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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 #7 レストア その2

2011-05-30 16:21:56 | TS-780

1.フロントパネル分解清掃

いつもの通り初めにフロントパネルを分解して清掃しました。

元々きれいだったので写真に撮っても違いが分からないかもしれません。それでもマジックリンの液は真っ黒になりました。一皮むけてさっぱりした感じです。

ツマミの白い線がひと際きれいになってくっきりしたのが気持ち良いです。

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2.リアパネルをバラしてびっくり!!

リアパネルをバラしてびっくりです。144FINALユニットは一度電解コンデンサーが爆発したようです。修理は一応されていますが、シャーシーがコンデンサーの電解液で錆びています。

これはかなり煙が出たでしょうね。匂いもすごかったのではないでしょうか?火も出たかもしれません。危ないですね。オーナーは驚いたことでしょう。

プリント基板も真っ黒に炭化してこのままではちょっと修復不可能かもしれません。電解コンデンサーを外してみたらベーク板が黒く凹んでました。

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430FINALユニットもPINダイオード(D1:MI402)付近が熱で基板が炭化していて、修理の際にパターンを切断して空中配線で修復してあります。

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送信が不調なのはおそらくこの辺に原因がありそうです。

さて・・・・どうやって使える物に修復するか・・・・・・・??ちょっとこのプリント基板をそのまま使うのは144も430も無理のようです。

KENWOODに部品劣化を理由に修理を断られたのはプリント基板の炭化だったのでしょう。さすがにこれだけ古い機種ではメーカーもプリント基板は保守用に持ってないでしょうね。

ケースにKENNWOODの修理シールが「返却」と書かれて貼り付けられていました。(2010.12.17)

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TS-780 #7 レストア その1

2011-05-30 15:37:01 | TS-780

またまたTS-780です。

オークションの商品説明によると

・長期保存品で動作不良ありジャンク品

・430MHzの送信出力が変動し、ほとんど出力しない時もあり

・430MHzの受信感度が多少低下

・144MHzはほぼ正常のようだが、後日悪い症状がでるかも

・バックアップ用の電池ホルダーが壊れている

・昨年メーカー修理に出しましたが、古いのと部品の劣化があり修理を断られた

とのことでした。

初見の状況確認をしてみました。

【外観】

1.全体的に大変きれい。

2.ケースに傷も少なく、フロントパネルも傷は無し。リアパネルも錆も無く、ヒートシンクの汚れも少ない。

3.電池の液漏れ痕はなし。

4.内部も埃も少なく、シールドケースのフタの錆も少ない。

5.トーンユニットTU-78実装。

【機能】

1.144/430MHz共に受信感度は正常品より悪い。430MHzが特別悪いことも無さそう。両バンドとも-5dBμVくらいまでは受信できるが。-10dBμVは苦しい。

2.430MHz送信は機嫌が良いと12W近く出るが、突然5W以下に減少。

3.144MHz送信は14Wくらいの出力。今のところ突然下がったりはしない。

4.144/430MHz共送信の症状はFM/SSB共に同様。

5.制御系の動作は正常

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