試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3001F 1次車 8両編成 前期仕様 3色LED表示器編成 (波打車輪廃止,行先表示器照度向上試行)

2016-04-23 21:32:51 | 京成線出場
発症。

マイクロエース製京成新3000形3001F前期仕様(3001F)は波打車輪廃止を終えM2c車の行先表示器漏光対策に移る。
3051F(7次車:3051F)で見事に失敗した遮光処理だが3001Fでは行先表示器セル天面のマッキーを除去する。
この結果を3051Fにフィードバックする予定である。


京成新3000形3001F 1次車 前期仕様。
3001F:3001_8-3001_7-3001_6-3001_5-3001_4-3001_3-3001_2-3001_1
※3色LED表示器編成。

3001Fは富士川車輌工業製ステッカーで3色LED式表示器化した。
フルカラーLED式の3051Fと条件が同じで行先表示器セル天面の塗り潰しが悪影響を及ぼしているか判断できる。
元々行先表示器周囲の漏光対策があったため序での作業にはちょうど良い。


入工中の3026-8,3001-8 (3026F,3001F)。

波打車輪の廃止により3001Fは3010F前期仕様(3010F),3026F現行仕様(3026F)との差異が無くなった。
新3000形3000番台の見附統一は入工時に一番効果が判るのが皮肉な点だと言える。
なお3026-8(3026F)を同時入場させたのはLEDチップに変更があったかを確かめるためである。
3051Fが余りに低照度化しLEDチップも関与していると思った。
3001-8を分解する前に3026-8の床板へ交換している。
共に床板を取り外したところ現行ライト基板はLEDチップにゴムが巻かれていた。
3200形3264F新赤電色以来久々に見た漏光抑止ゴム巻LEDチップには少々驚いた。


京成新3000形用ライト基板(現行LOT品,旧LOT品)。

3001Fに対しコストダウンばかり目立っていた3026Fだが改善点があったらしい。
3026F入場時は行先表示器周囲漏光対策に力を注いだため全く気付かなかった。
照度の違いはLEDチップではなくゴム巻処理かもしれない。
早速点灯試験を行い旧ライト基板との差を確認した。


3001-8 点灯試験[A05 特急 上野]:現行ライト基板試用。


3001-8 点灯比較[A05 特急 上野]:旧ライト基板。

やはり現行ライト基板では照度が向上している。
3051Fでの失敗は塗り潰し以外にも要因があったらしい。
念のため3026-8を分解したところセル天面までマッキーで黒色化されていた。
手順に誤りは無かったようで仕様が主因という答になった。
但し黒色化が導光力を下げている可能性は残る。
何れにせよ行先表示器周囲漏光対策で分解するためセル天面のマッキーは除去する。
前面窓セル取外式で行先表示器セルを撤去した。
初回入場時にこの方式を採用しておけば行先表示器セル撤去は至って容易になる。
行先表示類変更の多い自分には合っていると言えよう。


行先表示器セルを撤去した3001-8。

行先表示器セル天面のマッキーはペイントリムーバーで除去した。
そして塗り潰しの甘かった表側の塗り潰し面積を広げている。
もう少しで塗り潰しを終えようかと言う時点で大失態をした。
[特急]にマッキーのペン先が当たり[]にしてしまった。
予備都合で貴重な3色LED式表示器ステッカーを駄目にしてしまった。
[特急 上野]の代替は利かず強制的に行先変更に迫られている。


使えなくなってしまった[ 上野]。

行先変更にあたり運行番号表示はマイクロエース製ステッカーを再用する。
切り出し済の[71K]が久し振りに復活した。
上り運用が条件で行先は[西馬込]に限られた。
プロトタイプ期間が狭まらないよう種別は[特急]としたが厳密には2007年4月までになっている。
行先表示類を貼り終え組立に移る。
新ライト基板の様に光源を纏めるためLEDチップにビニールテープを巻こうと考えた。
しかしライトケースが狭隘である上に長期使用に耐えられるか疑問を持った。
そこでライトケース前後にアルミテープを貼り反射度を高めてみる。
どの程度の長さにするか迷ったがLEDチップの倍にした。


