コカ・コーラ社は「知らなかった」でいいのか Mrs.Green Apple『コロンブス』問題 歌詞から推察できるタイアップの問題点(ENCOUNT)
重要な背景情報を書かずに茶化していたのは謝罪します。
【重要な背景情報】
全米で相次ぐコロンブス像の破壊、先住民虐殺の歴史に矛先
黒人男性ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに全米で人種差別批判が強まる中、今度はクリストファー・コロンブスの銅像が各地で相次いで破壊されている。
CNN.co.jp
この黒人男性ジョージ・フロイドさんは
ジョージ・フロイドの死(ジョージ・フロイドのし、英: Murder of George Floyd)は、アフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)が、2020年5月25日にミネアポリス近郊で、警察官のデレク・ショーヴィンの不適切な拘束方法によって殺害された事件である。
つまり、それまでのコロンブスの評価を壊すような問題はここに端を発しています。
コロンブスの件をこの騒動に触れずに如何にもそれ以前からそうだったように記事するのは何処か配慮が欠けます。
差別のシンボルみたいにされたのは以前からあったと言うよりもこの時に発生したもので、しかもその翌月の出来事でつまりたかだか4年前に抗議活動の一環で起きた破壊活動です。
もう一つがアメリカンネイティブと黒人と言う二つの大きな奴隷に関する話がごっちゃです。
初期のアメリカンネイティブに対する話は今回でも関係しますが、黒人の奴隷の件は違います。
黒人奴隷はアフリカから連れて来られておりコロンブスの時代の後に貿易として物扱いされた過去が悲惨です。
貴重な労働力であり、現実的には彼等無しにアメリカの開拓も無かったのですから。
なのでアメリカンネイティブに対する酷い扱いとその後の黒人奴隷の件までコロンブスかと言うとそれもどうかと思います。
AIに聞くと下記のような回答を得ました。
最初に黒人奴隷をアメリカに連れてきたのは、1619年にイングランドの民間船「ホワイト・ライオン(White Lion)」の船長であるジョン・コルファックス(John Colfax)です。この船は西アフリカからの約20名のアフリカ人を連れてきて、バージニア州ジェームズタウンに到着しました。彼らは、オランダの私掠船から購入されたもので、タバコ農園での労働力として植民地の入植者に売られました 。
なので私としてはそこは分けて話すべきかと思います。
何も全てにおいて差別で一括りにしなくても良いのです。
先住民はコロンブス、黒人奴隷はコルファックスと分けて非難してもいいのでは?
確かに最初に奴隷と言うような事をしたコロンブスは問題ですが、実は更に遡る事があります。
その遥か前に既にアフリカからイスラムが奴隷を捕まえていたようなのです。
紀元前後から盛んになった季節風を利用するインド洋交易圏で、アフリカの黒人を奴隷として売買することが行われていた。特に8世紀後半にアッバース朝が成立して、バグダードが建設され、バスラなどペルシア湾に面した都市が発展し、ムスリム商人がインド洋に進出するようになると、彼らはアフリカ東岸を南下し、象牙などと共に黒人を捕らえて奴隷としてイスラーム圏で売りさばくようになった。イスラーム法ではイスラーム教徒を奴隷とすることは否定されていたので、アフリカのナイル上流地域のアビシニア(エチオピア)のキリスト教徒(キリスト単性説を信奉するコプト教会系)や、現在のタンザニア、モザンビークなどの内陸部の非イスラーム教徒を捕らえて奴隷とし、彼らはイスラーム圏で家内奴隷や農園奴隷として使役された。黒人奴隷はイスラーム圏ではザンジュと言われ、アッバース朝時代の869~883年に起こった奴隷反乱はザンジュの乱といわれている。またアフリカ東岸で奴隷貿易の中心地として栄えたザンジバル島の名もザンジュから来ている。
