隊員NO.6れいなで~す(^_^)v
6月25日(火)の課題研究の時間、福井県との県境にある
「鹿島の森」に行って、「アカテガニ」を観察してきました。
ガサガサガサって、枯れ葉の音がしたと思ったら、そこには
ニコニコマークのようなとってもかわいい顔をした「アカテガニ」が
ちょこちょこと歩いていました。「アカテガニ」さん、おじゃまして
スミマセンでした。
「アカテガニ」は10月の下旬から5月まで冬眠をしていて、気温が20℃を
越す頃から活動を開始します。「アカテガニ」はイモムシやミミズをえさにする
ほか、ヒノキなどの葉やキノコをハサミでむしって食べるそうです。
そして雨の日には、とっても上手に木登りをすると聞きました。
「アカテガニ」の棲息の条件は、「森がある」「海がある」「淡水がある」
「土手がある」の4つです。この4つの条件を満たす「鹿島の森」は、
絶好の「アカテガニ」の生活の場所なのです。
「アカテガニ」は陸上生活に適合しつつ進化しているカニだといわれています。
ですが、酸素を補給するため、こまめに水を交換しなければならず、また脱皮と
産卵のために、必ず水辺で生活する必要があるそうです。
7・8月の満月の夜(午後7時から8時頃)、「アカテガニ」は水辺にやってきて、
一斉に卵をうみます。その時間はわずかに3秒。1匹が1回に生む数は4~5万個
ですが、その卵が親になれる可能性はたった0.2%だそうです。
そして「アカテガニ」の放卵を待っていたかのように、ボラという魚の子どもが、
卵から出てくる「アカテガニ」のゾエア幼生(プランクトン)を食べようと音を立ててやって
きます。さらにはそのボラの子どもを食べようと、ナマズなどの肉食魚が
浅瀬を泳ぎ回り、それはそれは不思議な光景が繰り広げられるといいます。
それが食物連鎖っていうものなのですね。
鹿島の森の「アカテガニ」は、近年その数が減っているそうです。
みんなで、「アカテガニ」の貴重な棲息地「鹿島の森」を守っていきましょう!