反射板代わりを期待したライトケース内のアルミテープ。

上手くいけば簡便に照度向上が図れる。
予想より暗くなってしまった3051Fも行先表示器セルを取り出すことなく視認性が高まるかもしれない。
当然3010F,新京成N800形N818Fにも応用できる。


1号線直通運用に変わった3001-8。

[特急 西馬込]は3色LED式とし前期仕様のままとした。
フルカラーLED式による[71K 快速 佐倉]もステッカー再用で済ませられた。
しかし現状は上り運用が相対的に少ない。
3026Fとの差異も減るため[特急 西馬込]を新たに切り出している。


3001-8 点灯試験[71K 特急 西馬込]:前照灯。


3001-8 点灯試験[71K 特急 西馬込]:尾灯。

点灯試験ではアルミテープによる反射板擬が効力を発揮した。
新ライト基板には敵わないものの確実に照度が上がっている。
アルミテープの幅が適正かは何とも言えないが3051Fでは幅を広げる予定である。
肝心の行先表示器周囲漏光は失敗した。
やはりマッキーでは限界がありセルの隅までインクを行き渡せるのは難しい。
漏光対策はこの程度が精一杯だろう。


入工中の3001-1。

3001-8の結果を受け3001-1では無理な漏光対策は施さない。
何度も確認しながら塗り潰した結果が芳しくなった。
加えて再びステッカーを無駄にする訳にはいかない。
分解するとライトケースが実質1pcs化されていた。
3001-8は組立前に溶着させたがいつ施したのか判らない。
以前入場した際に通過標識灯・尾灯部の組込に苦戦した記憶がある。
もしかすると初回入場時に一体化させたのかもしれない。
3026Fから溶着されたライトケースだが一体化は誤っていなかったらしい。


実質1pcs化済だったライトケース。

行先表示器セルは可能な範囲内で黒色化した。
天面をクリアに戻すのは3001-8と同様である。
[71K]はまたもやマイクロエース製ステッカーを再用している。
我ながら良く保管しておいたと思う。
ちなみに[ 上野] も含めて台紙に戻した。
剥離したステッカーを保管するのは癖になっているらしい。


完全に塗り潰せなかった行先表示器セル。

最後にダミーカプラーを固定した。
3026F程ではないが下垂するためスカートと一体化させている。
後から思い出したため3001-8も追って施工した。


固定されたダミーカプラー。

ライトケースを組付る際に軽いクリック感を得た。
3051Fでは無かった手応えで3026Fに近い感触である。
何故3051Fでクリック感が無かったのか不明だが車体のスリットにレンズが収まりやすくなっている。


引き続き3色LED表示器の発色度合いが異なる3001-1。

運行番号表示はマイクロエース製のため引き続き行先表示と色温度が違う。
3001F,3010F,新京成N800形N818Fの3色LED式表示器編成はマイクロエース製と富士川車輌製が混在する。
一方3051F,3026FのフルカラーLED式表示器編成は富士川車輌工業製で統一され良い区分になった。
末尾[F]のステッカーがあれば全面的に交換したいところである。


3001-1 点灯試験[71K 特急 西馬込]。

漏光,照度向上共に3001-8とほぼ同じ結果を得た。
この程度の漏光は施工法を根本的に変えない限り解消できないため当面のボーダーとする。
ライトケースへのアルミテープ貼附は手軽に視認性向上に繋がりそうである。
フルカラーLED式表示器でも同様の効果が出ることを期待したい。




3001F (行先表示類変更)。


3001Fサイドビュー(3001-1:波打車輪廃止)。

波打車輪廃止からスタートした3001Fの標準化は当初の計画とかなり違う着地点になった。
台車振替だけで終えるはずが行先表示器周囲漏光に移り失敗した。
その代わり行先表示器照度向上を果たしている。
[上野]から[西馬込]への行先変更は計算外だったが何とか軟着陸できたと思う。

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