日本だと世界史があって中国の歴史だろうとヨーロッパの歴史だろうとそしてイスラムの歴史さえも同じ教科書に載ります。
そして事実にうるさいのです。
つまり、黒人を奴隷にした人でもないのにその像を倒すなんて漠然とした妄想です。
アメリカンネイティブがコロンブスの像を倒すなら道理でしょう。
しかし西部劇ではありませんが、実際の開拓時代の家にしても映画に出て来るようなヨーロッパ調の物でなく小屋です。
そしてネイティブ・アメリカンとの間で戦いや不平等な法律がもっと追いやったのであってコロンブスだけではない歴史をどう捉えるのかはアメリカに敗れた日本が批判するには荷が重いです。
学術的に述べただけでも批判するのは簡単だけど、本当にそれって彼が悪いと言うとそれこそ因縁をつけられたような話です。
基本的には歴史事実を積み重ねて批判するのが正しいのです。
根拠が意図的に誤解された批判まで差別だなんだかんだ言うのはもっと調べた方がいいのでしょう。
そして意図的に歴史を誤解する行為は日本人は嫌いますよね。
散々やられて嫌になっていますから。
今回の投稿で反省したのはこんな話まで詳しく調べる機会すら持てなかったと思い返しています。
それ程に世界史はその文明の中心を主人公にしたストリーなので、サブストーリーを展開するだけの余裕なんてないのです。
つまり、今回の奴隷の件みたい、奴隷がどう扱われて来たのかを見直すとあれ?となるのですよね。
ソビエト、ロシアのシベリア送りではありませんが、勝てば官軍で好きなようにしてしまう事への問題も含めて差別括りの見方よりも現実的に何が問題でそれをきちんと踏まえた時に意図的な話には要注意です。
それにネイティブ・アメリカンはその後追われて最終的に保護されています。
一方の黒人の子孫はそれこそ貧しいままの人もいます。
帰りたいなら、今なら先祖の地に帰る手段は楽にありますが、今更受け入れてもらえないですよね。
日本の皆保険制度のコピーで少しは医療的な側面で改善されたとは言え、大変な状況のままです。
また、ホームレスについても日本だとオリンピックだ、万博だと国際的な行事やインバウンドだと実質的に保護して減らしてしまいます。
ところがアメリカにそんなものはありません。
GHQは自分達で出来もしない理想論を押し付けて去ってしまったのでしょう。
その後に日本がこれを直す必要があったのに不磨の大典と言うような様です。
逆に磨き続けないといけなかったのです。
コカ・コーラがもっと指導するべきだったと言うのは簡単ですが、表現の自由と反対側でバッティングしますよね。
そもそも論で外資系企業を日本側でとやかく言う時に本社のある国とどうなのかです。
日本がアメリカに文句を言うなんて出来ない立場です。
なのでアメリカの本社に説明する行為を疎かにしていたと言うのなら日本支社が悪いとなります。
たぶんその程度です。
もっと酷い言い方すれば外資系である時点で好き勝手される覚悟もしないといけないのです。
中国の例からも。
本気なら日本でグズグズ言わずにアメリカのコカ・コーラ本社に渡り合ってもっとしっかり管理しろくらい言わないといけなかったのかもしれませんがそれを言う程度までに勉強しないと何言ってんだこいつら的な扱いにされて返り討ちに遭います。
こんな事書いて問題でしょうが、本来なら得られるような権利や信頼を得難くしているのもこう言うような筋違いを押し通す行為なのです。
勉強して暴力ではなく、合理的に平等になれるようなアピールをしないといけないのにそう言うような流れはなかなか出来ないようです。
おふざけが過ぎると迷惑になるし、誤解を招きます。
そして何より失礼ですが、知らない人が恰も物知りの如く偉そうに宣うのですが、所詮付け焼き刃でした。
表では仕方なしにそう言う平等の論理を認めているようですが、現実的には個別の案件での平等が保証される訳ではありません。
総論では平等でも各論になると全てに保証されるのではなく商業主義だったりしますから。
つくづくこの問題は表面的に批判されて現実的な史実まで遡るとそれこそ日本人には難しいような問題でした。