日本の生産性が低いと言うのを本当と信じている人がいるようなので書きました。
恐らく、事実なら高くは売れないがアメリカでも安売りして自国の自動車生産数を上げれたと言う事です。
それは出来ないのです。
何故か当たり前ですが、人件費が一番高くてそれを下げるのにアメリカ自身もメキシコ生産に委託しています。
つまり、生産性と言う以前に自国のニーズさえも適応出来ないのでしょう。
それに実際にはインフレで住宅費を削る最終手段の人がいるとまで聞きます。
生産性が良ければ少なくともこんな現象が起きるほど余力の無い状況にはなりません。
日本で労働賃金が安くなった背景には一部の価格交渉、値切りが有るのかと思います。
長期不況で労働賃金が下がれば当然高い物は値切りたくなりますよね。
家電とか値切るのは仕方ないし、それを量販店がある程度容認したのも自分の所が潰れない為の事です。
しかしながら、そのツケはメーカーに行って最終的にはリストラになり、海外生産へとシフトさせてしまいました。
生産性の低さつまり労働賃金を安く抑える事で国内生産設備の投資が消えています。
こちらの方も問題だったのかと思われます。
経済の循環と言う意味では当時の安売り市場は最終的にデフレスパイラルからのリストラで経営自体もそう言う体質へと依存してしまいました。
おそらく、当時の開発を本当に国策として進めていたなら、トランプ関税より先にバッシングを受けていたのではないかと思われます。
そもそも論なのでしょうけど、中国バブルが弾けなかったり、ロシアのウクライナ侵攻で経済制裁を受けなかったりしたから再浮上したのです。
日本の国策ではデフレスパイラルから脱出出来ていないのを政治家が理解していません。
つまり、日本のポジションはロシアや中国の次の仮想経済敵国みたいな立場でも仕方ないのでしょう。
モグラ叩きではありませんが、日本を叩いて中国が出てきた。
それで中国を叩いたら日本が出てきたみたいな状況です。
これって生産性と言うよりは労働賃金が低い国を叩いても次々と出てきますよね。
USMCA(旧NAFTA)の仲間さえも叩かなくてはいけない状況で生産性が高いとかどれだけ勘違いしているのでしょうか?
4年間でもう少し真面目に検討していたらここまで酷い経済対策でなくて済んだと思います。
生産性以前にアメリカの製造業の弱点を穴埋めするような技術、生産技術、生産設備等を揃えたのかと想像します。
付加価値を産めるような技術や設備を揃えさせたなら、関税でなくてもアメリカ自身で立ち直れるのに。
トランプ大統領がなる前にきちんと情報を集めるのに対象の産業に何が必要なのかを相談していたらもっと違っていたのでしょう。
そんなに難しい話ではないのですが、基本をマスターしていれば積み上げ方式で生産性の本格的な改善は容易なのに。
あと、やはりマッチングがあるので仕事を増やせば良いのではなく、サプライチェーンを指導出来るような人を育てて雇用とする方が手っ取り早いです。
コストダウンのknow-howを学ばせて海外生産指導とかさせて品質とかも改善させられる人材とかアメリカには有益なのかと思われます。
その前に中国からしか手に入らないような品物の入手経路を確保しないと詰むのでは?
強がりでなく、強いアメリカに戻したいなら自国の弱点は塞がないと強くはなれませんから。
弱点補強をやらないと赤字は減りません。
関税は自国の産業に不利ならストップするのは当たり前です。
政治ショーよりも現実的な補強して貿易赤字を減らせばその分マナーフローが海外に出るのは阻止出来ます。
もう一つ重要なのは国内市場に合わせた商品ラインナップと設計の強化なのですが、アメリカの都合で難しいですね。
ハイブリッド事の6割がトヨタと聞くとEVでHVを抜くような技術が必要なのかと思われます。
もしかしてそれも…と言うような想像が頭の中を駆け巡ります。
中国の税率が高いうちに代替購入先を選定するだけの努力しても良いのかと思いました。
簡単言えば中国は値下げしなくても小さな国なら言う事を聞くのでしょうから、悪い事だけど貿易赤字にならない価格へと下げられないか交渉させて利益を吐き出させるしかないのでしょうね。
こんな事を書いても実現しないとは思いますが、スマホやパソコンの生産委託先の変更でしょうか?
極端なら米国で自動化生産してその自動機のメンテナンスの雇用を確保するのがマッチングとして良いのかと思われます。
なるべく早く関税を解決していかないと物が入らないので余計にインフレや部品材料の高騰でスタグフレーションに近づいてしまう懸念が出てきます。