樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

「伐り旬」 到来☆ 新月に思う

2007-11-10 | 新月の木
今日は、新月です。
正確には11月10日午前8時がちょうど、月齢が0になります。
こちらでは、昨晩も雨でした。

以前 過去10年間の彦根気象台のデータから月齢別の降水量・気圧・気温・湿度を調べたのですが「新月の日」は、その他の日に比べて ググッと気圧が低くて降水量が多くて気温が高いという平均値がでました。フムフム。

今は 樹を伐るにはとてもいい時期で ちょうど多賀町一之瀬で伐採をしていたので二日前にチラッと見に行きました。

上の写真は、その時 わが社の伐採している山の近くで別の素材業者さんが すごく大きなケヤキを搬出されていたので写真を撮りました。

新月の当日以降は伐採はしませんので 今日は邪魔にならないだろうと 又現場に行き 今度は自分のところの写真を撮ってきました。



この山の樹は、春までこの場所で「葉枯らし乾燥」します。

新月伐採の科学的根拠や言い伝えについては、
またいつかお話する機会もあるかと思いますが 
気持ちとして 何十年、何百年と生きてきた「樹」に対して 
たった数日人間が伐る時期を変える事で 
その木が一日でも長く「木材」として活かされる事を願って 
数年前から「新月伐採」に取組んでいるのです。

これは、樹に対しての感謝と敬意の気持ちでもあります。

山の自然と向き合うまでは、樹は樹でしたし 木材は木材でした。

今 森林は大切だと 皆さん言って頂けます。
でも 「木」は とても 粗雑に扱われているように思います。
長く 木を活かす という事が忘れられています。
それは、持続可能な森林環境にも とても大切な事で
ゆくゆくは 私たちの未来に 跳ね返ってくることなのです。

素材業者さんに対しても 前は 山の木を安く買ってガガーっと伐採して売りさばくというイメージがありました。森林破壊をしている張本人という感じでしょうか。

でも それは 大きな間違いでした。

次のブログに つづく。 

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