さて、FT101ES用のDDS-VFOとするために、この無線機の周波数変化の仕組みをおさらいしてみましょう。
(昔の無線機の取説には、「回路と動作のあらまし」なんていう解説があったんですよ)。)
まず、受信信号がバンド毎の第1局発とミックスされて・・・40メーターバンドの場合だと、局発13.02MHzですね~
差の周波数が第1IF信号になるのだなぁ~
第1IFのバンドパスフィルターを通した後に、第2局発である9.2MHz~8.7MHzの可変範囲のあるVFOの出力とミックスされて、3.18MHzの第2IF信号になるのかぁ~
最後に、CWの場合には3.1785MHzのキャリア周波数で検波されて、CWが音になって聞こえるということですね。
おさらいすると
受信周波数―第1局発+VFO―検波キャリア=800Hz
ということですね。。。
これを理解してから、実際に周波数の分かっているCWを受信してみると、DDSーVFOの周波数がどんなものかと実験してみました。
まず、7.026MHzの信号を受信して、CWの復調音がちょうど800HzになるあたりのDDS-VFOの周波数を確認してみると・・・
9172.560KHzでした。
そうすると、仮に検波用のキャリアの周波数が3.1785MHzで正しいとするなら、
第一局発=受信周波数+VFO-検波キャリア―800
=7.026+9.172560-3.1785-0.0008
=13.01926MHz
ということで、本来の第1局発の13.02MHzとは740Hzほどずれているみたいです・・・
まあ、30年選手の無線機ですし・・・
7MHzの1バンドで使うだけなら、このズレも含めて、DDS-VFOの表示を設定で合わせてしまえば良いだけです。