試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3051F 7次車 8両編成 現行仕様 (種別・行先変更,乗務員室内漏光対策施工:新3000形3050番台)

2019-02-16 22:57:38 | 京成線出場
快速特急

乗務員室内遮光対策を施したマイクロエース製京成新3000形3051F現行仕様(7次車:3051F)が再出場を迎えた。
遮光方式はマイクロエース製新京成N800形N838F京成千葉線直通色前期仕様(3次車:N838F)に倣う極薄ビニールテープ式とした。
同時に2016年4月から試行を重ねてきたアルミテープ式照度向上対策は廃止となっている。




京成新3000形3051F 7次車 現行仕様。
3051F:3051_8-3051_7-3051_6-3051_5-3051_4-3051_3-3051_2-3051_1
※本線運用仕様。
◆運行番号・種別・行先表示変更。

京成新3000形7次車は成田スカイアクセス線開業を前に2010年1月から2010年6月に掛けて48両が登場した。
6両編成の増備が続いた新3000形だったがは3001F以来となる8両編成で落成している。
成田スカイアクセス線内での[アクセス特急]運用を主に担う事から3050番台に区分された。
3051F~3056Fの6編成体制は現在に至るまで変わっておらず新3000形3000番台とは一線を画す存在である。
車体塗装,車内配色は7次車独自のデザインが採用され同一車体ながら別形式の様な雰囲気を醸し出している。
特に塗装変更は青電色だった3000形のイメージを一新した3050形を彷彿とさせるものだった。
また最高速度は130km/hに引き上げられ車内案内表示器も6次車までのLED式からLCD式へと変わった。
その他フルカラーLED式種別・行先表示器やスクロール式コンプレッサー等は8次車以降に引き継がれる。
成田スカイアクセス開業後は専ら[アクセス特急]運用に充当され本線系統で見掛ける機会は少なかった。
しかし2011年3月に発生した東日本大震災で電力供給の不足が不安視され節電ダイヤが組まれる。
2011年4月以降からは新3000形7次車も本線系統で運用されるようになった。
ところが節電ダイヤ終了後も度々[アクセス特急]運用以外に入り本線系統での走行は珍しくなくなっている。


旧3051F。

3051Fは実車の登場から間もなく発売告知が成され2012年8月に出場させた。
マイクロエース製新3000形は既に3010Fがリリース済で基本構造は引き継がれている。
製品付属ステッカーは[アクセス特急]運用関連しか含まれておらず本線系統には充当できなかった。
そのため行先表示類は[01K アクセス特急 成田空港]表示を採用し初出場を飾った。
後にも先にも[アクセス特急]種別表示とした編成は3051Fのみに留まっている。
しかし[アクセス特急]は今ひとつ馴染みが無い種別であり3001Fのリリースを利用して節電特急仕様へ改めた。
しかしマイクロエース製ステッカーのフルカラーLED表示器再現に納得が行かず[A05 特急 上野]表示から[71K 快速 佐倉]表示に変更した。
この際は[快速 佐倉]表示のみに富士川車輌工業製ステッカーが採用され[71K]表示はマイクロエース製であった。
その後[A15 特急 成田空港]表示への再変更時に富士川車輌工業製ステッカーで統一された。
2015年4月以降の3051Fは種別,行先変更が繰り返されながらも本線系統から離れていない。


3051-2+3051-1 (TOMIX製PT-7113-D形パンタグラフ換装,波打車輪装着車)。

新3000形3000番台には無い特徴を持つ3051Fはその後部品交換対象編成となった。
3026F現行仕様(8次車:3026F)は折り畳めないPT-71系パンタグラフが課題に挙がる。
これに対応するため3051FはTOMIX製PT-7113-D形パンタグラフへの換装を図った。
当初基本形態を守っていたTOMIX製PT-7113-D形パンタグラフだが新3000形には似つかわしくない避雷器が気になった。
後に3026Fで用途不要となったPT-71系パンタグラフ用避雷器を移設し巨大な避雷器を廃している。
3001F前期仕様(1次車:3001F)と3010F前期仕様(3次車:3010F-1)の差異解消にも3051Fが起用される。
3rdLOT品は3001Fしかリリースされず波打車輪が異端要素になってしまった。
現時点でも3051Fのみの製品化に留まる新3000形7次車は格好の交換相手であった。
パンタグラフ換装及び波打車輪化は3051Fの個性をより強める結果に結び付いたと思う。


