実践ロハス生活!~これであなたも医者いらず~

メルマガのバックアップを目的にしています。

実践ロハス生活!~これであなたも医者いらず~(第20号)

2005年11月28日 | メルマガ
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   実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜(第20号)
                         2005.11.28 0759部
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 ●今日のテーマ●
 【診察室から1】  笑いの効用について
 【院外活動】    2ヶ月ぶりテレビ出演!
 【診察室から2】  風邪から見る世相(雑談?)
 【本のご紹介】   『ぼくが眠って考えたこと』
 【お知らせ】    第2回まぐまぐbooksアワードにエントリーしました!
 【編集後記】    笑いの効用について、続き
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 こんにちは。陣内です。

 前号はちょっと堅苦しい内容になってしまいましたが、今週からまた元に戻
 ります。今日の話題もなかなか興味深いですよ。お楽しみに!

 さて、うちの耳鼻科ではロハスを意識して手始めにレントゲン廃液を排除し
 ました。費用もかなりかかりましたし(泣)、稼動し始めで慣れずに大変な
のですが、何とかかんとか診察しております。

 レントゲン廃液が環境に悪いことは明白ですので、これをなくすことが現実
 になったことは大きな喜びでした。今では現像室は空き室になり、この部屋
 を見ると達成感が沸いてまいります。

 来年中に院内総電子化を目指していますので、紙のムダもなくなるはずです。
 ただし、電気代はかかります。全部なくすことは現代ではできません・・。

 さて、では本号を始めます。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【診察室から1】笑いの効用について(いきなり長文です)
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 このテーマは読者のIさんからいただきました。ありがとうございました。
 とても興味深いので、すぐに取り上げて考えてみました。では質問メール
 からです。

 ***ここから***(少し改変しています)

 私がいつも気になっていること、それは「免疫力アップ」という話題。最近
 「こうすれば免疫力アップ!健康に!」などという情報が巷に溢れています。

 膠原病とは、免疫力が暴走して自分自身を攻撃してしまう病気。その暴走を
 食い止めるために、ステロイドや免疫抑制剤を服用しています。私たち自身
 を過剰攻撃する「免疫」と一般的に言われる「免疫」とは同じものでしょう
か?

 私たち膠原病患者は「免疫力アップ」生活をしたら逆効果なのでしょうか?
(…ということは笑い転げたらいけないの???笑えば免疫力が上がる、とは
 よく言われることですから^^;)

 ***ここまで***

 私なりに簡単にまとめます。

 笑うと免疫が上がるというけれど、免疫を抑える必要のある病気を持ってい
 る人が笑って免疫を上げてしまって良いのでしょうか?ということです。

 これはなかなか興味深い内容です。免疫とは何か?笑いの効用とは何か?を
 堀り下げてみないといけません。

 そこで私は私なりにお答えしました。

 免疫には外敵から身を守る免疫と、中に侵入したものに対する免疫とがあっ
 て、笑いには外敵から身を守る免疫を上げる作用があるのだと思います。
 侵入したものに対する免疫に悪影響を与える「気」の働きは気が抜けた状態
 (気虚)や鬱屈した状態(気鬱)なので、笑いは該当しないと思います。と。

 私としてもきちんと確認しておきたいということで、私の頼りとしている東
 洋医学の専門家で大変尊敬している仙頭正四郎先生(文京区仙頭クリニック)
 にメールでご回答をいただきました。以下に示します(原文を一部省略改変
 していますがほぼ原文どおりです)。

 ***ここから***

 自己免疫を、外と中の違いでお話しされていますが、その点はその通りだと
 思います。自己免疫はもちろん内側の問題です。

 免疫には正と邪があって、正しい免疫は、外でも中でもきちんと自他を認識
 して仕事をするわけですが、自己免疫は、内側の免疫のうち、そのはたらき
 が乱れてしまって自他の区別がつかなくなった免疫力ですから、邪性の免疫
 力です。一般的にいわれる免疫力には、外も中も含むと思いますので、自己
 免疫は違うものではなく、元は同じもので、はたらきの乱れた免疫力という
 ことになります。

 さて、笑いによって獲得される免疫力は、正しい免疫力。笑いによって免疫
 力が高まれば、正しい免疫は力を持ち、外への力も、内での監視機能も高ま
り、悪い邪性の免疫力そのものをやっつける可能性も高くなる、と私は考え
ます。正常な機能が高まれば、調整力も高まり、乱れたはたらきを元に戻す
ことも有利になるからです。

 力は、多い少ない(強い弱い)だけで決まるものではなく、その性質によっ
 てはたらきが左右されると考えてみてはいかがでしょう。笑いの作用は躍動
 の作用です。躍動は体の源で、正しい気です。

 いらだちや怒り、不満や心配といった状態も、力でいえば体を活性化する「
 活動」ですが、そこで作られる陽気は、内にこもり、一方向にだけ突き進む
 邪性の気。こういったものは免疫力の作用を乱して、自己免疫の状態は悪化
 するでしょうね。

 笑いは、太陽が地球上を明るく温かく照らすように、からだに躍動感を注い
 でくれます。笑い転げることは、免疫に直接はたらきかけ、正しい免疫力を
 高めてくれるので、がんの治療にも、胃腸の病気にも、全ての病気の解決に
 役立つ方法です。

