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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-811 #2 レストア その3(完結編)

2011-07-29 14:53:37 | TS-811

3.PLLユニット・HETユニット調整

PLL・HETの各部を調整しました。それぞれ若干のズレはありましたが、概ねOKでした。コイルのコアもトリマーも調整範囲内で合わせられました。

キャリアの周波数も若干のズレはあるものの問題になるほどのズレはなし。一応規定値に再調整完了。

 

4.受信部・送信部

送信部も受信部も大きな問題になりそうなところは無く、IFTのコアをチョコっと動かしたぐらいです。

受信感度を測定してみると0.12μVでS/N10dBです。まったく問題なし。

Sメーターを20dBμVでS=9に合わせてOK。送信出力も13Wに合わせておしまい。

800_sokutei

 

5.トップカバー交換

以前、TS-811Dの修理のために入手していたTS-811ジャンクのトップカバーの方がきれいだったのでカバーをこれと交換しました。

600_img_3599 600_img_3604

これですべて完了。結局修理したのはAVRだけ・・・・・清掃洗浄と調整だけでよみがえりました。


TS-811 #2 レストア その2

2011-07-29 14:19:40 | TS-811

1.洗浄・清掃

フロントパネルをバラして洗浄します。TS-811はフロントパネルを外すのが簡単なので助かります。パネルもツマミもスイッチのトップもすべてマジックリンの液につけてスポンジとブラシで洗浄します。

きれいになりました。

800_img_3606 800_img_3605

2.AVR修理

AC電源で動かないのは何とも不便なのでまずこの修理が最優先です。DCでは問題なく動きますから不良個所はかなり限定されます。

AC100VをAC20Vに降圧後整流して安定化回路でDC13.8Vにしています。13.8V以降はDC電源使用時と共通ですから不良個所はココまでの間に限定されます。(下の図の緑の枠内)

一番疑ったのは電圧制御のパワートランジスタとそのドライブあたりですがこれらは異常なしでした。

結局壊れていたのはQ3,Q4でした。どうすればこんなところが壊れるのか??2個とも壊れていたので自然に壊れたとは考えにくいし・・・・・・。不思議な故障でした。

Avr

トランジスタを手持ちの物を取り付けて修理完了です。AC電源で動くようになりました。

DC電源コード作成用にと無線機と一緒に送っていただいたコネクターハウジングとエレメントでジャンパープラグを作成して実装しました。この機械をDC電源で動かすこともないでしょう。

Jumper


TS-811 #2 レストア その1

2011-07-29 13:45:47 | TS-811 #2

久しぶりにTS-811のレストアです。

これもオークションから入手しました。ちょっと値段が高めでしたが・・・・。

商品説明では「AC電源で動かず、DC電源で送受信OK、DC電源コネクタ新品添付」でした。

状況確認

【外観】

ケースは塗装面にシミが結構あり、フロントパネルに汚れがかなり着いています。リアパネル、ヒートシンクも埃あり。ツマミもカビのような物が付着してます。

800_img_3589 800_img_3591

 
 

 

【機能】

AC電源ではまったく電源オンにならないです。DC電源で13.8Vを供給すると動き出しました。

送信出力12Wくらい。受信も-10dBμVの信号が確認できるので問題なさそうです。

800_img_3593 仮にクリップでDC電源供給してチェック

JARLの認定シールが懐かしい・・・・・


TR-9000G レストア その3 (完結編)

2011-07-29 08:53:31 | TR-9000G

4.送信部

キャリアリークが若干ありました。バランスドモジュレータのキャリアバランスを取り直して完了。

出力を13Wくらいに調整。

周波数特性も問題なさそうなのでBPFをいじるのはやめました。

600_img_3631

 

5.受信部

受信感度を測定してみると0.2μVでS/N13dBでした。定格が0.2μVでS/N10dB以上ですからこれも問題なし。

400_jushin

Sメーターのの感度調整だけやり直しました。20dBμVでs=9に調整。

 

6.ケースの塗装

ケースはトップカバーもボトムカバーも結構傷が多いので見栄えがイマイチ。

黒の艶消しスプレイで再塗装しました。

Img_3624

 


TR-9000G レストア その2

2011-07-27 17:46:57 | TR-9000G

2.CAR調整

電源部の確認と電圧調整を終わってキャリアの周波数を確認するとUSBのキャリアが500Hz以上ずれています。LSBのキャリアはOKでした。

初期チェックの時はSSGからの無変調信号で確認したので気付きませんでしたが、これだけずれていると音声を受信すればかなりずれているのが分かったと思います。

トリマーを回しても調整しきれず、トリマーと並列に入っている47PFのコンデンサを22PFに交換して調整できました。10.6935MHz

800_img_3622

 

3.PLL調整

SERVICE MANUAL に従ってすべて再調整・・・・やはり144.9999MHzから145.0000MHzに切り替わるところで周波数が飛んでました。

この調整はかなり大変です。トリマーと半固定抵抗と格闘しながら周波数カウンターを見て根気よく合わせましたが、なかなかピタリ100Hzの変化には合わせきりません。

適当なところで妥協することにします。

800_img_3621 144.9999MHzで134.3064MHz

800_img_3620_2 145.0000MHzで134.3065MHz

なかなかピッタリには・・・・・