ピダハン
ブラジルのアマゾンに
ピダハンという
少数民族が
住んでいます
その数は
400人あまり
アメリカの
ダニエル博士は
ピダハンの村に
ピダハン語の
研究と
キリスト教の
伝道のため
20年間
通い続けました
ピダハン語は
母音が3つ
子音が8つ
しかありません
さらに
数がありません
左右の概念もありません
色を区別することばもなく
文字もありません
神もいません
近代の
文化生活とは
かけ離れています
でも
人々は
いつも
にこにこ
朗らかで
おだやかで
争いをしない
平和的な生活を
送っています
マラリアなどにかかる
心配はありますが
死を恐れてはいません
ダニエル博士も
ピダハンは
人類の中で
類を見ないほど
幸せで
充足した人々だ
私が知り合った
どんなキリスト教徒よりも
どんな宗教を標榜する人々よりも
幸福で
環境に順応した
人々だ
といわれます
結局
ダニエル博士は
伝道することもやめ
自身も
キリスト教徒をやめ
無神論者になってしまったといいます
宗教の目的は
教義を理解することでも
それを広めることでも
ないということです
それは
みんなが幸福であることを
願うということです
ピダハンの人々は
われわれより
ずっと昔に
さとりの世界を
得ていました
もはや
宗教など
まったく必要としない
天国を生きていた
ということです
「ピダハン」を読んで
いかに現代の宗教が
方向を
間違えているかが
よく分かります
反省至極
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おととしの夏にNHKでピダハンとダニエルさんの番組を観たからでした
当時、宗教全般への大いなる不信を持っていた私に大変興味深い番組でした。
時間の概念もないピダハンは、過去や未来という時制がみられず、ひたすらに“今”に生きる民族でした
明日の食べ物があるのだろうかと心配し気を揉むことがないのです。
人々が皆平等でお互いに認め合い、不自由なく暮らし、
将来への不安、過去への後悔から解放されている民に、
不完全な人間が伝える神からのメッセージなど邪道でしょう
つまりは、将来への不安を煽り、他と比べての不幸さや悩みを掘り下げ、
そこから救われるにはこの道しかないと勧誘するのが現代の宗教ですね
文明の発達しているこの日本でも、
宇宙と繋がり、平和で、死を恐れず、日々穏やかに生きる道を見つけられたら幸せですね