 このように考えていますが、いかがでしょう。

***ここまで***

 いかがでしょうか?Iさん、今後は笑いころげられそうでしょう?どんどん
 笑って病気を吹き飛ばしてくださいね。

 この場を借りまして、メールの掲載許可を下さった仙頭先生に御礼申し上げ
 ます。ありがとうございました。


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 【院外活動】2ヶ月ぶりテレビ出演!
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 ●子育てパラダイス●
 10月に2回テレビ出演したのですが、その後の出演が危ぶまれておりまし
 た(うそ)。ようやく出演日が決まりました。陣内に会ったことのない方は、
 5分間ですが是非ご覧下さいね。どんなヤツがメルマガを書いているのかわ
 かりますよ。近くの子育て中のお母さんに是非お勧め下さい。お楽しみに!

 12月5日(月)、12月12日(月)ともに11時30分から5分間。
 テレビ東京系全国ネット「子育てパラダイス」です。 


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【診察室から2】風邪から見る世相(雑談?)
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 さて、またまた風邪ネタです。

 読者の方たちの中に風邪ネタに反応していただける方が多いのでとても嬉し
 く思っています。

 風邪の細やかな診療(と私は自画自賛しておりますが)を軽んじる風潮があ
 るので、普段の私は少し肩身の狭い思いをしつつ診療をしています。

 軽んじる傾向は患者さんに何と言わせるかというと、
 「抗生物質はないんですか?」
 「漢方薬は飲みにくいので要りません」
 これが代表的な発言です。これを聞くと私はがっかりします。逆に「この前
 効いた漢方薬が欲しい」なんて言われると嬉しいです。子どもが漢方薬を好
 んで飲むのはよほど診察が上手くいったときだと思うのでさらに嬉しいです。

 さて、風邪と言えば鼻水がでて、喉が痛くて・・・というのが定番です。と
 ころが先日いらっしゃった患者さんで、気の効いたことを言われるお母さん
 がお子さんをたしなめて言いました。

 「風邪かどうかは、先生がきめるんでしょう?あなたが決めないの!」

 これには私も医師としてのプライドをくすぐられました。そう、風邪かどう
 かを判断するのは案外難しいのです。それに明確に喉が痛い理由を説明する
 ことはかなりの判断力を要します。同時にずっしりとした責任も感じるわけ
 です。

 でもちょこっと聞いた話によると、ドクターによっては、

 「今日は風邪で来たの?」

 と患者さんに聞いてしまう人もいるそうです。まるで笑い話のようです。風
 邪を戦略的に治療するのは本当に面白いんですよ。

 いつか感冒に関する治療講座をやってみたいですねー。もしもご興味のある
 方はメールを下さい。いつやるともお約束はできませんけれど(悩)。

 何だか雑談のようになってしまいましたね。


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 【本のご紹介】『ぼくが眠って考えたこと』
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 ★『ぼくが眠って考えたこと』★
 藤原智美(エクスナレッジ、2005/07)
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4767804337/jjclinic-22/
 東京では空間提供産業が真っ盛りです。カブセルホテル、コンビニ、ゲーム
 センター、ファミレス・・・。どこも眠りの空間を簡単に提供してくれるわ
 けですが、この昨今の空間軽視状況は「人」「眠り」「空間」の大きな変化
をもたらしている、というのが著者の言わんとするところです。
 動物たちを見ているとよく分かりますが、・・・

 続きはこちらです。
 http://blog.livedoor.jp/mybook_j/archives/50276180.html

                   今までの読書記録はこちら↓ 
                  http://blog.livedoor.jp/mybook_j/


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 【お知らせ】第2回まぐまぐbooksアワードにエントリーしました!
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 本メルマガと医療ロハスをより多くのみなさんに知っていただくために、「
第2回まぐまぐbooksアワード」にエントリーしました。詳細はこちらです。
 http://books.mag2.com/award.html

 出版ってあこがれます。忙しいくせにそういう欲求には常に全開の私です。
 医療は狭い世界ですので、大賞は難しいのかもしれませんが、狙いはもちろ
 ん大賞→出版です!!(ホンキかも・・)

 読者投票機関は12月7日から21日で、審査結果発表は2月上旬のようで
 す。これからメルマガで何度も投票をお願いすることになると思いますが、
 どうぞよろしくお願いします!


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 【編集後記】笑いの効用について、続き
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 メールでいただいた内容をすぐにネタにしてしまう私のメルマガはいかがだっ
 たでしょうか?みなさんから投げていただくネタの方が、私が考えるものよ
 りも面白いのでついついそういうことになってしまいます。

 西洋医学で免疫を捉えたら、免疫を抑制しなくてはいけない状況で笑って良
 いのかどうかちょっと迷うところだと思います。

 東洋医学は生活のあれこれに明確な論理的な回答を与えてくれるのでとても
 気に入っています。アロマセラピーや各国の伝統医学も論理的視点で見つめ
 れば、きっとさらに有益な情報が溢れていることでしょう。

 私は将来、そういう医学を中医学とともに学んで行きたい(生きたい)と思っ
 ています。そのためにまずは院内の整備からと考えて、今回はレントゲン廃
 液を排除した、ということでした。


