県信用漁業協同組合連合会(遠藤正会長)は19日、昨年7月と先月、県内の2漁協で組合長と職員による預かり金などの着服が発覚し、被害額が合わせて960万円に上ることを明らかにした。
同連合会によると、不祥事があったのは山古志錦鯉養殖漁協(長岡市)と筒石漁協(糸魚川市)。
山古志錦鯉養殖漁協では、50代の組合長自らが03年9月~昨年7月、コイ養殖の諸費用約350万円を着服したことが、昨年7月の県の検査で明らかになった。組合長は「生活費にあてた」と話している。この日の発表で同連合会はいったん「50代の管理職」と発表したが、夜になって「組合長だった」と訂正した。
一方、筒石漁協では昨年3月から先月にかけて、信用事業を担当していた30代の男性係長が、関係団体の口座や組合員の個人口座から、四十数回に分けて約610万円を着服していた。先月、組合員から保険料の納付事務について照会があり、内部調査の結果、着服が明らかになった。本人も認めており、「飲食代や旅行費用にあてた」と話しているという。
いずれも本人や家族から全額が返済されたことを理由に、刑事告訴はしていない。処分については、調査終了後に決めたいとしている。同連合会は農林水産省などに不祥事を報告し、組合員にも説明したという。
このほか、昨年8月には水津漁協(佐渡市)で約140万円の現金が盗まれていたことも明らかにされた。
新潟市内で開いた会見で佐藤正同連合会副会長は「二度と不祥事を起こさないよう努めたい」と謝罪した。
毎日新聞 2005年7月20日
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同連合会によると、不祥事があったのは山古志錦鯉養殖漁協(長岡市)と筒石漁協(糸魚川市)。
山古志錦鯉養殖漁協では、50代の組合長自らが03年9月~昨年7月、コイ養殖の諸費用約350万円を着服したことが、昨年7月の県の検査で明らかになった。組合長は「生活費にあてた」と話している。この日の発表で同連合会はいったん「50代の管理職」と発表したが、夜になって「組合長だった」と訂正した。
一方、筒石漁協では昨年3月から先月にかけて、信用事業を担当していた30代の男性係長が、関係団体の口座や組合員の個人口座から、四十数回に分けて約610万円を着服していた。先月、組合員から保険料の納付事務について照会があり、内部調査の結果、着服が明らかになった。本人も認めており、「飲食代や旅行費用にあてた」と話しているという。
いずれも本人や家族から全額が返済されたことを理由に、刑事告訴はしていない。処分については、調査終了後に決めたいとしている。同連合会は農林水産省などに不祥事を報告し、組合員にも説明したという。
このほか、昨年8月には水津漁協(佐渡市)で約140万円の現金が盗まれていたことも明らかにされた。
新潟市内で開いた会見で佐藤正同連合会副会長は「二度と不祥事を起こさないよう努めたい」と謝罪した。
毎日新聞 2005年7月20日
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