逢坂剛氏のライフワークのようだ。七部作。
すべての巻が600ページほど。
三冊読んだ。
タイトルは第七作。最終である。
第二次世界大戦をヨーロッパからの視点で書いたと。
実在の人物も多数出てくる。むろん主人公は架空であるが。
実在の人物にインタビューもしている。
翻訳されていない関係書物も読んで作品の肉付けにしているとか。
始まりはスペインの内戦から始まりフランコが総統になり、その後の第二次大戦の中で
厳密ではないが中立国として終戦を迎える。
ナチスドイツ、ゲシュタポ、ポーランド将校虐殺など世界的有名な事象が随所に。
ページ数が多くていささか難儀している。
市内の図書館にすべてあるので読もうと考えている。
一作目から読まなくても何とか理解できそう。
今、4冊目。
最終では、いったい何のために戦争を始めたのかと主人公とそれに関係した人に述懐させている。
いまだにその愚を欲してやまない人間がいる。