試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

交通営団5000系5925[86F] 非冷房車 後期仕様 床下機器配置変更試行 (戸袋窓閉塞車) ※TOMYTEC製

2020-01-13 23:59:20 | 5号東西線,営団線
予定変更。

TOMYTEC製交通営団5000系86F非冷房車後期仕様(5836)は5036(86F:5836)の整備完了を以て出場となる。
その5036だが床下見附に違和感を抱いたため床下機器配置変更が検討項目に挙がった。
ひとまず5036用床下機器部品を確認したが実車とは大きく乖離しており中断に追い込まれた。


交通営団5000系5925 非冷房車 後期仕様(86F)。
※TOMYTEC製。

細分化が難しい5000形用床下機器部品では所要数が足りず実車らしい雰囲気を醸し出せない。
不足分は床下機器配置を変更した5836(86F)で使用されなかった部品を充てる方向だった。
しかし5836の発生品は分割の難しい広幅箱形機器やエアータンクが大半を占める。
5036の山側には狭幅箱形機器を掻き集める算段としたが早くも壁にぶち当たった。
急遽床下機器配置変更試行が思い立った5836(86F)は5036への転用を考慮せずに作業を進めた。
これは着手した時点で5036の床下機器配置変更を行う計画が存在しなかった証でもある。


入工中の5836,5925 (86F)。

手持ちの資料で5800形非冷房車の床下機器配置を突き止めようとしたが年代が遡るせいか意外にもその数は少なかった。
そのため5836は床下機器部品と資料を照らし合わせながら都度類似機器の取り付けに移る苦しい展開が連続している。
複数の資料を渡り歩く間に5000形非冷房車は比較的鮮明な記録が多く残されていると気付いた。
山側床下機器は5800形より先に大凡の配置を掴めた程で5036でも床下機器配置変更を試行する切っ掛けとなった。
だが大半の狭幅箱形機器は5836へ流用されており既に流し込み接着剤での固定も施工済だった。
再度床下機器部品を撤去するには少々時間が遅く部品振替は放棄されている。


床下機器部品を再撤去した5925用床板。

5836で床下機器配置変更試行へと踏み切らせた要因は床下見附が込み合って見える5925(86F)にあった。
当初5925(86F)の第二次整備工程には床下機器配置変更が含まれていた。
しかし5306,5671,5357,5125(86F)を竣工させるまでに大幅な時間が割かれており工程簡略化へと傾いた。
加えて5900形非冷房車の床下機器配置も特定できておらず軽い溶着に留める床下機器配置変更準備だけが施される。
結局5900形非冷房車も正確な資料が見当たらず実車に倣った改装は断念せざるを得なくなった。
折しも5036へ充当する山側用床下機器部品の補填が急務となり5925は5836に準じた床下機器配置への変更が確定した。


微妙な差異が生じた山側西船橋寄床下機器部品 (5836,5925)。

5836と同時入場させた5925であるが5036用床下機器部品の捻出を重視し少しでも狭幅箱形機器取付数の削減に努める。
床下機器部品の再撤去には床板一体化を解除する必要があり座席部品と台枠の分離から作業に取り掛かった。
台枠ダミーカプラー用取付孔成形部への流し込み接着剤投入が台枠一体化の主軸で座席部品裏面は溶着固定されている。
但し実質的な溶着面積は円形状の台枠ダミーカプラー用取付孔成形部天面に限られる関係から破損を防ぐ分離が可能である。
流し込み接着剤投入量を控え固定箇所も限定した床下機器部品は座席部品と同じ感覚で再撤去出来ると考えていた。
ところが元々床下機器部品は5925用台枠との相性が良く想定外の箇所まで溶着箇所が広がる計算違いに見舞われた。


更に削減を図った海側床下機器配置 (5836,5925)。

プラスチックドライバーで抉る方法は全く通用せず金属製ドライバーにて嵌合爪部を強引に押し込むしかなくなった。
山側床下機器部品は西船橋寄用,中野寄用共に乾いた音を発しながらも無事剥離してくれた。
だが海側は嵌合爪から流し込み接着剤が伝わった模様で双方とも床下機器部品天面全体が台枠裏面と溶着していた。
遂には金属製ドライバーすら通じなくる状態に陥り床下機器配置変更準備は当てが外れてしまった。
止むを得ず溶着部をクラフトナイフで切り裂く方式を採ったが一部の嵌合爪を失っている。
基本的な床下機器配置は5836を踏襲したものの5036への転用と5925の特徴を考え変更した箇所がある。


再々溶着施工により乱れた台枠裏面(5925用)。

山側は5036用床下機器を捻出するため西船橋寄床下機器部品の切断箇所が一機器分運転台側に移動した。
機器数は5836と同じ2器であるが嵌合爪位置が異なる関係からFS-502非動力台車との釣り合いを考慮し西船橋寄へ偏位させた。
ミンデンドイツ式FS-358非動力台車装着車の5836に倣うと床下機器が浮いてしまう印象が拭えず間隔を詰めている。
一方海側も塩梅の良い資料と巡り会い西船橋寄への床下機器設置を見送り5925独自の配置になった。
5925の床下機器配置変更で確保した狭幅箱形機器は3器に達したものの嵌合爪受位置と合致しない可能性が考えられる。
後は5036での現物合わせ次第だが全部品の転用には至らないかもしれない。




5925(床下機器配置変更試行)。
※TOMYTEC製。


5125(86F:戸袋窓閉塞車)。
※TOMYTEC製。

台枠への床下機器部品固定を終え5925の作業は完了したと思えた。
ところが台枠を方転した状態で床下機器部品を取り付けていたと判明し慌てて全て再々撤去している。
既に完全固着した後だったため台枠裏面はぼろぼろになってしまい#600,#1,000のペーパーで平滑化を行い取り繕った。
マッキーで擦過痕を塗り潰す隠蔽策も無残な仕上がり具合に拍車を掛けただけだった。
幸い側面見附からは伺えない箇所でありこれ以上の追求は行わず5925(86F)を竣工させた。
床下見附が変更された5925はそれなりに5900形らしい印象へ近付けられたと思う。
この記事についてブログを書く
« 交通営団5000系5836[86F] 非... | TOP | 交通営団5000系5036[86F] 非... »