Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

日本と米国,世界における日本,混沌とする世界

2005-07-24 | Weblog
  News Week 日本語版 の 2005.7.27 号には,興味深い記事が多かった.

 まず,特集 (Special Report) は,『知られざる在日米軍の素顔』(pp.42-57)と題した,在日米軍についての記事だ.第二次世界大戦が終わって60年,冷戦構造もくずれた今,日本の安全保障の戦略としての米軍駐留について,根本的に考え直す時期にきているのではないだろうか?

 さらに,国連関係の話題として,『改革を「阻む」アメリカの本音』『国連分担金以外に日本が支払うもの』(pp.34-37) という記事もあった.日本の政府/外務省のやり方の問題もあると思うが,あれほどのお金を拠出していて,それに応じた発言力が認められないというのは,どんな組織でも,根本的におかしいと思う.
 この際,国連への拠出金(分担金)を,せいぜい,フランスやイギリス並みに減額してはどうだろうか?ちなみに,現在の日本の分担は約19.5%であり,イギリス,フランスは,それぞれ 6.1, 6.0%にすぎず,中国,ロシアを合計しても,日本よりもだいぶ少ない分担である.


 『中国人ハッカー日本攻撃計画』(pp.20-21) という記事も,非常に物騒な内容だ.中国の近代化の中で,法律とそれに関連する行政の整備の遅れが一番の問題であることは,一部ではよく知られている.麻薬,密輸,コピー商品,その様々な犯罪が横行しているが,このような,情報システム上での犯罪への取り締まりには,技術的にも行政的にも,もっと力を注いでほしいものだ.

 イギリスでの爆弾テロについては,『テロ実行犯を操った黒幕の正体』(pp.28-31)という解説がある.本当に,イスラム急進派グループの洗脳によって,過激派ではない若者が自爆テロを行ったのだろうか? そうだとすると,再発を防ぐのはそう簡単ではないだろう.


 テロの爆弾といい,ハッカーのサイバー攻撃といい,全く物騒な世の中だ.



追記:
 IT業界の用語としては,ハッカー(hacker) という用語は,コンピュータ技術全体に非常に精通した,ソフトウェア技術者,特に達人的な技量をもったプログラマーのことだ.ハッカーは,同僚から尊敬されるような存在であり,その技術を悪用する者はハッカーとは呼ばれない.
 これに対して,他者の情報システムに対して,悪意をもって,侵入,情報入手・漏洩,妨害・破壊工作等を行う者は,クラッカー(cracker) という.
 本来,ハッカーとクラッカーは別けて表記すべきと思うが,この記事では,引用元の表記を踏襲した.


 *ついでに,誤字も直しました.
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