越前の諸道
司馬先生の
「街道をゆく 18」を
読み返してみました
先生が
越前を
取材されされたのは
昭和55年の10月
執筆されたのは
56年1月であると
記されてあります
この年
北陸は
38豪雪に並ぶ大雪で
全山あげて
毎日雪かきに
追われていたことを
思い出します
私は永平寺に
54年から
57年まで
修行していましたので
ちょうどこの頃
司馬先生は
永平寺や
大野市の宝慶寺 ほうきょうじ を
参拝取材されたのです
司馬先生は
道元さまの
只管打坐 しかんたざ を
唯一
伝えたのは
宝慶寺を
開かれた
寂円さまであろう
といわれます
寂円さまは
中国
洛陽の人
天童山で
道元さまと
一緒に
如浄禅師の
坐禅を
修行されました
そのご
道元さまを
慕い
来朝されたのです
そして
道元さまが
亡くなられたあと
大野市の
銀椀峰に
ただひとり
18年間
坐りつづけました
これが
宝慶寺の開創です
大野市も
豪雪地帯
宝慶寺では
いまも
深い
ゆき ゆき ゆきに
埋もれ
凍てつく
静寂の中
道元さまの
坐禅が
守られて
いることでしょう
本日は
午後3時より坐禅会です
皆さまのご参加を
お待ち申し上げます
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