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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

もう1台のTR-9300 #2

2012-07-17 15:16:46 | TR-9300

クリーニングで分解したときにメーターを交換しました。

メーターの針がなぜか色ハゲして白くなっています。元々赤いのがなぜ色落ちしたのか??

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取り外したメーターです。針がこれでは見にくいです。


TR-9300 #1 レストア

2012-07-17 12:44:00 | TR-9300

2台の内の以前からほったらかしで放置していた1台から手を付けました。

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PLLの出力周波数調整

チェックポイントはPLLユニットのTP2

MODEをUSBにしてメインダイヤルを50.999.9にして61.6964MHzにTC2を調整

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メインダイヤルを51.000.0にして61.6965MHzにVR1で調整

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これを何度か繰り返してPLLの周波数調整は完了です。

キャリア周波数調整

もちろんキャリアの周波数も調整します。TR-9000GとはUSBとLSBが逆になります。

チェックポイントと周波数

チェックポイント:

PLLユニットの右側のキャリアユニットのTPまたはNo.12コネクターの7番端子

周波数と調整箇所:

USB 10.6965MHz キャリアユニットTC3

LSB 10.6935MHz キャリアユニットTC1(オプションのLSB水晶が実装されている場合のみ)

CW送信時/AM送信時 10.6957MHz キャリアユニットTC2(CW受信時はUSBと同じ)

FM RXユニットTP7でチェックして10.695MHz 調整箇所はRXユニットTC1

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送信出力調整

IF部の調整も全部終わって最終的に51.00MHz FM で出力周波数51.000MHz13Wになりました。

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出力調整ポイント

FM HIGHでPLLユニットの奥のDRIVEユニットVR2で10W~13W程度

FM LOWでDRIVEユニットVR5で1W程度

AMの調整

TR-9000GやTR-9500Gには無いモードAMがあります。

送信キャリアのレベルをDRIVEユニットのVR7で3Wになるように調整して、変調レベルを同じくVR6で調整します。

もう一台のTR-9300で受信してみて音を確認しました。結構AM信号もしっかりした音で出てますね。でもやはり低電力変調よりは終段に直接変調をかけたAM信号の迫力は懐かしいですが。


TR-9300レストア

2012-07-16 21:31:29 | TR-9300

ずいぶん前に手に入れていたTR-9300が手を付けずに置いてありました。

というのはServiceManualが手に入らず、それどころか回路図すら持っていなかったのでほったらかしになっていました。

先日もう1台TR-9300をオークションで手に入れてしまったので、回路図を何とか入手してこれからレストアしてみます。2台とも外観は傷も少なく比較的きれいで、何とか仕上げたいと思います。

TR-9000Gをずいぶんたくさんレストアしましたから、周波数こそ50MHzですが概ね似たようなものです。周波数構成はPLLの出力が60MHz帯でヘテロダインがTR-9000Gとは逆です。

受信系で言えば50MHz帯の受信信号を60MHz帯のPLLからの局発信号とMIXして下側の出力信号10.695MHzを中間周波数としています。

PLLの出力周波数がUSBモードで

50.9999MHZの時に61.6964MHz

51.0000MHzの時に61.6965MHz

になるようにPLLユニットのTC2とVR1で調整すれば良さそうです。要領はTR-9000GやTR-9500Gとまったく同じです。ちょっと違いがあるのはAMモードがあること・・・・。とりあえずやってみましょう。

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上の写真は2台とも分解してクリーニングが終わって組み立てたところです。両方ともなんとなく動いていそうです。送信も10W程度は出ていますし、受信も-10dBμVの信号が受かってますから。

Tr9300spec 

 
回路図と一緒に手に入れた仕様です。SeviceManual無しでも回路図さえあれば何とかなりそうです。