 あー、一度にメルマガを書こうとすると、3時間くらいワープロを打ち続け
 ることになるんですね。疲れました。それにしてもここはありがたい定食屋
 さんです。先週もここで延々とメルマガを書いていました(笑)。


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 発行者: 陣内耳鼻咽喉科クリニック 陣内 賢
  http://www.jjclinic.jp/
  E-MAIL: info@jjclinic.jp

 ■購読・解除はこちらからお願いいたします。
  まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000164378.html

 ★私の経歴です。どうぞよろしく。
  http://www.jjclinic.jp/inchou.html

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 ★ご意見、ご質問、仕事の依頼などどんな些細なことでもいいのでメールを
  下さい。個々の症状に関する質問に関しては、お答えをご遠慮させていた
  だくこともございますが、可能な限りメール、またがメルマガ上でお答え
  させていただきます。→ info@jjclinic.jp

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 ★講演や取材はいつでも受付をさせていただいています。時間の許す限りお
  受けしたいと思いますので、Subject(件名)に【取材希望】と記載して
  info@jjclinic.jpまでお願いいたします。

 ★コンテンツは今後増やしていきたいと思っています。得意なのは、
   一般向けの漢方診療の基礎  風邪の予防に関すること
   耳鼻咽喉科一般について   小児の耳鼻科診察について、などです。

 ★過去のマスコミ掲載実績はこちらです(大してありません(笑))
  http://www.jjclinic.jp/magazine.html

 ★相互紹介もご相談をお受けします。info@jjclinic.jpまで。

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  ンテンツの著作権は、著者個人に帰属しています。コンテンツの利用は私
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  使用の場合は、あらかじめ、info@jjclinic.jp にご連絡下さい。

 ★原文全てそのままの転送はご自由ですのでどんどん転送してください。
  有用な情報だと感じたら、是非購読をお願いします!

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 ◎健康情報に関してはご参考にしていただくに留め、気になる症状がござい
  ましたら必ず専門の医師の診察を受けられるようにお願いいたします。

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実践ロハス生活!~これであなたも医者いらず~(第19号)

2005年11月21日 | メルマガ
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   実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜(第19号)
                         2005.11.21 0605部
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 ●今日のテーマ●
 【特集】インフルエンザのいろいろ
      1)インフルエンザから新型インフルエンザへ
      2)タミフルの備蓄は?副作用は?耐性は?
      3)じゃあどうしたらいいの?
      4)インフルエンザワクチンについて

 【ブレイク】菅谷先生の著作について
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 こんにちは。陣内です。

 今回はインフルエンザ特集にしてみました。私もいろいろ知りたかったもの
 ですから、内科の会合に出席して最新の知見を聞いてきました。私が出席し
 たのはこちらです↓。

 東京内科医会学術講演会「新型インフルエンザ対策」

 そこで神奈川県警友会けいゆう病院小児科部長 菅谷憲夫先生のお話を聞き
 ました。題名は『これからのインフルエンザ対策 新型インフルエンザの備
 えは万全か』でした。今回の内容はここで聞いてきたことが主体です。

 昨今の報道には本当か嘘か、とてもわかりにくい部分が多くて困っていませ
 んか?このメルマガでどの情報が真実なのか、ある程度の判断材料にはなる
 ものと期待しています。

 では、今日も始まりです。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【特集インフルエンザ1】鳥インフルエンザから新型インフルエンザへ
 ____________________________________________________________________◆

 新しくインフルエンザが人から人に感染を始めるには、それなりの手順が必
 要です。そのためにウイルスは性質を変化させていきます。

 まずは動物間で感染、発病する状態から始まります。この状態だと動物がイ
 ンフルエンザウイルスにより、ばたばた倒れる状況が出現します。これは数
 年前から東南アジアを中心に出現していた「鳥インフルエンザ」という段階
 を指します。

 現在はまだ「鳥インフルエンザ」の段階ですが、鳥から人への感染は容易に
 成立する一段進んだ段階に来ています。この段階になったので人から人に伝
 播する「新型インフルエンザ」が出現する段階に進行することは避けられま
 せん。

 さて、では今後はどう段階を踏んでいくのでしょうか?

 人と人との間に25例の感染が生じた時点で危険度はさらに一段階上がり、
 50例を越えた時点で世界保健機構はパンデミック、つまり『新型インフル
 エンザの蔓延』が宣言されます。

 「新型インフルエンザ」がひとたび出現するとパンデミックまでは、あまり
 時間がかからないものと私は思っています。

 中国で子どもの鳥インフルエンザ感染が報告されて騒動を起こしていますが、
 私が考えるに、一番のポイントは、亡くなった兄弟の死因が鳥インフルエン
 ザだったのか、兄弟間で感染が生じた(つまり新型インフルエンザだった)
 のか、ということだと思います。もしも兄弟間で感染していたのだとすると、
 すでに「鳥インフルエンザ」が「新型インフルエンザ」に変異していること
 になります。今後の中国の発表には十分に注意したいです。

 先ほども書きましたが、インフルエンザウイルスが人と人の間に感染する性
 質を持ったら、ウイルスが蔓延するのは時間の問題と思われます。これは怖
 いことではありますが避けられないことです。


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 【特集インフルエンザ2】タミフルの備蓄は?副作用は?耐性は?
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 鳥と人の間に感染が成立するようになった現在、予防薬タミフルの備蓄が必
 要と思われます。ただ世界的に供給は不足気味のようで、日本では混乱が生
 じないように、インフルエンザの流行に合わせた流通がなされているようで
 す。