3051-8 点灯試験[A03 快速特急 上野]:点灯照度向上,乗務員室内漏光対策施工車。

上記の経緯から点灯照度が低かった1stLOT品,2ndLOT品,3rdLOT品に於ける点灯照度改善も3051Fを契機とした。
当初はライトユニットカバー内壁にアルミテープを貼付し反射を高める単純な施工だった。
これは3001F,3010F-1,3010F現行仕様(3010F-2)にも波及したが3051Fだけは更なる照度向上に手を伸ばしている。
第四次試行ではアルミテープ貼付方法を大幅に見直しライト基板まで施工対象に加えた。
ところが全くの不発に終わるどころか乗務員室内の漏光が著しくなる大失敗だった。
2018年1月以来放置されてきたがN838Fの回着整備を発端に修正へ取り掛かる事にした。
ライトユニットカバー内壁のアルミテープは全て剥離されLEDチップに極薄ビニールテープを巻く照度向上対策が試行される。
行先表示器用LEDチップへの被覆は現行LOT表示器用プリズムへ交換した3010F-2での先例があった。
3051Fは全LEDチップに被覆を施した初の編成となったが相応の答を得られている。
また前照灯,表示器用セルへの遮光処理廃止にも踏み切り行先表示器の視認性は若干回復したと思う。
尾灯点灯時に運転台下部を照らす赤色LEDはスカートへ漏光対策を施し完全な抑え込みが成功した。


3700形3758F,3051F。

運行番号,種別,行先表示は3026Fとの前照灯,表示器用セルの相互交換とし[A03 快速特急 上野]を承継した。
3026Fを運用時間帯が限られる[快速特急]表示にしてしまい現行仕様の強味を殺いでいた。
ただ初期に貼付を行った富士川車輌工業製各種ステッカーの劣化が伺えフルカラーLED表示器編成だけ貼り替える予定だった。
肝心な富士川車輌工業製ステッカーは準備前であり交換作業には取り掛かれない。
そこで3051Fの乗務員室内遮光対策試行と並行して3026Fを[特急]表示へ変更する手段が思い浮かぶ。
3051Fの特殊性から[快速特急]表示編成を廃止せずに済むと考えた結果だった。
ステッカー温存策を採ったつもりだったものの前途の漏光対策廃止により[A03],[快速特急 上野]表示は何れも一旦剥離される。
そのため再貼付した[A03 快速特急 上野]表示は皺が発生してしまい若干見劣りが隠せなくなった。
これもステッカー交換までの暫定使用でしかなく何れは解消されるはずである。


3051Fサイドビュー(3051-1:乗務員室内遮光対策施工車)。

在籍する[快速特急]表示編成はグリーンマックス製3700形3758F後期仕様(3次車:3758F)との2本体制を維持した。
その3758Fも3768F現行仕様(3次車:3768F-2)の発生品により[快速特急]表示編成化したものである。
これまで[快速特急]表示編成は登場と消滅が繰り返され定着率の低い種別になっている。
[快速特急]は一般運用での最上位種別であるが朝夕しか運行されずダイヤ改正では[特急]格下げも行われた。
現行仕様の在籍数が少ない傾向は本線系統用でも現れており出来るだけ自由度を高めたい。
3026Fの[特急]表示編成化はかねてからの検討事案だったがようやく実現しようとしている。
代わりに[快速特急]表示編成へ格上げされた3051Fは現行仕様ながら特殊な存在も相俟って上手く纏められたと思う。
ちなみに3758Fでの[快速特急]種別復活は3768F-2の[特急]表示編成化に端を発した。
3768F-2も3026Fと同様弾力性の向上を狙い[特急]への種別変更に踏み切った。
今後の[快速特急]表示編成増発は微妙なところで2編成体制のまま推移するかもしれない。
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