試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3592F 6次車 現行色 回着 (TNカプラー化,グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ搭載)

2016-07-05 21:10:40 | 京成線:3500形
空白。

TOMYTEC製京成3500形3592F現行色が回着した。
色地種別幕化された後がプロトタイプで実車は発売告知後に惜しくも廃車された。
よって現行仕様ではなく晩年仕様扱いになる。


京成3500形3592F 6次車 現行色。
3592F:3592-3591-3590-3589。

何故かTOMYTECからは京成形式がリリースされず謎のままだった。
その謎を打ち破って告知されたのは3500形未更新車という完成品の空白域だった。
3500形未更新車のプラスチック製品はグリーンマックス製エコノミーキットでしか製作できない。
しかも19m級にデフォルメされており壁になっていた。
TOMIXブランドではなくTOMYTECブランドでのリリースだが非常に有り難い。


モハ3592+モハ3589。

例によって誘導無線アンテナはユーザー取付である。
3500形はクーラーキセが後位寄にオフセットされておりアンテナが無いと間が抜けて見える。
京成形式のアイコンである誘導無線アンテナはダミーアンテナで再現しても良かったと思える。
そうなれば開孔も不要でよりユーザーフレンドリーになると思う。


モハ3590+モハ3589。

パンタグラフは固定式の旧来品だが黒色なのは評価できる。
どちらにせよ交換対象になるため大きな影響はないがディスプレイとしてはアクセントになっていると思う。
これで折畳式なら更に良かったがブランド都合で欲は言えない。
行先表示類は[■■■ 普通 高砂]が印刷されている。
運行番号はシールからバラ数字を切り出す凝った方式だった。
しかし運行番号表示器は表印刷で予想と異なった。
金町線系統の行先表示は想定していたがまさか表印刷+白幕とは思わなかった。
当然千葉線仕様に変更する予定を組んでおり計算が狂っている。
回着した製品の状態は中の下に当たった。
全体的に青帯が掠れ気味で一部には欠けもある。
実車の青帯はカラーフィルム貼付だった。
現存編成でも見られるが後年はひび割れ等が生じ劣化していた。
晩年仕様と割り切ればぎりぎり納得出来ると思う。
TOMYTEC製品は印刷の当たり外れが激しい。
[K'SEI]CIマーク未貼付車がプロトタイプなら交換を要求したかもしれない。


入工中のモハ3592。

ひとまず第一次整備に着手した。
M2車は部品交換を行い走行可能にする。
マイクロエース製3500形3504F朱帯色登場発売告知によりM1車の扱いに迷う。
3300形に揃え成田寄M1車に動力ユニットを搭載させる予定だったが3504Fはモハ3503が動力車に指定されている。
どちらに合わせるかは整備しながら考えることにしてパンタグラフ,カプラー交換で第一次整備を打ち切る。
誘導無線アンテナ取付のためモハ3592を分解した。
いつの間にか屋根固定がスナップ式に変わっておりやや手こずった。
もう少し嵌合爪が浅いと扱い易くなると思う。
屋根板取外し時に大半のクーラーキセが浮いたため組立時に溶着を決断した。


屋根板を取り外したモハ3592。

誘導無線アンテナ取付孔はガイドに沿ってドリルを通すだけである。
しかしここで初歩的なミスを犯した。
説明を読み違え開孔径を間違えてしまった。
[(手順)2.1mmドリルで開孔]という意味の記載を[1.2mmドリルで開孔]と勘違いした。
根本的に読み間違えたが更に数字を逆に読み取る意味不明な間抜けさを露呈している。
幸か不幸かΦ1.2mmのドリルが無く僅かに細いΦ1.1mmのドリルで取付孔を設けた。


勘違いした説明記載。

ドリルを通した際にガイドへ当たるのが気になったがそのまま押し通してしまいせっかくの元に戻れた機会を失っている。
早合点とは恐ろしい。
そもそもΦ1.2mmという中途半端さに疑問を持たなかったのか不思議である。
当然アンテナボスに対し径は大きくなってしまった。


Φ1.1mmの誘導無線アンテナ取付孔。

このまま取り付けるとアンテナが安定しないため微量の流し込み接着剤で溶着させた。
いきなり失敗したもののまだ取り返せたのは不幸中の幸いだった。
続いて下廻りの整備に移った。
走行用部品はTOMYTEC製1000形(←TOMYTEC製京浜急行1000形)製作時の余剰品を活用している。
マイクロエースから3500形がリリース予定のため輪心をマッキーで塗り潰し黒染車輪擬に仕上げた。


黒染車輪擬化したFS-389非動力台車。

リムは塗り潰しておらずグリーンマックス製3150形と同様の処理になった。
輪心さえ目立たなければ良くTOMYTEC製3500形はこれで統一する。
片押式ブレーキのFS-389は塗り潰し効果がより高くなる。
FS-089との差を考えると良い妥協点だと思う。
カプラーは先頭部のみTNカプラーSPへ交換し連結面はTNカプラーとした。
TNカプラーSP擬が三代目に入りTNカプラーのフレームを使用しなくなったためTNカプラーの活用を進める。
TOMYTEC製車両はウエイトを積んでもやや軽いため復心力の弱いTNカプラーでも対応可能である。


溶着させた室内部品と床板。

その他TOMYTEC製車両標準で施している室内部品と台枠の一体化を行った。
台枠両端の凸部へ微量の流し込み接着剤を投入し床板全体の下垂を防止する。
分解時は梃子の原理でマイナスドライバーを回転させると簡単に分離できるため万が一にも対応できる。
また床下機器も溶着しぐらつきを抑えた。


第一次整備を終えたモハ3592。

まだ第一次整備のため台車のカプラーポケットマウントは切除していない。
行先表示や運行番号表示器をどう処理するか検討中で第二次整備時にカットする予定である。
ドリル径を除きモハ3589も同様に第一次整備を完了した。




モハ3592+モハ3589 (誘導無線アンテナ取付)。

やはり誘導無線アンテナが搭載されると締まる。
送受信アンテナ間にクーラーキセが無い京成形式は3500形だけでより効果が高い。
TOMYTEC製誘導無線アンテナは1000形以来の登場になったが平板感は変わっていなかった。
グリーンマックス製誘導無線アンテナの予備品があれば選択に悩んだことだろう。
M1車は更に簡易な措置で収まる。
下廻りはTNカプラー化だけを施しTOMYTEC製車両標準化項目は先送りにした。
TNカプラー化は留置線へユニット毎に待避させる目的だけで装着している。




グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ化したモハ3591。

M1車はパンタグラフ交換が要になる。
推奨はTOMIX製PT-4212-S形パンタグラフだが銀色で京成車の特色が薄れる。
しかもホーン形状が異なり採用する気になれなかった。
起用したのはグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフとした。
純正採用のグリーンマックス製3150形はもちろんTOMYTEC製1000形でも使用しており調和が取れる。




モハ3590+モハ3589 (M1車+M2車)。

失敗した箇所も無事フォローでき3592Fの第一次整備が完了した。
動力車配置は自分の考え次第で直ぐに答が出ると思う。




3592F (第一次整備完了)。

問題はM2車の行先表示類である。
特に運行番号表示器の対応が壁になる。
待望の3500形だったが出場までに時間を要するだろう。

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