画像はエコール・ミリテール(陸軍士官学校)とおなじみのエッフェル塔です。
横に伸びるエコール・ミリテールと縦にそびえるエッフェル塔、という感じですね。
パリ在住時代はメトロ8号線をよく利用したので、モグラのようにこの辺りの地中を駆けずり回っていました。
ブシコーから、フェリクス・フォール、コメルス、ラ・モト=ピケ=グルネル、そしてこのエコール・ミリテールを通り、ラ・トゥール=モブール、アンヴァリッド、そしてコンコルドで1号線に乗り換えます。
時にはモグラも地上に出て、この辺りの通りをわざわざ歩いていたのも、いい思い出です。
パリのメトロの駅名の由来を述べた「パリのメトロ歴史物語」(原書房)より、エコール・ミリテールに関する箇所を抜き書きします。
このエコール・ミリテールは、ルイ15世時代の1752年から60年にかけて、建築家のアンジュ=ジャック・ガブリエルにより士官学校として建てられました。
その後まず小麦と小麦粉倉庫となり、革命曆2年(1793-1794)に騎兵隊の兵舎に変えられました。そこには執政護衛隊が、後には国王親衛隊が入ります。
ここを兵舎としたナポレオン親衛隊は貴族に叙任され、それにより兵舎はエリート軍人のものとなります。
第2帝政時(1852-1870)にも、ここに騎兵や砲兵たちを住まわせました。
しかし第3共和政(1870-1940)でここを軍事教育のための学校に戻しました。
そして現在では国立高等軍事学校となっています。