 国家備蓄計画をもう少し早く進めた方が良いという意見もあるようです。韓
 国のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で、「日本はお金とともにタミフル
 も供与する」という報道が成されました。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051119-00000023-san-int

 しかし日本の備蓄が完了するまでにまだ2年以上を要する現状で、このよう
 な発言をするのはいかがなものかと私は思っています。

 タミフルの副作用のことがテレビ等で報道されました。異常行動や幻覚など
 頭に障害が出る可能性があるということで、世間を困惑に陥れています。し
 かしこの副作用に関してはまだタミフルに由来するものであるという確証は
 得られていないようです。

 それどころか、感染症専門家の間では、むしろ併用薬剤の副作用の可能性で
 あるとか、インフルエンザ脳症が生じた可能性の方が高いのではないか、と
 いう意見もあるようです。

 またタミフルに関しては耐性ウイルス(タミフルが効かないウイルス)のこ
 とを報道等でお聞きになられた方もいらっしゃるかと思いますが、これにつ
 いては、タミフルが効かない性質を持ったウイルスは感染性が弱く、自然に
 死滅していくようです。ですので、この点に関してもあまり神経質にならな
 くて良さそうです


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【ブレイク】菅谷先生の著作です
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 ★『インフルエンザ―新型ウイルスの脅威』★
 菅谷憲夫(丸善、1999/12)
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4621053086/jjclinic-22/
 まだこの本を読んではいないのですが、今後、知識を再確認する意味で、読
 んでみたい本です。実はこの本は1999年に出版されています。今日まで無知
 であった私には大変な驚きです。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【特集インフルエンザ3】じゃあどうしたら良いの?
 ____________________________________________________________________◆

 ではどうしたらいいのでしょうか?
 ここで個人的見解を述べます。

 新型インフルエンザの死亡率は2%程度という予測です(普通のインフルエ
 ンザは0.5%程度)。ウイルスの強さは予想できませんので死亡率も推測なの
 だそうですが、これを信じるとするならやっておくべきことがありそうです。

 部屋を加湿して、日ごろから睡眠を十分にとりましょう。ストレスもできる
 だけ減らしておくように心がけます。すると自身の免疫力が高まり、新型イ
 ンフルエンザウイルスがきても、重症化させずに済ませられる可能性が高ま
 ります。

 あとはマスクの活用が有効と思われます。最近では風邪用と書いてある目の
 細かい(と思われますが確認はしていません)マスクもあるため積極的に活
 用しましょう。インフルエンザウイルスは湿気に弱いので、湿ったガーゼを
 中に入れておくとさらに有効と思われます。

 当たり前過ぎて、やっていないことが多いのではないでしょうか?しかし新
 型インフルエンザを前にして自分の体調と周囲の環境の管理を万全にしてお
 くなどの基本的なことが、死亡率2%に入らないために一番大切なことだと
 私は思います。

 もしも急な発熱やだるさを自覚したら、感染を最小限に食い止めるだめに、
 はやく内科(小児科)、もしくは耳鼻科にかかって検査を受けましょう。治
 療薬を飲み、ウイルスの増加を防げば、ご本人が楽なだけでなく、感染の拡
 大を抑えることに寄与するでしょう。

 来るべき治療薬が大量に必要になったときに、治療薬が十分量供給されるよ
 うになっていて欲しいものです。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【特集インフルエンザ4】インフルエンザワクチンについて
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 1918年のスペイン風邪にならって考えると、新型インフルエンザが発生
 すると、6から8週間で一度終息するものと思われています。

 ここでまた私見です。当時は当然ながら治療薬は存在していませんでした。
 治療薬が使用される現在において感染が拡大したときに、大半の人が免疫を
 持ち、感染が終息するまでの時間は長くなるのではないかと私は予想してい
 ます。

 さて元に戻ります。
 インフルエンザワクチンの作成は流行開始から半年経たないと完成しません。

 「なーんだ、じゃあワクチンを接種しても遅いんじゃないの?」

 こういう意見もごもっともです。しかし流行が終息した後であってもインフ
 ルエンザワクチンを接種しておくことが必要です。何故でしょうか?

 スペイン風邪のときには、流行終息一年後に流行第二波がやってきています。
 従って第二波の影響を受けないためにもワクチンは接種しておくことが必要
 です。ただし流行第二波が来る前にワクチンが十分量供給されるという保障
 はどこにもありません。

 じゃあ現在あるとされている無認可のワクチンを、新型インフルエンザ対策
 として打っておいた方が良いのでしょうか?

