JH1LKJ

Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-520X レストア その2 最終編

2010-09-25 11:21:10 | TS-520

こんな感じでいつも作業してます。片づけても片づけてもすぐに作業台の上は工具と部品で散らかってしまいます。

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キャリアの周波数と出力をチェック調整しました。あまりきれいな波形とは言えませんが、どうにもならないのでこのまま進行しました。

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送信部、受信部とも動作していないところは特になく、ラッキーでした。

送信部はキャリアバランス、ドライブ部のコア調整、ファイナルの中和調整だけで14MHz帯で100Wの出力を確認できました。

プレート電圧800V、プレート電流230mA、直流入力184W。

出力100W、能率54%で上出来でしょう。

受信部はANTコイル、MIXコイルの調整で感度のピークを合わせただけです。

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ケースはかなり錆びていたので全面再塗装。オリジナルの色ではなくなりましたが、きれいになりました。

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TS-520X レストア その1

2010-09-23 17:42:51 | TS-520

レストア作業を最近始めたきっかけは、このTS-520Xです。

1974年に学生だった私がアルバイトのお金で買ったのがこれです。当時はあまり短波帯に ON AIR することはなく、もっぱら50MHzの自作トランスバータの親機として使っていました。その後無線からは遠ざかり、このTS-520Xもどこへ行ったか記憶から消えていました。

今年になってから某局から「LKJの520が家にあるぞ。」との話をいただき、懐かしくなって引き取りに行ってきました。30年以上経過したTS-520Xはかなりくたびれていました。一緒に部品取り用のTS-520V(100W改造)をもらってきてレストアを開始しました。

フロントパネルをバラして洗浄から始めました。メインダイヤル左下に貼ってあったダイモテープで私の物と確認できました。これをはがすと塗装に傷が残りそうなのでそのままにしてあります。

中の埃も掃除機を使って清掃しました。スタンバイスイッチのつまみも外れて無くなっていましたのでTS-520Vから拝借。

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ファイナルのS2001が1本の10W仕様のままだったのでTS-520Vから真空管とソケット、周辺部品を移設して100Wに改造しました。電源周辺の部品(電解コンデンサーなど)は既に移設がされていたので助かりました。TS-520Vはファイナル部がプリント基板で作られていました。TS-520Xはチューブラ配線なのでこの辺がマイナーチェンジの一つだったのでしょう。

CWフィルターとマーカーユニットも既に移設されていました。

リアパネル側が新たに追加したS2001。

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電源ONの前にチェックしたところ高圧整流のダイオードが1本逝っていました。部品取りTS-520Vから拝借して交換しました。

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一応組み立て完了で見た目はかなり良くなりました。BANDとMODEのつまみがTS-520XのオリジナルではなくTS-520Vのものになっています。オリジナルのつまみが1個無くなっていました。このほうが回すのは楽みたいです。

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さてこの後電源を入れて中身のレストアにかかりました。