3.FINALユニット修理
144FINALユニットも430FINALユニットも両方ともプリント基板に大きな問題があるので修理が難しいです。
1.空中配線をやり直して修理する
2.炭化した部分の周辺部品を撤去して新しいプリント基板を小さく切ってランドを作って貼り付けて修理する。
3.部品取りとして保管中のTS-780 #5から移植手術をする。
修理方法を考えましたが、今回とりあえず一番安易に修理できる3を選択することにします。
別途2の方法でユニットを修理して#5用として保管することにします。
電解コンデンサーの電解液で錆びているシャーシーをそのままにはできないので、サンドペーパーと錆取り剤で磨いて錆を完全に除去してシルバーの塗料を塗りました。マスキングをしてスプレー塗料を3回塗布しました。
屋外で水に濡れるわけでもないので、とりあえずこれで10年とは言いませんが3年や4年は大丈夫でしょう。たぶん・・・・・。
2個のFAINALユニットを移植して配線を全部やり直して完成です。
早速電源を入れてみたら入りません。あれ・・・・・。
AC100Vのヒューズが飛んでます・・・・・・。配線を間違えたわけではないし・・・・よくよく見たら電源のレギュレータTRに絶縁ワッシャーを入れ忘れてました。コレクターがGNDに短絡してヒューズ断でした。
出力を確認すると144MHzで15Wくらい、430MHzで20Wくらいまで電力計が振れましたのでたぶん直りました。突然のパワーダウンも無さそうなのでOKでしょう。
内部を清掃して全部組み立ててネジも新品交換して、リアパネルにマジックで書かれていた電源端子の絵も消してきれいになりました。
ALCの調整は最後にやることにしてこの件は一件落着とします。