試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成500形モハ502[502F] 更新車 晩年仕様 鳳車輌製造製小形[荷]種別表示板設置,ヒュースボックス黒色化施工

2018-12-08 21:58:08 | 京成線
非営業。

TOMYTEC製京成500形502F更新車晩年仕様(502F←200形206F:三代目)は非営業運用充当が確定した。
候補に残った[],[],[],[]表示板には何れも鳳車輌製造製種別表示板ステッカーを起用する。
改めてステッカーを確認したところ[臨時]用は[]ではなく黒文字による[]表示だったと気付いた。


京成500形モハ502 更新車 晩年仕様(502F)。

赤文字表示は青電色に映えると考えていた。
200形206F更新車晩年仕様(206F)を[93  津田沼]表示としており対照的な表示に成り得た。
しかし[]表示ではこの対比効果が下がる。
黒文字表示であれば[]表示の採用が勝るため[]は最終選考を前に対象から漏れた。
3種に絞られた種別表示からどれを選ぶかを考えながらモハ502(502F)の第三次整備を完了させる。


入工中のモハ502。

モハ502は改番がモハ501(502F)に比べ車両番号標記印刷消去を上手く処置できなかった。
ラプロスでの擦過痕を隠す狙いで転写糊を残したものの早くも埃が付着し始めている。
黒ずみ程度で収まってくれると考えた狙いは崩れ去った。
毛羽立つ側板が引っ掛かり車体清掃工程に転写糊除去を含める。
その他施工項目はヒューズボックスの黒色化である。
これは206Fに揃える名目でモハ502,モハ501では唯一の塗装作業となった。


転写糊を除去した前面[502]標記周囲。

モハ502の前面車両番号標記転写は苦戦の連続だった。
グリーンマックス製3100形用[3125]インレタを転用し[502]に纏め上げたが見附は芳しくない。
もう同一台紙には[502]が残っておらず潰れ気味となった[502]の修正は全面的な再転写を要する。
だが別の台紙はモハ500(←モハ206:四代目),2000形クハ2011(←モハ207:四代目)用に温存したい。
よって乱れた標記には目を瞑り転写糊の除去だけを施す。
派手に失敗した車両番号標記印刷消去部隠蔽は青マッキー+緑マッキーの重ね塗りで対処している。
インク被膜の剥離を恐れ改番後も清掃を行わなかった。
先頭車両には相応しくない外観と言え極細綿棒で転写糊を削ぎ落としに掛かる。


磨き直されたモハ502。

貫通幌は種別板取付時に作業を行い難くさせるため予め撤去した。
各インレタが歪む[502]は転写糊との境が判り難い。
車両番号標記転写部を光源に向け凹凸を頼りに限界まで攻め込む。
所詮は目視による作業で留められたため完全な除去までには至らなかった。
清掃前に比べ腰板付近の白濁が失せ多少はましになったと思える。
続いて側板の拭き上げを施す。
モハ207(206F→モハ501)は謎の粘着物質を除去した際に車体全体を磨きクロスで仕上げていた。
特に瑕疵が見当たらなかったモハ206(206F→モハ502)は回着当時のままとされた。
若干ではあるがモハ502とモハ501で塗装被膜の差が生じてしまいこれの解消を図る。
この施工により両車の仕上がりはほぼ同等となった。
なお[モハ502]周囲の転写糊除去は前面車両番号標記に倣っている。


黒色化されたヒューズボックス。

そして不得手とする塗装作業に移った。
206Fは4両全車がお約束の厚塗りで揃っている。
ここを同一にするつもりは無かったがモハ502用ヒューズボックスも遭えなく厚塗りで終わった。
小部品への塗装でこの有り様では手の施しようがない。
モハ501用ヒューズボックスの仕上がりも期待は出来ないだろう。
ただ黒色化したヒューズボックスを屋根板に取り付けるとそれなりに良い雰囲気を醸し出してくれる。
グリーンマックス製PT-43S形パンタグラフ以外は明灰色一色だったためヒューズボックスの存在感を高められた。


