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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

IC-351にレピーター用トーンを実装

2011-02-07 14:27:31 | IC-351

この時代のトランシーバーはレピーターにアクセスするためのトーンがありません。そこでトーンジェネレータを実装してみました。

利用したトーンユニットはKENWOOD用の「TU-4A」を使いました。トーン周波数を可変できませんが、ほとんどのレピーターは88.5Hzなので不便はないと思います。

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2011.2.9 追記 

その後、友人からの情報でIC-351にはバージョンがあることが分かりました。後期のモデルにはトーンジェネレータを実装するためのSUB基盤が既に取り付けてあるようです。これがあればジェネレータをこのSUB基板に配線接続するだけでスイッチの配線を改造することなく実装可能のようです。

友人から写真を頂きました。後期バージョンはこのようになっているらしいです。

800_dscf0036_2

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1.単体試験

電源+9.0Vを供給して周波数と出力レベルをチェックしてみました。

周波数はVR2で調整して88.5Hzに合わせましたが、10秒カウントしては調整なので大変まどろっこしいです。どの程度正確さが要求されるのか不明ですが、一応合わせることができました。

出力レベルは無負荷で約1Vp-p出ることが分かりました。思ったより大きなレベルでした。

800_img_1991 800_img_1997 200mV/DIV

 

2.準備

ユニットに信号線(シールド線)と電源線、グランド線をはんだ付けして準備します。

800_img_2001 800_img_2002

  

3.実装

どこに実装しようかかなり悩みましたが、本体側に実装するとフロントパネルが外せなくなるのでフロントパネル裏に実装しました。ディスプレイユニットを止めているネジを外してスペーサーを使って固定しました。ネジ1本ですが、小さい基板ですから大丈夫でしょう。

800_img_2019

  

4.配線

信号線はMIC GAINのVRに配線します。

シールド線の芯線をVRを裏から見て一番左側、シールド線を一番右側にはんだ付けします。

800img_2006_2

私はVOXスイッチをTONEのスイッチとして転用しました。

電源線はVOXスイッチに配線します。元の配線(白)を外して収縮チューブをかぶせて絶縁し、トーンユニットの電源線を半田付けします。グランド線も忘れずにアースへ接続します。

800_img_2009

 

5.調整

トーンスケルチを掛けた別の無線機で受信しながらトーンの出力レベルをVR1で調整してスケルチが開く最小限のレベルに調整する。適正なレベルがよく分からないので必要最小のレベルにしました。200mVp-pくらいになりました。

800_img_2011 100mV/DIV

最終的に周波数を確認して別の無線機のトーンスケルチが確実に開くことを確認。

 

6.仕上げ

最後にパネルにテプラーを貼って完了です。ちょっとカッコ悪いかな?

800_img_2016 800_img_2021

MIC GAINのVRをPULLスイッチ付きのVR(10KΩB型)に交換してそのスイッチをTONEのオン・オフにアサインしたいのですが、部品が手に入りません。これからも探してみます。

見つかったらVOXは元通りに戻します。


IC-351 レストア その9 完結編

2011-02-02 22:06:37 | IC-351

12.RITが大幅にずれている。

完了かと思っていたら、SSBモードで受信中にRITをONにしたところVRの位置が真ん中になっているにも関わらず、まったく周波数がずれてしまっています。VRもガリがあります。

RITのVRと直列に入っている半固定VR(R7)を調整してOKになりました。RITのすぐ裏にある半固定抵抗がR7です。

800_img_1930

VOXの確認も忘れてました。こちらはまったく問題なし。でも私はSSBでVOXを普段使うことはまったくありません。CWをメインの方はセミブレークインキーイングは当然なのでしょうが、CWをやらない私には宝の持ち腐れ?


IC-351 レストア その8

2011-02-01 17:10:00 | IC-351

10.「TS」スイッチが機能しない。

やっとジャンク機を手に入れてスイッチを取りました。

当初、RITとTSに使われている跳ね返り式のスイッチは他のスイッチとは別の種類の物と思っていたらスイッチはすべて共通でした。板バネを使って跳ね返り動作を実現していたのでした。

この板バネの反力がかなり強いのでスイッチのプラスティックが壊れるみたいです。ジャンクで手に入れた物もRITのスイッチが同様に壊れてました。

ジャンク機から取り外したスイッチ(スイッチ自体は跳ね返りスイッチではない)

800_img_1889

この板バネで跳ね返りスイッチになってました。

800_img_1892 800_img_1894

元通りに配線を戻してこの件は修理完了です。

800_img_1896_2

 

【改造】

メーター照明を白色LEDに改造

白色LEDに交換して直列に1KΩを挿入してます。

800_img_1899 800_img_1901

メーターの色が白っぽくなりましたが、ちょっと照度が低いかも?

「TSスイッチ」も使えるようになって「TS」のLEDも点灯してます。メーターのLEDの色は写真だと分かりにくいですね。ずいぶん白っぽくなりました。

800_img_1904 800_img_1928

これでこのIC-351も完了です。


IC-351 レストア その7

2011-01-30 15:49:03 | IC-351

11.FMで変調かからず。SSBで送信できず。

今日、「JRC 4558D」の新品が手に入ったので早速交換しました。これでFMもSSBもきれいに送信できるようになりました。

MAIN基板のIC 2交換です。

800_img_1888_2

残りはTSスイッチです。現在のところ入手の目途が立たず。Yahooオークションでジャンクを探していますが、スイッチだけのために購入するにはみんな値段が高すぎて・・・・。


IC-351 レストア その6

2011-01-21 16:49:22 | IC-351

新たな故障発見です。

11.FMで変調かからず。SSBで送信できず。

マイクが無くて送信をチェックできなかったのですが、入手できたので早速チェックしたところFMで音声の変調がかからず、SSBでも送信できず。

FMもSSBもダメなので低周波回路と判断してオシロで追ってみたらなんと初段のオペアンプがNGのようです。JRC NJM4558D ですが、これは入手可能でしょう。

Mic