始まりは女子大生の他愛ないおしゃべりだけ。
主人公(と思う)のなつみがあすかへ行きそこで次第に古代に引かれていく。
特に天武・持統帝に。
私も歴史は好きだ。時代を問わず。
その時代に生きた人達は後世に何かを残す意識があったわけではないと思う。
現代にしてもそうだ。
科学者などは自分の生きている間に解明できなくても、
ここまでの到達点を残すことで後世の人のヒントになるかも?
そう言う思いが強いのではないか。
しかし、古代の人たちには未来を、自分が死んだあとのことくらいは、
予測して、何かを残すという意識は働いたかもしれない。
それも、戦いの敗者の側になればすべて抹殺されてしまう。
この本で書かれている時代はどうだったのか。
史料的にあまり残されていない。
あったとしても簡潔である。
後世の人が読むなどおおよそ考え付かなかったはずだから。
いろんな史料をあわせるとともにその時代がどんなだったかというイメージも必要だろう。
とにかく歴史を学ぶことはこれからの歴史を作るうえでも重要だと思う。