goo blog サービス終了のお知らせ 

JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

恋うた -告白-

2008年06月19日 12時54分00秒 | 恋バナ
 好きな人にすきと言う、ただそれだけのことが、上手くできないのは何故だろう。好意をもってくれている相手でも、告白というのは気が重い。恥ずかしさが先にたったり、反応を受け止める勇気がなかったり。女性の場合、やはり男にキメてもらいたい願望もあったりして・・・。そんな心理に捕らわれている間に、恋のチャンスは目の前を素通りしていく。成立の下地があろうと、相手に頼っているばかりでは、機会だって半減する。自分からも働きかけてこそ、可能性は広がる。ちょっとしたきっかけをいかに拾えるか。ロマンスの神様は案外公平に人々の上に訪れていて、それに気づき次へつなげるのは本人次第、そんなところではなかろうか。せめて、この人こそという相手が現れた時くらいは、一握りの勇気を出したいものだ。

 ”好きなものからは逃げるな。一生後悔するぞ。”映画『しゃべれども しゃべれども』に、出てくるセリフ。もう、この言葉だけで充分。それくらい心に響いた。ただ一度の告白。 決して純粋な動機だけに、後押しされた訳ではなかった。が、私はその道を選んだことを悔やんでいない。記憶から消し去りたいとも思わない。初めての告白へと導いたこともそうだが、彼は私の中に眠っていた感情-良くも悪くも-、気づきもしなかった能力を呼び起こした。かつて、それ程激しい揺さぶりをかけられたことはなかった。生涯を通じて恋をする機会は、それなりにあるかもしれない。しかし、生きていく上で強烈な影響力を及ぼす相手と、どれ程出会えるだろう。私が彼にこだわり続けた理由、最後まで気づいていなかったんじゃないかな。あなたの中には、鉱脈が眠っていたのよ・・・

 さて、今回の音楽話はアイドル。商業主義と言われようが、大した映画じゃないと言われようが、学生時代の記憶を彩るものとして角川作品は無視できない。そんな角川作品から誕生したアイドル、原田知世。40歳になった今も、抜群の透明感を維持する様は、さながら平成の吉永小百合。吉永さん、特別芝居が上手い訳ではないけど、輝き続けているじゃないですか。あれ、たたずまいの美しさじゃないかなぁ。ただ、そこにいるだけでOK!みたいな。知世ちゃんにも、同じ匂いを感じるのだ。

 アイドル時代の歌は、未だに愛聴していて、一緒に口ずさむと瞬く間に少女へ戻る。全盛期のあやや(松浦亜弥)の如しだが、あややよりは、しっとりと切ない。"想う気持ちは海の底まで 胸のせつなさ空の上まで 他の誰かに愛されるなら あなたのために悲しむ方がいい" (BY『早春物語』)この映画で、17歳の知世ちゃんは、中年男性(林隆三)に恋をするのだった。17歳の乙女をこんな気持ちにさせるなんて罪作りな男!今までメロディー重視で聴いていたのだろうか。サビの部分(逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて・・・)ばかり耳についていたが、改めて聴くとメロディーとしては地味な前半部分に、切ない歌詞がのせられていた。相手のちょっとした態度で、心が激しく揺れる。私も表現したことのある恋の感情だが、作詞家さん、切なさを空にあげているなぁ。

 康珍化(作詞家)の作品といえば、林哲司(作曲家)とコンビを組んで次々とヒットを放った杉山清隆&オメガトライブの歌が印象に残るが、もの哀し系の作品も味わい深い。中森明菜の『北ウィング』、原田知世の『愛情物語』『早春物語』。そして、上田正樹の『悲しい色やね』。あれは、大阪を代表する歌になっているのに、大阪人が作った歌ではなかったのだ。道理で洗練されているでしょ?

 さて、原田知世と聞いて黙っていられないのが、うちの夫。青春時代から、微動だにせず知世ちゃんヒトスジ。『時をかける少女』のロケ地を訪ねて、尾道までいったというツワモノだ。本棚には、アイドル時代の写真集・映画パンフ・CM出演していた商品カタログ等が並び、他の何を処分しても、これだけは捨てられない。まぁそれはかまわないが、せめて実家においてこいよ、なんて妻は眺めている。

 あ~知世ちゃん程じゃないけど、もう一人だけおったな。初々しかった頃の松田聖子。小汚い目覚まし時計に、おめめがはれぼったい頃のシールがはってあり、夫は結婚後もそれを愛用していたのだが、 壊れたのをいいことにシールも込みで・・・えい!って捨てちゃった。そんな悪魔になってしまうことありませんか?女って勝手なものです。うふふ。では、知世ちゃんの恋うたから♪

 https://www.youtube.com/watch?v=KQ9J5by0mq8



1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
「>好きな人にすきと言う、ただそれだけのことが... (じんちゃん)
2012-02-27 16:52:01
「>好きな人にすきと言う、ただそれだけのことが、上手くできないのは何故だろう。
ホントだよねぇ。あの時あの娘に’好きだ!’と言ってれば、俺の人生変わってたかもなぁ・・・。」 (BY あんちゃん)

「すっぱい!甘ずっぱいよ~~!!あらためて詩を読むとせつないね~。
失敗と片思いばかりの10代を経て、20代花開いた・・のか?私。
なんか大人になっちゃうと恋もゲーム感覚で、・・でも、それがおもしろかったな~。
あの片思いしてたころに、このテクを知っていれば・・・。残念じゃ。
でも、あんなに振り向いてもくれない人を思い続けることは、大人じゃできないよね。」 (BY チヤさん)

