政府は来春闘で賃上げを実施した企業に税制面で優遇すると。
これまでもいろんな面で税制優遇をしてきた。
消費税は収めるどころか大企業にとっては還元という名で懐に入って来る。
かつて大蔵省と言われた時期「護衛船団方式」とマスコミが報じた。
いまや、大企業にはこれでもかという減税措置だ。
それによって浮いた金は内部留保でため込む。
政府に言われて賃上げできるのは、そして税制面で優遇されるのは一握りの大企業だけだ。
中小企業にとってしたくともできない。
どうせ、企業財政の多寡によって優遇も決められるだろうから。
つまるところ、国民の税金で賃上げをするということだ。
しかも、賃上げ額をはるかに上回る税制優遇措置だ。
差し引きゼロでは企業に旨味はない。
こういうことをやりながらアベノミクスの成果を喧伝する。
国民はカラクリが分からないから、何となく景気回復の実感は湧かないが
でも、コロッと騙される。
実に為政者にとって扱いやすい国民だ。
選挙でも半数は投票しない。白紙委任だ。