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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

RJX-601 レストア

2010-10-27 22:11:14 | RJX-601

友人宅からNATIONALのRJX-601を持ってきました。

6mAMの昔懐かしい無線機ですが、今でも50MHzではAMは健在とのこと。

早速中を開けてみると過去に電池から液漏れがあったようで、電池ケースとシャーシーの一部が真っ赤にさびていました。さびをワイヤーブラシとサンドペーパーで磨いて塗装をして処置しましたが、永久処置にはなりそうもないです。

幸い電池の電極部には腐食がないのでおそらく電池での駆動も可能だと思われます。

塗装剥げがかなりひどかったケースを塗装してフロントパネルをはずして洗浄するとかなりきれいになりました。切れていた電球も交換してライトも点くようになりました。

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アンテナを繋いで受信してみるとノイズが聞こえますし、他の無線機から電波を出すと受信できました。送信もできているようです。出力はHIGHで2.5W、LOWで1W出ています。

NATIONALのマイクが無いので、マイクのコネクター配線をKENWOODのマイクのピンアサインに変更してしまいました。

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TS-600② レストア その6 完結編

2010-10-17 08:50:42 | TS-600

● 送信切り替え時パワーが一旦9W位になりワンテンポ遅れて12W位になる

この原因が分かるのに3日掛かりました。やっと原因判明で修理完了。

当初はアンテナ切り替えリレーの接触不良を疑いましたが、リレーは正常。どこでレベル変動が起きているのか追っていくとファイナルの電力増幅部であることが分かりました。

さらに調べていくとファイナルのベースバイアス電圧が動いていることが分かり、ダイオード不良と判断して電圧供給用のダイオードD2を交換しましたが、復旧せず。ダイオードは元の物に戻しました。

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とうとうたどり着いたのがバイアス供給のRFC(L4)のエナメル線をリード線に巻きつけて半田付けしてある箇所の半田劣化による導通不良でした。再半田付けで導通が回復してすべて解決しました。

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分かってみるとファイナルはプッシュプル増幅の片側がC級増幅をしていたことになります。半分B級半分C級ってどうなるんだろう??いずれにしても汚い電波を出すところでした。

こんな状態でもそれなりのパワーが出るんですね。モニターしても気づかない音でした。

2トーンをチェックしていれば・・・・?

TS-600ファイナル部はバラしにくいです。出来ればファイナルはいじりたくないですね。

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一応これでこのTS-600のレストアは終了。友人宅へお嫁に行くことになります。


TS-600② レストア その5

2010-10-15 13:30:09 | TS-600

ケースを塗装して取り付けてみました。

私がレストアする無線機はみんな「艶消し黒」になってしまいます。

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上ブタのプラスティッククリップはほとんどの古い無線機はダメになってます。新品交換すると気持ちよく開閉ができます。

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N型コネクターに改造されていましたが、50MHzですので何かと面倒なのでオリジナルのM型に戻してしまいました。

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TS-600② レストア その4

2010-10-13 15:28:02 | TS-600

● 50MHzバンドですべてのモードで送信できない(51MHzバンドは異常なし)

バンドスイッチ裏の基板のVR10破損で送信時にバリキャップに電圧が掛からず、HET UNITの同調がずれてしまい、局発信号がMIX UNITに供給されなかったため。

半固定抵抗を交換するのは難しいので手持ちの半固定抵抗を取り付けて復旧しました。

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● 送信切り替え時パワーが一旦9W位になりワンテンポ遅れて12W位になる

現在原因不明?

アンテナ切り替えリレーの接触不良??