 これはあまり意味がないだろうということです。現在存在するワクチンは一
 昨年のベトナム鳥インフルエンザを基にとして作成されています。しかし新
 型インフルエンザに至るまでに大きく変異することが予想されますので、こ
 のワクチンが新型インフルエンザに有効である可能性は少ないものと思われ
 ます。

 それどころか、副作用に関する検証も十分にはなされていないと考えられま
 すので、たとえこのワクチンをうつ機会があったとしても利益が少ない割に
 危険は大きいと考えられ、避けた方が無難だと思われます。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【相互紹介】よくわかる!!医療・介護コラム
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 医療や介護の世界って難しいですよね。「よくわかる!!医療・介護コラム」
 は、そんな一般の方から、現場スタッフ、はたまた経営者にまで、とても勉
 強になるコラムです。ほぼ日刊で、医療・介護に関する様々な話題を提供し、
 わかりやすく解説いたします。ぜひ、ご登録ください。
  メルマ版→ http://www.melma.com/backnumber_96386/
  まぐまぐ版→ http://www.mag2.com/m/0000149403.html


★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★★★
 【編集後記】ロハスから離れましたがー。
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 今号の話題はロハスから離れましたが、やはりインフルエンザに関しては事
 実を知っている者が情報を提供することが求められている時期のように感じ
 たので、敢えてこのような特集号を作成してみました。

 強いてロハスとの関連で言えば、健康の持続のために、新型インフルエンザ
 を体調万全で迎え撃ちましょう、ということになります。

 あとはマスクなど簡単にできる予防については面倒がらずにやり、さらにワ
 クチン接種など、感染拡大のためにすべきことだけは粛々とやっておきたい
 ものです。

 今まで、全世界のタミフル、インフルエンザ迅速診断キットのほとんどが日
 本で消費されてきました。そのため日本の医師のインフルエンザに対する見
 方は他国の医師より数段鋭くなっていると思います。

 インフルエンザに詳しい医師が日本に多いことは、きっと日本における流行
 を最小限にくい止めるのに役立つのではないかと私は期待しています。


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 発行者: 陣内耳鼻咽喉科クリニック 陣内 賢
  http://www.jjclinic.jp/
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 ★私の経歴です。どうぞよろしく。
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 ★ご意見、ご質問、仕事の依頼、取り上げて欲しい話題などどんな些細なこ
 とでもいいのでメールを下さい。個々の症状に関する質問に関しては、お答
 えをご遠慮させていただくこともございますが、可能な限りメール、または
 メルマガ上でお答えさせていただきます。→ info@jjclinic.jp

  ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠

 ★講演や取材はいつでも受付をさせていただいています。時間の許す限りお
  受けしたいと思いますので、Subject(件名)に【取材希望】と記載して
  info@jjclinic.jpまでお願いいたします。可能な内容は以下の通りです。
   ・一般向けの漢方診療の基礎  ・風邪の予防に関すること
   ・耳鼻咽喉科一般について   ・小児の耳鼻科診察について、など

 ★過去のマスコミ掲載実績はこちらです。
  http://www.jjclinic.jp/magazine.html

 ★相互紹介もご相談をお受けします。info@jjclinic.jpまで。

 ★著作権について
  本メールマガジン内容の著作権は、著者個人に帰属しています。内容の利
  用は私的なものに留め、無断転載はおやめください。私的利用の範囲を超
  えるご使用の場合は、あらかじめ、info@jjclinic.jp にご連絡下さい。
  原文のままの転送はご自由ですのでどんどん転送してください。

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 ◎健康情報に関してはご参考にしていただくに留め、気になる症状がござい
  ましたら必ず専門の医師の診察を受けられるようにお願いいたします。

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実践ロハス生活!~これであなたも医者いらず~(第18号)

2005年11月14日 | メルマガ
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   実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜(第18号)
                         2005.11.14 0580部
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 ●今日のテーマ●
 【診察室から1】  風邪をうつした、うつされた
 【院外活動】    AED(自動体外式除細動器)を体験してきました
 【診察室から2】  抗加齢医療って??(日経ヘルスケアより)
 【本のご紹介】   『人生の目的が見つかる魔法の杖』他1冊
 【編集後記】    青いトマト
★                                  ☆
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 こんにちは。陣内です。

 抗菌グッズに関することを特集しようとして、いろんな資料を調べてみたの
 です。すると知らない知識がざくざく出てきました。今号までにまとまりが
 つかなそうなので、今回は書くのを見送りました。

 みなさんに興味がありそうなところなので、しっかり調べたいと思っていま
 す。お楽しみに!

 で、急遽メルマガの別ネタが必要になってしまい、久しぶりでネタ帖を開き
 ました。私は診察中に「何でこの患者さんはこんなこと言うのかな?」とか、
 「どうしてこんなことが起きるのかしら?」ということをメモしています。

 これがメルマガのネタになっていくのです。結構メモを散逸してしまうこと
 もあるんですけれどね(笑)。

 そこで今回拾ったメルマガネタは「風邪をうつした、うつされた」です。

 では今日も始まりです。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【診察室から1】風邪をうつした、うつされた
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 風邪が流行ってきました。寒くなってきましたし、乾燥も手伝って風邪にか
 かりやすい気象条件が整ってきました。

 現在、私のクリニックは風邪の患者さんがほとんどです。診察中にふとある
 ことに気づきました。

 「子どもが風邪をひいているのでうつりました」

 「会社にひどい風邪をひいている人がいたからー・・・」

 うつしてしまった、と言う人はいません。みんなが揃って他人に「うつされ
た」と言うのです。

 もちろん風邪は人から人にうつる病気ですから、そう思ってしまうのは無理
 もありません。しかし他人の症状は分かりませんから、自分がうつしている
 ことには鈍感になってしまうのだな、といつも思っています。

 みなさんの近隣には「それはうつされたんですよ」「それはうつったのでは
 ありません」と明確に根拠をもって説明してくれる医師がいらっしゃいます
 か?

