5.仕上げ
修理調整が完了してカバーを洗浄して取り付け、実力測定です。
フロントパネルやツマミ類は一番初めにバラして洗浄済みでした。ずいぶんきれいになりました。
リアパネルのファンのカバーに錆があるのが残念。磨いて再塗装。。。と思ったのですがシルク印刷があるので断念しました。
周波数 | 送信出力 | 受信感度 S/N 10dB | |
PRE AMP OFF | PRE AMP ON | ||
定格100W | 定格0.3μV以下 | 定格0.15μV以下 | |
3.5MHz | 120W | 0.27μV | 0.12μV |
7MHz | 120W | 0.25μV | 0.12μV |
10MHz | 120W | 0.26μV | 0.11μV |
14MHz | 120W | 0.29μV | 0.13μV |
18MHz | 120W | 0.30μV | 0.12μV |
21MHz | 110W | 0.29μV | 0.12μV |
24MHz | 110W | 0.31μV | 0.18μV |
28MHz | 60W→120W | 0.30μV | 0.14μV |
24MHzが若干定格割れしています。受信TOPの同調を再確認してもズレは無く1st局発のレベルも他BANDと差異はないのでこのままにします。耳で聞いて認識できるレベルの差ではありませんので・・・・。
もうひとつ感心したのは・・・・PREAMPの実力です。
多くのPREAMPと称する増幅器は別名Sメーター振らせ機といってもよい物が多いですが、このIC-730のPREAMPは確実に感度アップに貢献しています。FETによる広帯域AMPですがたいしたものです。
6.28MHz100W改造
一応全部終わったのですが、28MHzが50Wになっているのはチョットと思い回路図を見ながら調べました。
ずいぶん昔ですが28MHzは免許の最大電力が50Wでした。ある時(いつだったかは忘れました。)から1KWまで免許になるようになり、それ以降に発売された無線機は28MHzも100Wになっています。そのためにこのIC-730も28MHzが50Wに押さえられています。
そんなに難しいことをやっているはずはないと思って見たらすぐに分かりました。
MAINユニットのD27をカットするだけで28MHzも他バンドと同じ条件になります。つまり100W仕様に変更できます。
7.回路図の誤記発見
28MHzの100W改造を調べていてメーカーの回路図の大きな誤記を発見。
「これは動かないだろう・・・」と突っ込みを入れたくなりました。こんなのを見つけて喜ぶのはいじわるかな?赤線部分が未記入でした。
このトランジスタはどこから電源を??