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知覧夜話

偶然とは

恐ろしいものです

 

このたび

知覧と万世を

案内していただいた

タクシードライバーさんは

古い飛行機の

資料を集めるのが

趣味なのだそう

「昨日も

ネットで

いいもの発見しました」

とのこと

 

あまりにも

詳しいので

お聞きすると

 

「じつは

わたし

防衛大学をでて

幕僚庁にいたのです」

 

アメリカのダラス空軍基地で

訓練中のとき

基地内に

やけに厳重な

格納倉庫を発見

 

中身を尋ねると

なんと

ゼロ・ファィター (零戦)が

整備された状態で

入っているとのこと

 

一年間

上官に頼み込んで

5分間だけ

操縦させて

もらったのだそうです

 

戦争当時の

日本の工業技術は

非常に高く

機体は

ジュラルミンを

薄くのばし貼って

軽量化されていました

 

ですから

時速60㎞で

ふわっと浮き上がるのだそうです

「感動しました・・・!」と

いわれていました

 

かれは

そのとき毎日

F-15イーグルを

マッハ2で

操縦していたそうです

その後

色々あって

(機密事項)

5年前

中国から帰り

タクシードライバーに

なったのだそうです

 

世の中

おもしろい方が

まだまだ

おられます・・・

 

もちろん

タクシーは

法定速度でした

 

 

 

 

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