 実は私には明確な回答の基準があります。いい加減なお返事はしていません。

 それは、その患者さんの風邪が何日目の風邪であるか、ということを明確に
 して、両者の時間経過を照合することで、うつされたものとして矛盾がない
 かどうかを確認することができます。もちろん100%ではありませんよ。

 長くなりますので、続きはこちらをご覧下さい。
 http://blog.livedoor.jp/lohas_j/archives/50257836.html


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 【院外活動】AED(自動体外式除細動器)を体験してきました
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 ●第4回ENT病診カンファレンス●
 この会合には初めて参加しました。慶応大学耳鼻科の先生方が会を運営して
 いらっしゃる会です。今回は、自動体外式除細動器の取り扱い講習があった
 ために参加させていただきました。

 何しろうちの老母でさえ、講習を受けて簡単だったというシロモノです。私
 が何も知らないのは恥ずかしい。そこで講習を受けに行ったわけです。

 結論から言いますと、テレビを見るくらいの簡便で安全な器械なのに、人命
 を救う可能性が広がるすごい器械だと感じました。一般の方たちも消防署な
 どの主催する訓練に是非参加されると良いと思いました。

 参考になるかどうか分かりませんが、こんなサイトがありました。
 NPO法人AED普及協会
 http://www.aedjapan.com/

 ●子育てパラダイス●
 10月に2回テレビ出演したのですが、その後の出演が危ぶまれておりまし
 た(うそ)。11月下旬から12月にかけて4回程度放映されるようですの
 で、楽しみにしていて下さい。


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 【診察室から2】抗加齢医療って??(日経ヘルスケアより)
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 みなさんは「抗加齢医療」という言葉を聞いたことがありますか?

 老化の進行を治療により遅らせることができる、というのが「抗加齢医療」
 の基本コンセプトのようです。大きい病院でも導入されていることに私は驚
 いています。果たして加齢は人間がコントロールすべきものなのでしょうか?

 治療の内容としては以下のものが挙げられていました。

  1.運動・食事療法
  2.栄養補助食品の指導
  3.ホルモン補充療法
  4.美容に関すること

 しかしこれって「抗加齢医療」という名に恥じないものですか?

 1.運動をして、食事を整えるというのは誰もが当然すべきことです。それ
 でも歳をとっていくのが加齢でしょう?運動や食事の指導を「抗加齢医療」
 とするのはおかしいです。あくまでも生活指導ではないですか!

 2.栄養補助食品を摂取して歳を取らないように、なんてテレビが好きそう
 な話題ですが、これは有効性が明らかなものがありますでしょうか?歳をとっ
 たかとっていないかの評価はホルモン値で行っているようですが、客観的な
 のかどうか判断が難しそうです。

 3.外から食品ホルモンを補充して加齢を食い止めるというのもどうでしょ
 うか?自然を意識する私としてはあまりに人工的で嫌気のさす方法です。こ
 れは治療と言えるのでしょうか?

 4.美容に関するものは、あくまでも外見の問題ですよね?これを「抗加齢」
 と判断するかどうかは意見の分かれるところでしょう。

 加齢を遅らせる、というコンセプト自体がそもそも誤りだと私は思います。
 歳をとっても自助努力により若々しくして、それでも補えないものは受容す
 る、というのが自然な人間の姿なのではないでしょうか?

 メディアも「どう歳をとるべきか」という特集をやるべきじゃないでしょう
 か。


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 【本のご紹介】『人生の目的が見つかる魔法の杖』
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 ★『人生の目的が見つかる魔法の杖』★
 西田文郎(現代書林、2004/07)
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4774505625/jjclinic-22/
 人間は過去の積み重ねで出来ているのだから、新しい自分になるには自分以
 外の力を見つけないとダメであると書かれている。ちょっと手厳しいと思う
 反面、自分の人生もそんな感じで進んでいるように感じられます。

 続きはこちらです。
 http://blog.livedoor.jp/mybook_j/archives/50259873.html

                   今までの読書記録はこちら↓ 
                  http://blog.livedoor.jp/mybook_j/


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 【メルマガのご紹介】
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 「役に立つ!医学と健康の豆知識」は、現役内科医が発行する、3分で読め
 る簡単な医学・健康情報です。健康に興味のある方、医療・介護関係にお勤
 めの方や学生さんにとって役立つ情報が満載です。医療系の資格試験対策に
 もお勧めです。無料メールマガジンのご購読はこちら。
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 【編集後記】青いトマト
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 またまたいただいたメールをご紹介しようと思います。

 > 実践ロハス生活・第16号、面白く読ませて頂きました。
 > イチゴとりんごのお話でふと思ったのですが、
 > 青いところが混ざった苦みのあるトマトって、
 > 八百屋さんから消えて久しいですよね。
 > あの味も結構好きだったので、もう一度、食べてみたいです。

 Wさん。ありがとうございました。

 そうですね。確かに傷物だけでなく、緑のトマトは見なくなりましたね。
 シャキっと音がするような代物でしたよね。ああいうトマトはどこに行って
 しまうのでしょうね。トマトジュースでしょうか?まさか捨ててしまう??

