昨日のブログでは、お騒がせいたしましたが
当初 予想(笑)より 7人増え 無事 午前中に再植林を完了しました
![icon22](https://shiga-saku.net/img/face/032.gif)
何をしていたのかというと
鹿が一昨年植林した木のやわらかい新芽の先を食べてしまったので
植えかえをしながら、大丈夫な木にも
幼齢木ネットというのをかぶせる作業をしました。
鹿にとっては、ちょっとつまみ食い程度ですが
そこを食べられてしまうとちゃんと木は成長しないそうです。
![](https://shiga-saku.net/usr/kikidas2/CA3A1864.jpg)
集合場所で、滋賀県立大生 3人が車に乗っているのを
見た時には、思わず全身で喜びを表現しました。
いや バンザーイってしただけなんだけど・・・・。
生まれて初めての植林体験で イキイキ作業をしてくれました。
![](https://shiga-saku.net/usr/kikidas2/CA3A1863.jpg)
この場所は2年前にお施主さんの山の木で建築する事になり
弊社で伐採・製材し、建築させて頂いたお家の柱や梁が生えていた里山です。
この山に林道ができてから、初めての材木の搬出と植林だそうです。
ウッドマイルズも とても 短い!
今、私を含めて建築や設計にたずさわっている大多数の人間は
どんな風に 木が育てられたのかも知らず木材を使って来ました。
「それでは、あかんよねぇ」という事で地元のメンバーと
森林の循環を一から学びたいと、山主であるお施主さんの
父上に無理をお願いし、植林させて頂きました。
父上が地元の山から採取され、種(どんぐり)から育てられた
広葉樹も一緒に植えました。それが 二年前。
鹿にやられたと聞いた時は、ショックでしたが
山主さん(父上)は、私たちが植林した後にも鹿がこないように
色々苦労され、雪起こしや下草刈りなどをされてきただけに
心中いかばかりだったかと・・・。
それでも、子や孫や世間や森林の事を思い 今 未来に
どんな森林を託せばいいのかと 一生懸命考えて頂いている事が
お話をお伺いしていると、よくわかります。
あの時植えた 広葉樹も鹿にやられたり育たなかったり。
今、また 栗なども含めたドングリを家で育てておられるそうで、以前よりも 大きくしてからもう一度山に植えて 混交林にすると。
柵を張ろうかと思っているとの事でした。
子牛くらいの大きな鹿が出るそうです。
頭が下がります。
( このような状況を見ていると、人工林を広めに間伐しただけで ちゃんと広葉樹が間から育ってくる環境林というものになるのか ちょっと不安になりましたが・・・鹿が食べちゃうしねぇ。専門家ではないのでわかりません。)
とにもかくにも
今回も、ほとんど山に来たことがなかったという山主さんの息子さんであるお施主さんが参加して下さいました
木の流通だけでなく、山主さんと次の世代を担う方とを つなぐことに少しだけお役に立てたかなと帰ってまいりました。
たぶん、こういうお節介は 行政さんや森林組合さんでは やりにくい事かもしれせんね。
地域で 森林を支えていく という意味には こういう事もあるのかもしれません。
ほんと 「忘れ去れた個人の山主」に 救いの手を! と 思います。
山にお金を還さないと、山は守れませんが お金だけじゃないんですよね。
お金の話をしたら、最終的に間伐して1/4になった木を搬出しても 今の木材価格からこの作業にかかった費用をひくと 既に赤字。
だれも やろうと思わないでしょ。でも やらなくちゃって思っている人は多いのですよ。
所得補償じゃなくて 未来の絵が欲しいのですよね。
何年後かに 木材の輸入はやめますって宣言したら 山の手入れは進むと思うのだけど…。ハハハッ。
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