日本人はよほど横文字に弱いな。
ボランティアと言えば何か崇高なイメージを持つのか。
日本語で言えば災害支援者か?
ウーン、何か響きが良くないか。
「災害支援に来てくれませんか?」では誰も来ないか?
でも自衛隊のトラックの前面には「災害支援」と書いてあるぞ。
災害が起きるとどこからかボランティアが集まる。
テレビ画面にアップで映されて決意を語っている。
今回の台風19号とそのあとの豪雨による災害は広域にわたった。
そのためボランティアが不足だと。
ニュースでわざわざどの地域で何人と表示されている。
そんなに時間のある人間がこの国にいるのか?
政府は労働力不足と称して外国から人材を得ようとしている。
法整備まで行った。
国土の七割が山間地。
治山も治水もほったらかしにして金もうけに現を抜かす体たらく。
大企業は負けてもらった法人税その他を内部留保でため込むだけだ。
日銀のマイナス金利政策も何も役に立っていない。
大企業が賃上げをやれば国が補てんしてやる。
こんな賃上げがどこにある。
国民は相変わらずわれ関せずだ。
災害募金などにはエエカッコして応じている。
「微力ですけど」「ささやかですけど何かのお役に立てば」などと。
選挙では半分しか投票しない。
「自分の一票で変わると思えないので」とか言って。
中国春秋時代の謂い。
「水を治めるもの能く国を治める」と。