試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3309[3312F-3] 新赤電色 (運行番号表示器印刷消去,種別表示器交換施工) ※TOMYTEC製

2019-09-11 21:32:11 | 京成線:3300形
策定。

出場が視界に入ったTOMYTEC製京成3300形3312F新赤電色(1次車:3312F-3)だがモハ3312(3312F-3)の整備は予想を越えた。
製品印刷済の[■ ■ ■ 普通 千葉中央]表示は全面変更が決定した。
更に床下機器配置変更まで追加されTOMYTEC製京成3300形M2車の第二次整備は二分割化に進んでいる。


京成3300形モハ3309 1次車 新赤電色(3312F-3)。
※TOMYTEC製。

3312F-3の最終入場車となったモハ3309もライトベゼルに塗装乱れがあった。
貫通幌座よりも修正は容易いと思われモハ3312(3312F-3)の初日整備で補修試験を行っている。
特に措置は不要だったモハ3312であるがモハ3309との仕様統一が考慮された。
取り敢えず無難な結果を収めモハ3309も油性ペイントマーカー式での修正に踏み切る。
一方で前面窓セル下辺とプラ板式種別表示器の競合が明らかになった。
英字無併記[普通]種別幕を切り落とすだけでは不十分であり貫通扉窓下部の追加整形が必要だった。


モハ3312,モハ3312 (3312F-2,3312F-3:マイクロエース製,TOMYTEC製)。

前面窓セル表面に印刷された運行番号表示器の消去は成功したと思える。
しかし追設した運行番号表示器はマイクロエース製京成3300形よりも引き込み気味となった。
TOMYTEC製3300形の前面窓セル成形では裏面への設置に無理があると感じられた。
自作運行番号表示器ステッカーの視認性も決して優れている訳ではない。
そこでモハ3309(3312F-3)ではTOMYTEC製京成3500形3556F朱帯色後期仕様(3次車:3556F)と同一方式を採り入れる。
3556Fは助士側窓セルモールド上部に運行番号表示器を追設しており前面見附改善の一手とした。


入工中のモハ3309。

モハ3309(3312F-3)の第二次整備は先ず前面行先方向幕基準表示化まで進行させる。
初日は行先表示類変更準備に集中し行先方向幕ステッカー貼付と床板関連項目を2日目へ廻した。
電動発電機の移設に難航したモハ3312(3312F-3)は工程順自体が悪かった。
床下機器部品は一部を分割するだけに近く順序さえ間違えなければ切り抜けられるはずである。
重点項目は初日に集約されていると言え十分な作業時間を確保する算段とした。
早速モハ3309を入場させ側面窓セル,前面窓セルの撤去に取り掛かる。


取り外された前面窓セル。

側面窓セルの嵌合具合はモハ3312(3312F-2)とほぼ同様で偶柱部へニードルを差し込む方式とした。
抵抗感は殆ど感じられずニードルの侵入と共に側面窓セルが外れてくれた。
貫通扉部品,前面窓セルは嵌合爪を持たない構造であり前面から押し出すのみとなる。
唯一繊細な通過標識灯用レンズには注意を払い車体との取り付け角度を崩さずに取り外した。
前面窓セルの種別表示器はニッパーで切り落とし三平面折妻頂点部だけ下端を引き上げる。
都度貫通扉部品と組み合わせプラ板種別表示器の追設に十分な代を確保した。
次は初日の工程で最も重要な運行番号表示器印刷消去へと移行する。
モハ3312での施工は上出来だったが白地印刷の溶解に時間を割かれた。
この傾向はモハ3309も変わらないと思え薄め液に漬けての作業は慎重を期した。
黒枠印刷は筆を持ち出す間も無く溶けてくれたが白地印刷部には筆と細綿棒を併用している。
それでも完全な透明化まで持ち込めず最後は磨きクロスで白点状に白地残る印刷を削ぎ落とした。


設置位置を変更した運行番号表示器。

運行番号表示器印刷消去を終えた後に前面窓モールド厚の確認を行っている。
その結果運行番号表示器を助士側窓上部へ設置しても前面窓表面との距離が生じると判明した。
マイクロエース製3300形に比べ奥まった再現へと至ったのは前面窓セル成形形状が関係していた。
比較検討以前の問題でありモハ3312(3312F-3)に取り付けた運行番号表示器は撤去されモハ3309(3312F-3)へ移設となった。
前面窓モールドは比較的厚みがありゴム系接着剤で運行番号表示器を固定している。
薄め液で溶けてしまった前面窓黒Hゴム支持再現はマッキーで復活させた。
どうやら尾灯レンズ部も薄め液に触れたらしく両側とも赤マッキーで先端を塗り潰した。
なお撤去した英字無併記[普通]種別幕部は京成3200形のリリースを先読みし保管品へ廻している。


思ったより状態が悪かったライトベゼル再現。

ライトベゼルの銀色印刷修正は助士側尾灯前端だけで済むと考えていた。
しかし仔細に見ると前尾灯全てでファイアーオレンジ地が覗く有り様であった。
加えて助士側前尾灯は側面の塗料回り込みが無く全面的な補修へ変更となる。
そのためモハ3312(3312F-3)での事前施工は全く役に立たなかった。
油性ペイントマーカーのインクは斑が生じ易く何度も塗り直す羽目になった。
なかなか均一に仕上げられず銀色再現が行き渡った時点で一旦作業を見切っている。
種別表示器の交換は前面窓セルを整形したためモハ3312から変更していない。
但し種別表示器との面一化にはプラ板を貫通扉幅に揃える必要があった。


富士川車輌工業製英字無併記[普通]幕に交換された種別表示器。

貫通扉裏面はライトベゼル部の一体成形が絡みマイクロエース製3300形程度しか余裕がない。
プラ板を狭幅化して対応したが十分な接着剤代が確保できずゴム系接着剤は貫通扉裏面への塗布となった。
なお富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕ステッカーは原寸のまま切り出している。
種別表示器への収まり具合は問題無く位置微調整にも支障を来さなかった。
前面窓セル,貫通扉部品への細工が完了し初日の工程は終わりが見えたと思えた。
ところが油性ペイントマーカーを用いたライトベゼルの修正に不備があったと判明する。
塗り直しを余儀なくされた結果気付かないうちに前尾灯の内部までインクが侵入したらしい。
前面窓セルとの仮合わせで押し出されたインク屑が前尾灯レンズを覆ってしまった。
止むを得ず油性ペイントマーカーを剥離し再びライトベゼル補修に取り掛かった。
油性ペイントマーカーではどうしてもインク被膜が厚くなってしまう。
これを防ぐため油性ペイントマーカーは単層に留めライトベゼル前端だけ油性メタリックマーカー再現とした。


油性メタリックマーカーに変更したライトベゼル再現。

油性メタリックマーカー単独ではファイアーオレンジ地を隠せなかった。
再修正では油性ペイントマーカーが下地となりライトベゼル前端を銀色で覆えている。
取り敢えずモハ3312(3312F-3)との差異は最小限で食い止められたと思う。
モハ3309(3312F-3)の第二次整備初日は運行番号表示器印刷消去とライトベゼル補修で占められた。
終わってみれば作業は約90分に達しておりモハ3312の初日整備と同じ時間が経過していた。
ある程度苦戦は予想していたがもう少し早く仕上げられると考えていただけにまさかの展開であった。
第二次整備2日目も何が待ち構えているか判らず3312F-3の出場は遅れるかもしれない。
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