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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-811D レストア その5

2011-05-20 12:53:08 | TS-811

4.HETユニット(つづき)

今日発注していたトランジスタが届きました。早速Q5(2SC2026)を交換してHETユニットを調整しました。

まったく430MHzの信号を受信することができなかったTS-811でしたが、受信できるようになりました。まだまだ細かい調整は必要ですが、とりあえず受信はできます。-10dBμVの信号も受信してますので感度も大丈夫みたいです。

送信側もチェックしました。当初はまったく出力が無かったですがFM/SSB/CWで3Wほどの出力が出ました。まだまだこちらも問題はありそうです。

やはり「送受信不可」の一番の原因はHETユニットの7逓倍のトランジスタ(Q5:2SC2026)不良でした。

 

7.送信出力

送信部各ステージのトリマー・コイルのコア調整で出力は25W強に改善されました。概ね定格出力になりました。

一番大きく同調がずれていたのはIFユニットの出力同調コイル(L11:30.265MHz)でした。これはかなり大きく離調していました。

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8.PLLアンロック

送信出力がほぼOKになったので周波数特性を確認しようと430MHzから徐々に周波数を上げていったところ、438.5MHzくらいになったところで突然出力が0になります。

調べてみたらPLLユニットからHETユニットに渡している113MHz~123MHzの信号が121.5MHzあたりでLOCKが外れてピタリと停止しています。PLLに問題あり・・・・PLLユニットはService manualに従って全部調整済みのはず。さてなぜ・・・・????


TS-811D レストア その4

2011-05-20 09:10:43 | TS-811

6.IFユニット

HETユニットのTRが届かなくてもできる作業がありました。IFユニットにSSGから中間周波数を挿入してIFユニットの調整を開始しました。

当初の予想通り中間周波数以降は一応動いていました。30.265MHzをIFユニットのR INに挿入してIFTを調整してみるといくつかのIFTがコアが一番入ったところでもピークが取れません。

IFTの中に組み込まれているCが容量抜けでしょうね。交換することは難しいので並列にプリント基板裏にCを追加するのが最善の対策だとは思うのですが、コイルのインダクタンスも分からないしIFTの中のCの容量も不明では何PFのコンデンサーを付ければよいのか?山勘でカットアンドトライでやってみるしかないでしょうね。これは手間がかかりそう・・・・。

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山勘で10PFを追加してみましたが、やはりコアは入りきってもピークが取れません。

思い切って50PFに交換したら今度はコアが抜け切れてしまいます。間を取って20PFにしてちょっとコアが入り気味の所でピークが取れました。

もう一か所ピークの取れないコイルにも20PFを追加してみたところ、こちらは若干コアが抜け気味の所でピークが出たのでとりあえず2か所に20PF追加でいきます。

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