今週は医療刑務所。
一般的な刑務所に収監されていて病気なり本格的な治療が必要な時ここに移収容される。
治癒したら元の刑務所に戻る。
現代の世相を反映して刑務所も高齢化。
医療刑務所で最後を迎える受刑者が近年増えているという。
安置室がありそこから火葬場へ運ばれ荼毘に付される。
骨壺が刑務官に抱かれて帰って来る。
しかし、迎えてくれる身内はいない。
世間体を憚り無縁仏となり専用の墓地に安置される。
医療と名がついているから医師もおり看護師もいる。
看護師曰く、終末は刑務官・医師・看護師に看取られる。
ある意味「幸せかも」。
また、娑婆で暮らしているときに体調を崩し医者に診てもらったら胃がんと言われ手術が必要と。
だが、そんな金どこにもない。
ひらめいたのが近くで「こそ泥」。
警察に捕まり刑務所へ。
そこで医者の診察を受ける。当然、胃がんと診断され手術を受ける。
もちろん無料。術後も順調で、元の刑務所で服役。
と、医師がそんな例もあると。
無期懲役の受刑者。死刑判決を受けたもの。
だからと言ってほってはおけない。
憲法には健康で最低限度の生活が保障されている。
と、憲法学者は述べていた。
管理栄養士曰く、ここでは一日三度食事が出る。一年365日欠かさずにである。
最小限度の栄養は取れるように違うメニューで出される。
娑婆ではどうか。
メディアでは「孤独死」など頻繁に出てくる。
かと言って刑務所暮らしってわけにはいかないのは当然。
「改憲」論議が喧しい時代になってきた。
自民党が作った憲法ではこういう現状は入っていないだろう。
戦前の「監獄」ということになるであろう。