TS-60の押しボタンスイッチもTM-841同様スポンジで押さえてある構造でした。
やはり経年変化でスポンジはベタベタになってまるで接着剤のように周りにくっついていました。きれいに取り去るのも骨が折れます。ドライバーの先などで取り去った後、マジックリンできれいに洗浄して新しく作り直したスポンジに交換しました。TM-841より大きいので作りやすいですが、数が多いので大変でした。
直ったと思ったらやっぱりまだダメ・・・。
表示文字が薄くて正面から見ると見にくいです。
どうも不安定だった原因はLCDドライバーの電源回路（+5V）のプリントパターンが腐っているみたいです。スルーホールが接触不良になっているような気がします。
電圧を測定するとその都度値が変動します。（+3V～+5V）
正常値になる時もあります。プリントパターンの抵抗値をテスターで見るとこれもその時により変動してます。
修理方法はパターンを直すことはできないのでジャンパー線でバイパス手術をしました。
これで安定すると期待してます。バイパス手術後は電圧が+4.95Vで安定しました。
LCDを正面から見ても十分なコントラストで文字が見えます。
今度こそ完了。
バックライトが点滅したり、時にはまったく点灯しない。明るさ調整ができず勝手な明るさで点灯などなど。
文字も薄くなったり濃くなったり時には何を表示しているのか分からないくらい薄くなります。
LCDドライバーの電源電圧を確認しようとしてこのコンデンサーに触ったらなんとポロリと外れてきました。
リード線が腐食していたのでしょうか？
47μF16Vのこのタイプのコンデンサーは持っていないので普通の47μF10V電解コンデンサーで代用しました。
文字が薄くなるのは直ったように思いますが、バックライトの明るさ調整がまったくできません。バックライトの明るさ制御をしているシリパラコンバーターの信号をオシロでチェック。
ENABLE信号が不安定なのを発見。手前のインバーターの出力が不安定です。半田ゴテでICの足をなめてみたら安定になりました。
バックライトの動作が不安定だったのはこれが原因みたいです。解決。
ついでにバックライトを豆電球から白色LEDに交換します。
LEDの頭をやすりで削って平らにしておくと光が発散してムラが減るようです。
バックライトは2個が直列に接続されていてそれが2組で全部で4個実装されています。それぞれの組み合わせに470Ωを直列に入れて電源電圧が13.0V時に約12mA流れましたのでこんなもんでしょう。