「’私、そんなに悪くないよ’そう言って自分からアプローチした彼。
何が何でも、人を傷つけてでも、この人を私のものにしたいと思った。
その人は・・・
今私と同じ部屋にいながら、別のベッドで寝ている(笑)
かけひきもなく、ただストレートに’好き’だという直感を信じたんだけどなぁ~(笑)」 (BY すずちゃん)

「↑あら~!情熱的!!」 (BY チヤさん)

「思春期の頃はともかくとして、比較的楽に好きな人に’好き’と言ってきたけど、(上手に言えたかどうかは、?)
嫁さんには’よういわん。 ’ こっぱずかしくて。 ’言ってよ~光線’がでてると尚更。
10代の頃、目の前で知世ちゃんを見る機会があったんだけど、この世のものとは思えん位 かわいかった。
好きって言っとけば良かったかな?(笑」 (BY ずとさん)

「花は咲かねばならないときに咲きます、散るのを恐れて咲かない花はありません。
路傍の片隅にひつそりと咲く名もない花でさえ、打たれても吹かれてもじっと耐えています。
’踏まれても根強く忍べ道芝の やがて花咲く春はくるなり’
女には無縁のもてない年寄りの戯言でーす。(^・^)」 (BY uzanさん)

「好きな人に好きと自然に言えたなら、告白なんて恋って感覚がなくなりそう。。。
素直に伝えられないからいいのかも。それこそ淡い青春。
そのうち好きでもない子に好きって言って、遊ぶようになってしまうんだから。。。。
それって、誰のこと?」 (BY なおさん)

「好きだって、口で言えるって、勇気がいるよねぇ。
私は姫の前ではぼかしたいい方だし、せいぜい、メールの中だけの勇気だなぁ。(^_^;)」 (BY ポーさん)

「松田聖子ではないけど・・・
“ビビビィ~~”と運命的な人が、必ず生きている間に出逢うようですね
その鉱脈を探り当てるかは、まさに自分の意識しだいだと思います
でも なかなか その鉱脈を見逃しちゃうんだよなぁ~~ε=( ̄。 ̄;A フゥ…」 (BY 鞍馬さん)

「’この人となら死んでもいい’と思った相手が一人だけいます。
’この人の為なら’ではなく’この人となら’となるのがミソですが・・。一緒じゃなきゃいやなの。(笑
何でその人にはそう思うのか分かんないですけど・・・ 魂がね、そう反応するとでも言うか・・・^^
ちなみに告白は全部私からです。夫以外は^^」 (BY はるかさん)

「今の夫に出会うまで、色々な恋を経験しました。
自分を押し殺しすぎたり、嫉妬で自分の首を絞めてしまったり・・・かけひきも覚えたし、
それこそゲーム感覚でスリルも楽しんだし。
27歳。大人の女になった時、かけひきも計算もない、真っ白な’好き’という気持ちonlyで突き進み
’私、悪くないよ’って。’そんなこと・・分かってるって’ そう言ってくれたんだけどな(^^ゞ
今は情熱的な関係ではないけど、ゆったりとした安心感の中で、自由にさせてもらってるかな。」 (BY すずちゃん)

「愛ルケ読んで思ったんですけど・・・
もし実際にあのような事が起きたら・・・
菊治のような責任の取り方が出来る男性っていったいどれくらいいるんでしょうね?
特に不倫という恋の場合・・・
やっぱり自己保身に走っちゃうのかな? 遺体をどこかに隠し証拠隠滅を謀るとか・・・。
難しい問題です。。。あは^^」 (BY はるかさん)

この後、はるかさんの発言をきっかけに、不倫談義に発展していくのでした。大まかな内容を以下に掲載。
男性陣にも飛び込んでいただいて面白かったな。
要約したものなので、正直どこまでそれぞれの思いが伝わるのかわかりませんが、
すべてをカットするには忍びなかったので。
’不倫なんて関係ないわ’ いえいえ。 意外と大切なテーマが、潜んでいるかもしれません・・・
改めて読み返してみて、はるかさんの言ってる’責任をとる’ということ、当時より心に響くのね。私は。

「相手が死ぬまでもなく自己保身に走ると思う。それはそれでいい。ただ決着のつけ方があるのではないか。
略奪も一つの決着のつけ方かもしれないが、あまりいい結果にならない。
自分がしたツケは必ず返ってくるし、人を泣かせてはダメということなのだろう。」 (じんちゃん)

「家族や恋人を始め大切なモノが複数存在する時がある。そういう場合は、最後の最後まで自己保身でいい。
ただしもう無理だという土壇場がきたら何もかも失くす覚悟が必要。それが、責任をとるということではないか。
不倫は、軽い気持ちでするものじゃない。」 (はるかさん)

「家族を守り通せなかった。いろんな涙を流させた。それでも、愛とは後悔しないこと」 (徹さん)

「略奪も、時に仕方のないこと。人の心は法律やモラルで縛れない。色んなことを犠牲にしても欲しいモノがある。
背負うものへの覚悟があるのなら、一つの形として認めても良いのではないか。
何もかも自由とは言わないしケースにもよるが、ある意味純粋で周囲には分からない真実もある」 (すずちゃん)

「人と人が愛し合うのに正も否もない。それを決めるのは、社会のルールだったり道徳だったりする。
しかし、それに守られて生きていることも事実。人の気持ちというのは理不尽なものだ。」 (ずとさん)


返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。