Dr. Jason's blog

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Desktop Audio: ボーカルと生ギター Trijntje Oosterhuis

2010-04-11 | Audio
 BOSE Companion 3 II に、スーパーツィーター TAKET-BATPURE を追加したシステムは、ツィータのダブル化によって、ボーカルやアコースティック楽器の質感が非常に良くなった。

 特に、アコースティック楽器では、ギター族、バイオンリン族、チェンバロ族等、はじく、こする系統のもの、それから、パーカッション系のものは、本システムのユニットの構成や、スーパーツィーターを含むシステムの価格からすると、ちょっと信じられないリアリティである。
 その結果、録音の良い、ボーカルやアコースティック楽器の音源を聴くのがとても楽しい。


 先日、打ち合わせの合間に、 目黒 atre HMV に立ち寄った。JAZZ系のスタンダードなCDを安く売っていたので、数枚購入した。
 色々物色していると、店内を流れている音楽がちょっと気になった、聞いたことのない女性ボーカルと生ギターの演奏であった。曲は聞いたことがあるポピュラーなものだが、ボーカル、ギター、そしてアレンジがなかなか良い。どんなアーチストだろうと、店員にたずねてみようと思ったところ、ちょうどジャズボーカルのコーナーで、「現在、店内で演奏中」のPOPを発見した。

 アルバムタイトルは、
  Never Can Goodbye
 アーティストは、
   Trijntje Oosterhuis
 知らない名前なだけでなく、そもそも、発音もわからない。バッケージの裏をみると、 EMI Music Netherlands とある。オランダのアーチストらしい。ほんの1-2分のフレーズを聞いただけだが、とにかく購入することにした。
 
  Trijntje Oosterhuis は、オランダの女性ボーカルで、ヨーロッパではとても成功しているらしい(日本にも数回来日している)。名前の発音は、色々な言語の発音を調べるサイトで調べたところ、カタカナの表記では、
 トレインチャ オゥスタァハウシュ
と聞こえた。さらに調べると、英語圏の国や日本では、シンプルに TRAINCHA、トレインチャ 等の名前で呼ばれているようだ。日本のEMIのサイトでの名字のカタカナ表記は、オースタルハウス となっている。


Never Can Say Goodbye

EMI

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# 筆者が HMV で購入したものは、オランダからの輸入版
# Amazon.co.jp でも、2010/04/10現在 輸入版で入手可能。
# 日本版は、EMI Music Japan から、2010/05/05 発売予定。(2300円 税込)


 このアルバムは、昨年亡くなった、マイケル・ジャクソンのファンだった、トレインチャが、彼のヒット曲のカバーアルバムとしてまとめたものである。

 バックは、 レオナルド アムデロ (Leonardo Amuedo) というギタリストのギターがメイン。このギターが良い。一部、同じオランダの女性サックス奏者の キャンディ ダルフィー (Candy Dulfer) のサックスや、ちょっとしたバーカッション的な音と、ハンドクラップ、コーラスが入る。
 
 トレインチャの公式サイトでは、以下のように説明されている。(一部抜粋)

Many musicians have been inspired by Michael Jackson, including myself.
At my guesthouse I started singing Michael Jackson songs. Night after night pure out of love for the music, together with Leonardo Amuedo on guitar.
This album is no tribute. Michael Jackson doesn’t need a tribute!
The songs on this album are a collection of my favourite Michael Jackson songs.

 再生音から、録音は、あまり広くないところで、シンプルな装置で、ダイレクトに行なわれた感じをうけた。ライナーノーツにも、
 Recorded at Trijntje's Tuinhuis
とあった。Tuinhuis は、英語の pavilion であるので、実際に、自分のゲストハウスで、そのまま録音したらしい。
 さらに調べたところ、 youtube に録音の様子のビデオ があった。部屋の様子と機材の一部も写っていて、なるほどねぇという感じ。アルバムジャケットの裏に、小さな建物の写真があるが、おそらくこれが、録音場所の、Trijntje's Tuinhuis であろう。

 トレンチャの声は、ほんの少しハスキーだが、上品で、表現力がある。ギターは何種類か使い分けていて、押さえぎみだが、凄いテクニックであることが判る。声にも、ギターの音色にも、独特の響きがある。
 スペアナで、みると、ボーカルと、生ギターだけとは思えないほどレンジが広い。足を踏みならす音と思われるものも聞こえる。(ライナーノーツに、leg-and-hand-percusion とあった。)

 これは、一言でいえば、優秀録音である。シンプルなシステムで、ライブ的に録音したのが良いのだろう。全くの拾いものであった。


 マイケルの曲が特に好きでなくても、録音の良い、上質なボーカルと生ギターのアルバムとして、おすすめできる一枚である。




追記:

 「トレインチャ」を知らないボーカリストだったように書いたのは、全くの間違いでした。 2008/02 の バート バカラック (BURT BACHARACH) 来日公演 で、ゲスト出演していて、2/16 の東京でのライブで見ていました。ライブのパンフレットを見直したら、バカラックを歌った、トレインチャの CD の紹介もちゃんとでていました。
 当日は、なかなか上手な人だなという印象だけでした。しかし、名前も声も全く覚えていなかったということですね。彼女、当時は、最近の写真よりも少し太めだったように思います。

 
# 2010/12/23 ミスタイプを修正。
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