試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄103系津田沼電車区318F [Tc107] サハ103形750番代組込朱色1号編成 (クハ103-107,112 車体高嵩上施工)

2018-03-07 21:48:37 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
本領発揮。

2社3種混結の国鉄103系ツヌ318Fが再出場した。
グリーンマックス製クハ103形,KATO製103系量産冷房車,KATO製101系サハ103形750番代編入車の構成に変わりはない。
3種の車体が混在しながらもKATO製Assyベンチレーターで揃い編成見附は向上した。




国鉄103系ツヌ318F 朱色1号編成(1982/4)。
ツヌ318F:Tc107-M340-M'496-T753-M341-M'497-T754-M342-M'498-Tc112
クハ103-107,クハ103-112 車体高嵩上施工。
※KATO製Assyベンチレーター化。

ツヌ318Fは1982年2月に津田沼区へ転入した豊田区からの中期転属編成で朱色1号のまま営業に投入された。
唯一クハ103形初期形冷房改造車とサハ103形750番代が共に組成される地味な特徴を持っていた。
[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー位置はツヌ315F(Tc69→ツヌ314F)以降と同一である。
前面用:大形ステッカー,側面用:全側扉上貼付で視認性は前期転属編成や後期転属編成を上回っていた。
ツヌ320Fからは側面用が隔側扉上に削減されたため転入時期を識別する目安になっている。
検査時期の都合から朱色1号編成時代は短かった。
黄色5号への塗装変更は1982年8月に開始され同月中に終えている。
1986年2月から行われた津田沼区のクハ103形低運転台車差し替えの対象からは外れた。
しかし編成は崩されクハ103-107,クハ103-112はモハ103-665以下8両と組みツヌ313Fへ異動となった。
JR移行後の1987年4月現在ではモハ103-343以下8両との組成に変更されラシ320Fを名乗っている。
一方モハ103-340以下8両はツヌ318Fのままクハ103-123,クハ103-124(元ツヌ305F)と編成を組みJR移行を迎えた。
旧ツヌ318Fグループで最初に習志野区から姿を消したのはクハ103-107とクハ103-112だった。
両車の車両更新工事は仙石線仕様とされ1990年4月に陸前原ノ町区へ転属した。
車齢の高いサハ103-753,サハ103-754は一旦1989年に運用から外れたがその後ラシ307F,ラシ312Fへと渡り歩いている。
サハ103-754の除籍は1994年12月でサハ103-753より早い。
残されたサハ103-753は1995年4月の廃車まで予備車として最期の役目を果たしている。
クハ103形とサハ103形が入れ替えられたモハ103-340以下6両は1995年4月から5月の間に車両更新工事が行われた。
1999年の編成番号再編後はラシ314Fへ付番され元ツヌ318F構成車では長く活躍した車両になっている。
そのモハ103-340以下6両も2000年2月に各々松戸区,豊田区,京葉区へ転出し習志野区を去っていった。


モハ102-496+サハ103-753 (モハ102形0番代+サハ103形750番代)。

現在のツヌ318Fは元ツヌ320F出自車両が8両を占める。
ツヌ320F時代はグリーンマックス製+KATO製の2社混結組成だった。
当初から朱色1号編成での出場を考えておりグリーンマックス製クハ103形を充当している。
まだTOMIX製103系High-Grade製品の告知すら行われていない時期でクハ103形初期形冷房改造車増備に適していた。
その後プロトタイプ分散化を図るためKATO製101系サハ101形をサハ103形750番代へ編入した。
ツヌ320Fは編成を解消しサハ103-753,サハ103-754を組み込む2社3種混結組成に移行している。
KATO製101系はボディマウントカプラーでKATO製103系との競合が心配された。
既に竣工させていたサハ103形750番代に倣い台車マウントカプラーのKATO製DT21へ交換している。
これにより103系0番代とサハ101形750番代の連結面間隔は他連結部と揃わなくなった。
少しでも間延び感を薄めるため編成単位で貫通幌取付を行った。
KATO製103形0番代にはF&MODELS製貫通幌を起用した。
F&MODELS製貫通幌はKATO製専用品でありクハ103-107,クハ103-112にはグリーンマックス製を採用している。


クハ103-107+モハ103-340 (グリーンマックス製連結面側車体高嵩上施工車+KATO製量産冷房車)。

グリーンマックス製クハ103-107,クハ103-112種車の製作都合によりKATO製サハ103形用床板装着車となった。
連結面間隔はKATO製103系0番代+サハ101形750番代ほど乱すものではなかった。
その代わり連結面側車体が大きく沈み込みツヌ318Fの編成見附を更に悪くさせた。
今回の入場でプラ板式車体高嵩上を施しKATO製103系との差を極力抑えている。
同時にKATO製Assyベンチレーターへの交換も行い入場前の寄せ集め感は幾分軽減されたと思う。
運転台側台枠は調整代が無く無加工のまま竣工している。
そのため金属ワッシャー式車体高嵩上施工済のグリーンマックス製クハ103形より全高が低い。


ツヌ316F-1,ツヌ318F (グリーンマックス製TR-200床板装着車,KATO製103系量産冷房車用床板装着車)。

グリーンマックス製クハ103形の運転台側車体高嵩上施工車はクハ103形低運転台量産冷房車を目安に設定した。
TR-200床板装着車では運転台側の車体沈下が目立っていた。
座席部品と台枠の間にt0.4mmの金属ワッシャーを挟み前面見附を向上させている。
TR-200床板装着車とは逆の現象が生じたクハ103-107,クハ103-112は連結面側の調整だけで留まった。
この差がTR-200床板を装着するクハ103-106(ツヌ316F-1)との車体高に現れている。
但しKATO製クハ103形は一般形も含め車体が高い様に思える。
TOMIX製High-Grade製品とはほぼ揃っており思ったより違和感は持たなかった。




ツヌ318Fサイドビュー(クハ103-107:KATO製Assyベンチレーター化施工車)。

側面見附はKATO製Assyベンチレーター化の効果が大きい。
サハ103-753,サハ103-754を含め全車のベンチレーターが統一された。
車体不等沈下が引っ掛かっていたクハ103-107,クハ103-112が遠回りの原因となった。
連結面側車体妻面内側にスペーサーを追設するだけのいんちき小細工だったが施工した価値はあったと思う。

ツヌ318FはTOMIX製High-Grade製品以外で数少ない貫通幌装着編成でもある。
サハ103形750番代の組成も含め個性派と言えよう。
見附を崩していたグリーンマックス製+KATO製の連結部車体高差は解消された。
走行性能はKATO製103系量産冷房車で揃う編成に劣らない。
今後サハ103形用床板を起用した強味が発揮できると思う。

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