九州電力が川内原発を2015年8月11日再稼動させた。
国の原子力規制委員会が問題なしと結論。
福島第一の廃炉の工程すらいまだはっきりしない。
ということはあの事故がなぜ起きたか?
メルトダウンは周知だがどういう状態になっているのかまったく判らない。
地下水汚染を防ぐための凍土壁も芳しくない。
福島第一のすべてが明らかにならない最中の再稼動。
川内原発は火山噴火という爆弾を抱えている。
火山学者も危険であると明言。
規制委員会は、アリバイつくりの機関。
どう考えたって廃炉など云うはずがない。
それは政府の姿勢にかかっている。
先にも云ったが、火力発電を例に挙げるなら、
事故がおきても燃料を遮断することで火災などの危険は防ぐことができる。
翻って、原発はどうか?
稼動が始まると昼夜を分かたず発電し続けなければならない。
電力需要が低下する時間帯に出力を下げるなど不可能に近い。
そういう燃料である原子力。
化石燃料であれば燃料の供給増減で対応できる。
簡単ではないにしても原子力の比ではない。
これを手始めに次々と現在停止中の原発が稼動を始める。
川内だけ特別ではない。
停止中であっても冷却は必要。
つまり、利益を生まないのに金がかかる。
結局、災害時にはこれほど厄介なものはないということ。
これが福島第一で得た教訓。
この教訓を生かすことをせず安全は画餅であろう。