 昔は当たり前だったのに、便利になったのか、今は見かけないものって結構
 ありますね。でもそのために意味の無いムダが出ているような感じがしてし
 まいます。そういうことに詳しい方からも情報をお待ちします。

 みなさんからもご意見、ご感想、何でも結構です。メールをお待ちしていま
 す。今のところ全員にせっせとお返事を書いています。


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 発行者: 陣内耳鼻咽喉科クリニック 陣内 賢
  http://www.jjclinic.jp/
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 ★私の経歴です。どうぞよろしく。
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 ★ご意見、ご質問、仕事の依頼などどんな些細なことでもいいのでメールを
  下さい。個々の症状に関する質問に関しては、お答えをご遠慮させていた
  だくこともございますが、可能な限りメール、またがメルマガ上でお答え
  させていただきます。→ info@jjclinic.jp

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 ★講演や取材はいつでも受付をさせていただいています。時間の許す限りお
  受けしたいと思いますので、Subject(件名)に【取材希望】と記載して
  info@jjclinic.jpまでお願いいたします。

 ★コンテンツは今後増やしていきたいと思っています。得意なのは、
   一般向けの漢方診療の基礎  風邪の予防に関すること
   耳鼻咽喉科一般について   小児の耳鼻科診察について、などです。

 ★過去のマスコミ掲載実績はこちらです(大してありません(笑))
  http://www.jjclinic.jp/magazine.html

 ★相互紹介もご相談をお受けします。info@jjclinic.jpまで。

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  ンテンツの著作権は、著者個人に帰属しています。コンテンツの利用は私
  的なものに留め、無断転載はおやめください。私的利用の範囲を超えるご
  使用の場合は、あらかじめ、info@jjclinic.jp にご連絡下さい。

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 ◎健康情報に関してはご参考にしていただくに留め、気になる症状がござい
  ましたら必ず専門の医師の診察を受けられるようにお願いいたします。

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実践ロハス生活!~これであなたも医者いらず~(第17号)

2005年11月07日 | メルマガ
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   実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜(第17号)
                         2005.11.07 0461部
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 ●今日のテーマ●
 【診察室から1】  うがいの効能
 【院外活動】    同門勉強会
 【診察室から2】  「鼻うがい」について
 【本のご紹介】   『自分の会社をつくるということ』他1冊
 【メルマガのご紹介】役に立つ!医学と健康の豆知識
 【編集後記】    今回はうがいに揃えてみました
★                                  ☆
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 こんにちは。陣内です。

 インフルエンザワクチンを接種する季節になりました。どうでもいいことで
 すが、自分で接種するのって痛いし勇気が要ります(笑)。

 それにしても、もう年末か、、(汗)と年賀状の心配まで始めてしまう時期
 になりました。どうも時間の流れが早く感じられるのですが、歳を取ったせ
 いかしら。。。

 寒気も急にやってくるようになり、夏には来られない患者さんが来るように
 なってきました。小児科はどこも大混雑のようです。うちの耳鼻科も多少は
 混んでいてやや疲れ気味です。メルマガのコンテンツの質を落とさないよう
 にしたいのですが、文頭からイマイチかな(焦)。。。

 では、開き直って今日も始まりです。


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 【診察室から1】うがいの効能
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 風邪の予防にはヨードでうがいをするよりも水でうがいをする方が良いとい
 う記事がでましたね。
 http://www.excite.co.jp/News/society/20051029000100/20051029M40.140
 .html

 それを見た私の友人のA氏は、「昔からそう思っていた」と言うのです。

 A氏の論理は以下のとおりです。

 昔は普通の切り傷をがんがん消毒して、菌がつかないようにしていました。
 しかし、今ではよく洗って傷を寄せるだけにして自然治癒力で治すと聞いて
 います。ヨードで傷の治りが遅くなるのだから、うがいも同じでしょう?

 A氏は医師ではないのですが、なかなかの考察力だと感心してしまいました。

 今回の研究で京都大保健管理センターの川村孝教授らは「健常なのどでもた
 くさんの細菌がバランスを保っている。薬がバランスを壊すのではないか」
 と推測しているようで、やはり綺麗にしすぎが原因なのかしら。。。

 実は私は記事とは逆に風邪予防以外のうがいの効果については懐疑的で、う
 がい薬は患者さんから求められたとき以外にはあまり処方しませんでした。
 風邪の予防にも効果がないとなるとうがい薬を処方する時がないな(悩)。

 ただ現実には普段の風邪予防のためよりも、喉が痛くなってからうがいをす
 る人の方がはるかに多いですし、イソジンうがい液を販売している明治製菓
 も「のどを殺菌・消毒・洗浄する治療薬であり、風邪予防の効能はもともと
 PRしていない」と言っているそうです(ホントにPRしてない??)。

 何が正しいのか、ちょっと迷いますね。あとこの実験で何を根拠に風邪が発
 症したか、予防できたか、を判断していたのか、風邪専門家?の私としては
 興味のあるところです。

 もう少し調べてみなくては、です。そのうち続報を出したいと思います。


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 【院外活動】同門勉強会
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 ●同門勉強会●
 私は日本医科大学耳鼻咽喉科に所属しています。ここでは名誉教授が主宰す
 る勉強会が年に3回行われます。

