすっぺらい家に住んでいたので
3階部分で寝ていたら、暗闇の中突然ジェットコースターの様に
振り回されて目が覚めました。

なにがなんだか理解できず、3才だった息子をしっかり抱えてベッドにしがみついていた。
ただ、ただ「神様助けて」と何度もつぶやいて揺れが治まるのを待ちました。
「怖かったね~」と息子に言うと「ママが守ってくれた」とにこにこ嬉しそうにしている。

いつも聞いているラジオは何の情報も伝えず、空虚なラブソングを垂れ流している。

明るくなるにしたがって外で人の声が聞こえ、救急車が走り…なんかとんでもないことが起こったんだなぁとやっと少し理解した。

明るくなってやっとブレーカー落ちている事に気づきテレビを付けてみると、
地震の情報が流れていました。
「関西では地震は起こらない」そんな迷信を信じていたのに…。

家の中ではただヒトリの犠牲者が出ていました。
当時のレンジャーモノの大きな合体ロボが、
家具の上から落ちてきたモノでつぶされていました。
正義のヒーローも無抵抗でやられてる。
これが息子だったら…とゾッとした。

テレビが流す光景に呆然としましたが、余震が来るかもしれないと伝えています。

どうしようか考えて、薄っぺらい3階建てにいるより、
平屋で庭の広い保育所の方が安全だろうなと考えて、
二人の子供を保育所に連れて行き会社へ行くことにしました。

保育所では子供も保母さんも半分の出席。
しかも保母さんはおびえて泣いてる。
10階建てのマンションでピアノが端から端まで移動したそうだ。
おびえて泣いてる人に預けて大丈夫かよ、とおもったけど…
「家にいるより保育所の方がずっと安全だ」と保母さんと自分を励まして会社に行った。

会社では当時は今よりずっと高価だったパソコンのモニターが落っこちている。
ちゃんと起動したけど…お客さんの所は…?
電話で確認するがつながらない。社長を含め他の社員も半分くらいは
連絡も取れない…電話を握りあちこち安否の確認で1日を過ごした。

それから二ヶ月後オウム事件が起こったな。

人生何が起こるか解らない。
人任せで生きてはダメだ。
誰の責任でもなく自分で生きなくちゃダメだ。

じっとしていても死ぬときには死ぬ。
うじうじ考えてもしかない、やっちゃえ~!
受け身な生き方を思いっきり方向転換やっちゃった年でした。

かわいかった娘も、大地震は母に守られた思い出を持つ息子も
放置されても死なないように自立心旺盛に育った。

地震の事もすっかり忘れたかなぁ。

でもあのとき以来、外に出るとまず空を見上げて。
太陽を見て、月と語って、星を見て、風を見て、気温を感じて、空気のにおいをかいで、木のざわめきを聞く。


今日も自然界は大丈夫ですか、どうか家族が無事で家に戻りますように…。


そしてワタシがコケたり溝に落ちたりしませんように…
…そんな自転車通勤の代わりに今日は車