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正法眼蔵 鉢盂 はつう
境内の
カキツバタが咲きました
鉢盂とは
僧侶が食事をするときに使う
食器のことです
道元さまは
仏さまが
代々伝えてきたものは
さとりである
それは
鉢盂であり
袈裟である
といわれます
むかし
天童山の
如浄禅師はいわれました
中国百丈禅師に ひゃくじょう
ある僧がたずねた
奇特とは きどく (すばらしいということ)
とは何か
百丈いわく
独坐大雄峯 どくざだいおうほう (私がこの百丈山に坐禅していること)
である
と
では
いま私に
奇特とは何かと
問われれば
奇特などというものは
どこにあるものか
浄慈寺の じんずじ (如浄が天童山の前に住職していたお寺)
鉢盂が
天童山に
移って
それで食事をすることである
と答えるであろう
私たちは
すぐに
さとりとは
何か特別なものと思い
他を
探したくなるものですが
本当は
日常
そのものが
さとりである
ということでしょう
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« 阿部正助商店 | ピダハン » |
寒色の花は夕方や曇りや雨の日がより美しく見えるそうです
今日はカキツバタ日和ですね
独坐大雄峯
今、ここにいるということが何よりも素晴らしく有難いことなのですね
仏さまを供養すると功徳があるからとか、
坐禅をするとさとりの境地に入れるはずだからとか、
お金持ちになれば素晴らしいなどと
外に向かって有難いことを探し求めていては、いつまでも真の安らぎは見つからないのでしょう。
宇宙の中での存在の本性、自分の世界いっぱいで
現実の上にしっかりと坐って仏さまと自分のつなぎ目を無くすよう己を調えていく。
日常の行い全てがその修行であるということなのですね
ともすると、自分一人で生きているかのようにわかった顔をしてしまいますが、人間が解っている事はほんの一部ですね。
どんな場所にいても、どんな状態にあっても、
“今 ここ”を住処として本来のありのままの自分自身でいられますように
天地宇宙と一体であり、一なる地平に生かされて在ることへの感謝や喜び、有難さを感じ、
そこからうまれる安らぎを味わう独坐大雄峯の人になれますように