 今回は私が幹事なので何かやってやろうと思い、診療上悩みの多い事例をい
 くつか挙げて対応策をメンバーに答えてもらいました。

 医学のどの分野にもそういう事例はあるものです。医師はそれに目をそむけ
 られませんから、自分なりに工夫して診療をしているわけです。

 でもドクター間で工夫の内容を確認しあったり、比較することはほとんどあ
 りませんから、良い機会になることでしょう。

 ちなみに極秘ですが(笑)今回のドクター宛の質問事項を書いてみます。深
 いレベルでは結構悩の尽きない話題です。ご参考までに。
 ・ダイバーへの耳鼻科的指導 ・抗生物質の使用方法 ・高齢者の口腔乾燥
 ・いびき患者さんへの対応  ・持続する咳への対応


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆◆
 【診察室から2】「鼻うがい」について
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 今日の話題はうがい2連発になってしまいました。さて、

 寒くなると、鼻水が粘ってきて鼻づまり、あるいはそれに伴いのどが痛い、
 という患者さんが増えてきます。

 そういう多くの患者さんが言うことでちょっと気になることがあるのです。

 「アレルギーでしょうか?」

 花粉症の被害妄想なのか、マスコミがそんなことを言っているのか、鼻水は
 何でもアレルギーだということになってしまっています。

 「会社で『それはアレルギーだから早く耳鼻科に行った方がいい』と言われ
 た」という人も少なくありません。普段、医師の言うことに懐疑的な患者さ
 んでも、友人の根拠のない忠告には結構素直に従ったりします(苦笑)。

 特に、鼻水が粘って濁ってくるとそれはアレルギー性鼻炎とは言えません。
 のどの痛みもあるということだと副鼻腔炎(蓄膿症)の疑いが濃厚です。

 以前にご意見をいただいたMさんは、鼻が詰まると「鼻うがい」をするそう
 ですが、症状から副鼻腔炎が疑われるMさんにはまさにピッタリの処置法で
 あると思います。鼻を通すことで治癒に近づきますからね。

 「鼻うがい」とは、鼻から水(生理食塩水が良いです)を吸い込んで口から
 出し、鼻腔を洗い流す処置法です。私は経験がありませんが、家庭医学とし
 ては、有効性の高い方法であるように感じます。具体的な方法はこちらです。
 http://www.kyoto-np.co.jp/kp/newfun/contents/mon/hana.html

 何でもかんでも鼻が詰まると鼻うがいをする、という人もいます。鼻うがい
 の目的は粘って詰まってしまった鼻水を流すことに目的があるので、副鼻腔 
 炎には適切な処置といえます。

 ではホコリやブタクサなどにアレルギーを起こしている人が鼻づまりで「鼻
 うがい」をするというのはどうでしょうか?

 アレルギーの原因物質(抗原)が流れるので良いのでは?と考えがちです。
 しかし水で洗ったあとの鼻粘膜は粘液がなくなっているので、バリア機能が
 低下していると思われます。あまり適切な処置であるとは言えないと思いま
 す。

 鼻うがいは使い方によっては自己処置としては良いと思いますが、耳鼻科医
 に副鼻腔炎かアレルギー性鼻炎か、診断をいただいてから実践するのが好ま
 しいでしょう。


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 【本のご紹介】『自分の会社をつくるということ』
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 ★『自分の会社をつくるということ』★
 経沢香保子(ダイヤモンド社、2005/06)
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478733015/jjclinic-22/

 この本は女性向けの本なのだと思いますが、小規模事業者の私の琴線に触れ
 る部分が数多くありました。もしも少ない人数で事業をされている方でした
 らお勧めします。
 http://blog.livedoor.jp/mybook_j/archives/50248411.html

 同じような内容の書籍でこれは!というものがあります。以前に読んだもの
 ですが、
 ★『はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術』★
 マイケル・E. ガーバー(世界文化社、2003/05)
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4418036016/jjclinic-22/

 まあ単に私がこういう本が好きだ、ということに過ぎません。でも私は小規
 模事業者の味方ですから。

                   今までの読書記録はこちら↓ 
                  http://blog.livedoor.jp/mybook_j/


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 【メルマガのご紹介】役に立つ!医学と健康の豆知識
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 「役に立つ!医学と健康の豆知識」は、現役内科医が発行する、3分で読め
 る簡単な医学・健康情報です。健康に興味のある方、医療・介護関係にお勤
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★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★★★
 【編集後記】今回はうがいに揃えてみました
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 別に話題をうがいに絞ろう、と思って書いていたのではなかったのですが、
 途中から何だか面白くなってしまって、うがいばかりのメルマガになってし
 まいました。

 ついでと言っては何ですが、みなさんは「うがい」の語源が、あの「鵜飼」
 であることをご存知でしたか?私は当然知りませんでした(笑)。

 語源由来辞典によりますと、鵜飼が鵜に魚を水中で飲み込ませた後、引き上
 げて吐かせることが語源になってるとか。鵜飼は「うがい」とも読むそうで
 二重にびっくりです。
 http://gogen-allguide.com/u/ugai.html


 みなさんからも情報、ご意見、ご感想のメールをお待ちしています。
 特にネタ情報が欲しいですね(笑)。どうぞよろしく。


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 発行者: 陣内耳鼻咽喉科クリニック 陣内 賢
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 下さい。個々の症状に関する質問に関しては、お答えをご遠慮させていただ
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