部分補修を行った黒色化済ウエイト。

モハ502を先発させたのはマッキーで塗り潰したはずのウエイトが剥がれていた事に拠る。
暫定動力ユニット搭載車のモハ502だが極力床板着脱機会を減らしたかった。
マッキーのインク被膜は決して強くはなく僅かな接触でダイキャスト地が剥き出しになってしまう。
従って車体との嵌合時に再施工を繰り返す可能性があった。
モハ501より手数が増えると思われ優先的に入場させている。
マッキーが剥がれた箇所は限られたものだったが外観から目に付く場所だった。
細字マッキーでの部分補修を重ね少しでもインク被膜が厚くなるよう心掛けた。
第三次整備の工程はいよいよ種別板取付だけとなった。
206Fで使用した自作普通[]種別板は鳳車輌製造製ステッカーの種別板より一回り大きい。
京成1000形用六角[特急]種別板ステッカーと同寸で貫通扉に対する割合も悪くなく思える。
何故この様な差が生じたか不可解だったが鳳車輌製造製[],[],[]表示板を見て氷解した。
何れも表示板差しの印刷が無く白地部からの再現となっていた。


寸法の異なる小形[]種別板:鳳車輌製造製ステッカー。

つまり自作普通[]種別板ステッカーは種別板差しを印刷再現した代相当が拡大された事になる。
濃緑色枠を持つ種別板ベースを製作する余裕は無い。
必然的に小形[]種別板が選択肢として残った。
700形704Fがリリースされた場合に備え小形[]種別板ステッカーは使用を見合わせるつもりでいた。
しかし502Fの出場が優先され候補外からの選考となっている。
502Fへの取り付けはあくまで暫定措置であり再用を可能にしたい。
若干厚みが目立つもののt0.3mmのプラ板の種別板ベースに小形[]種別板ステッカーを貼付する事にした。
問題はその取付位置である。
小形[]種別板は表面だけの印刷だった模様で種別板差し装着車よりも上方向に掲示されていた。
各種資料を参考に実車の雰囲気に近付けられる場所を探る。




モハ502 [93   ]:鳳車輌製造製小形[]種別板設置,車体清掃施工。


モハ206 [93  津田沼]:206F(自作普通[]種別板,鳳車輌製造製津田沼[▽]行先方向板設置車)。

生憎500形更新車は1編成しか在籍しておらず荷電代走に充当された資料に辿り着けなかった。
そこで類似車体の510形を基準に定め現物合わせを行う。
当初は草冠の中央を塗り分け線に揃える位置とした。
ところが貫通幌を装着すると途端におかしく見えるようになってしまった。
ここは1/150スケールの難しいところである。
t0.3mmのプラ板で掲示が前面に押し出された影響もあるだろう。
更に微調整を続け草冠の上部と塗り分け線が重なる位置でようやく落ち着いた。
捲り式行先方向板の取り付け省略と種別板の寸法が違う事から206Fとはかなり趣が異なって見える。
実際には捲り式行先方向板を取り付けられたまま荷電代走に充当されたが雰囲気は十分である。
暫定仕様にしては贅沢な前面見附に至ったと思う。




モハ502(車体清掃,ヒューズボックス黒色化施工)。


200形モハ206更新車晩年仕様(206F:ヒューズボックス黒色化施工車)。

最後にウエイトとの接触に注意を払いながら車体を嵌合させた。
何処にも触れさせずに装着出来た模様で側面見附からダイキャスト地は伺えない。
以上を以てモハ502(502F)が暫定竣工を迎えた。
なお正式竣工は3両編成若しくは4両編成化に於ける非動力車化まで待たされる。
ヒューズボックス黒色化も踏襲されモハ206(206F)との主な外観差は装着台車だけに近い。
迂回を繰り返したが想定通りの形態へ漕ぎ着けられたと思える。


モハ502+モハ1030 (502F+1029F-1:FS-28(TS-310)動力台車装着車+TS-310動力台車装着車)。

モハ502はTOMYTEC製京成1000形モハ1030前期仕様(1029F-1)以来のTS-310動力台車を履く車両となった。
保管品都合でFS-28台車の代打に起用されたTS-310台車は似て非なる形状を持つ。
だが500形は1000形に対し車体色に加え車体寸法も異なっている。
FS-28(TS-310)動力台車の陰影が変わった事でFS-28台車らしく見える様な気がする。
TOMYTEC製TS-310動力台車枠は1029F-1の投入で予備品が発生した経緯がある。
よって200形の500編入は1029F-1を出場させていなければ実現しなかっただろう。
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