この作品は、ジェームズ・ティソ(James Tissot 1836-1902)の「浴室の大和撫子」(Japonaise au bain 1864)です。
日本語訳においては、単に日本女性としたり、wikiの例のようにそのまんまラ・ジャポネーズという訳もありましたが、なんだか味気ないので、大和撫子と遊んでみました。
この絵はディジョン美術館訪問時には見た覚えがありません。ご覧のとおり妖艶な題材なので、自分のような好き者なら忘れられないはずなのですが。当時は展示されていなかったのかもしれません。
今回、ディジョン美術館について書くにあたり、そのHPをサーチしていたら、この絵と出会い、軽い衝撃を受けたので、書き残しておく次第です。
題名では浴室となっていますが、どこが浴室なのかよくわかりません。どうも裸のモデルを描くための言い訳のようにも思えます。水戸黄門の由美かおるさんや、ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンと同じ感覚なのでしょうか?(笑)
それは別にして、作者のティソはこのような絵を描くくらいですから、ジャポニズムの影響を相当受けていました。
更には現在放映中の大河ドラマ「青天を衝け」に出てくる徳川昭武のパリでの画学教師になっており、昭武の肖像も描いているそうです。