先週のNHKニュースから。
マミートラックなる言葉に耳を引き寄せられた。
一般的に企業で働く社員にとって、階段状に肩書が就いてゆく。
入社当座は当然平社員。
そのうち、企業にもよるが主任・係長・課長といずれ管理職に起用される。
今どき女性の管理職など珍しくもない。が、先進国では日本は圧倒的に少ない。
女性に対しては妊娠・出産を経て育児休職制度が設けられその期間が終了すると復職となる。
しかし、諸々の理由でフルタイムでの復職が難しい中、短時間勤務を余儀なくされる。
そんな女性にとって、役職につくのが難しく、階段を上るがごとき処遇に対して
競技場のトラックを周回するような待遇にならざるを得ない。
このことを指して、トラックマミーと呼ぶよう。
彼女らはこういう処遇に満足していない。
責任ある立場で力を出したいと。
そういう声にこたえる形で実際に人事を行っている企業を紹介していた。
それに対する育児中の女性も満足していると。
夫の扶養家族であるために103万円の壁を超えないようにパートで働く女性も少なくない。
いや、かなりの部分がそうであろう。
政府は、女性の社会進出を阻害していると言って、税制面での「優遇」を廃止しようとしている。
パートで働くことを望む女性、育児をしながら役職について自分の力を発揮したいと望む女性。
どちらの選択も可能な政治を行うのが本来のあり方では。
税収の不足を姑息な手段で賄おうとする政府。
今朝のニュースで、ビールの酒税について報道していた。
ビールは減税、発泡酒など人気があり売り上げを伸ばしている製品は増税と。
税のあり方が不公平だ。
大企業の法人税は下げる、元々、研究開発に関わる税は極端に低い。
大衆課税と言われる消費税の10%への増税を先延ばししたが、政権延命のためのもの。
累進課税をキッチリと適用し、タックスヘイブンと言われる「税逃れ」に厳正に対処する。
アメリカが1%の富裕層が99%の富を所有する、と言われている。
日本も同じような現象になっている。
本人の努力でそうなっているわけでない。
制度に問題がある。
かつて、自動車王と言われたフォードは儲けは社会に還元すると言った。
今は自身の懐を肥やすことだけ。