8.PLLアンロック(つづき)
直った!!!!
周波数が高くなるとロックが外れてPLLの出力が停止していた不具合が解決しました。
分かってみると実にくだらないことでしたが、ずいぶん悩みました。原因が分かるのに丸一日を費やしてしまいました。結論はデジタルテスターの電池消耗が原因でした。デジタルテスターの電池が消耗してくると、表示電圧が実際の電圧よりかなり高く表示されるのです。これは知りませんでした。
1週間ほど前からデジタルテスターに「電池交換アラーム」が表示されているのは分かっていましたが、動いているのでそのまま使っていました。
今日、気持ちを新たにアンロックの修理にトライしていてPLLのICの電源電圧を測定すると8Vであるべき電圧が9.3Vもあることに気付き、「3端子レギュレーター78M08の不良」と判断して部品手配まで完了しました。78M08の出力が9V以上なんてあり得ませんから・・・・・。
その後、別の8.2Vのチェナーダイオードの電圧もチェックするとこれも9.5Vを示しました。まさか全然関連のない回路のチェナーと3端子レギュレータが同時に壊れることはないわけで、やっとここでデジタルテスターがおかしいことに気付き、006Pの電池を買いに近くのホームセンターへ走りました。
電池を交換するとちゃんと78M08の出力は7.93Vでまったく正常でした。もちろんチェナーの電圧も正常でした。
というわけでPLLのVCO電圧の調整時にすべて規定値よりもかなり低い電圧に調整していたため、周波数が上がった時にVCO電圧が下がり切れずにロックが外れて出力を停止していたのです。
A-loopでは6.5Vに調整したつもりの電圧が実際は4.7Vしかありませんでした。再度A-loopとB-loopのVCO電圧を規定値に再調整したところ問題なく全周波数でロックがかかりました。
今から考えるとこのブログにもAVRユニットの調整の時に「13.8V、9V共に若干高めでしたが、問題なし。」と書いてます。メーカー調整値にしては電圧が高いと感じながら調整VRを回しました。このときに気付くべきでした。AVRの出力電圧も今さらですが再調整完了。
今日は朝から回路図とオシロとデジタルテスターを何回見たことか??今日はもう無線機に触りたくないです。
あ~疲れた!!! 教訓「測定器はいつも正確に」