Dr. Jason's blog

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Desktop Audio: BOSEと小さなスーパーツィーターのダブル化

2010-04-03 | Audio
2010/3/16の記事 Desktop Audio: BOSEの底力と小さなスーパーツィーター の続報





 都内に借りている研究室の Desktop Audio は、 BOSE Companion3 II と、 スーパーツィーター TAKET-BATPURE を組み合わせたささやかなものである。


 前回の記事で紹介したとおり、エージングも進んできたので、かねてから検討していたとおり、スーパーツィーターを片チャンネルに2個並列接続して、ダブル化してみることにした。
 冒頭の写真は、工作完成後に、設置配線した様子である。

 スーパーツィーターのBATPUREは、前回と同じく、秋葉原のコイズミ無線の本店の店頭にて購入。
 追加のツィーターは、既存のツィーターのすぐ下に、並べて設置した。



 ツィーターの周辺の色々な対策はまだなにもしていないので、反射の影響などが多少あるだとうと思われる。

 今回、配線を並列化するにあたって、スピーカーケーブルとリード線を、変更した。(これまで、スピーカーケーブルは、RCAピンケーブルの片側を加工したものを使用していた。)
 スピーカーケーブルは、片方がRCAピンジャック、片法がバラ線となっていてOFCの線材を使っている入手が容易で低価格のものから、SONYの RK-S30 を選択した。99.996% OFC としては、安いケーブルである。ビクターその他からも、同等の製品がでている。このあたりは、Desktop Audio なので、それほど神経質になることもないと思う。
 また、リード線は、カートリッジ用のOFCリード線で入手が容易で低価格のものから、audio-techinica の AT6101 を選択した。これは、PCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)の線材を使用しており、アナログカートリッジ用として定評のあるものである。(最近は、秋葉原でも、この手の製品をおいている店がめっきり減ってしまった。)

 AT6101の片側の端子をファストン端子と圧着接続した。





 ファストン端子側は、スーパーツィーターの端子との接続用である。そして、ファストン端子を圧着しなかった側の元々のカートリッジとの接続端子を、そのまま、スピーカーケーブルと圧着して接続した。
 ファストン端子は、これまでは、audio-techinica の TL110Sを使用していたが、これは、BATPUREの接続端子の大きさからすると、一回り大きすぎる感があった。たまたま、コイズミ無線のレジ横で、TL110Sよりも小さなサイズのファストン端子が販売(1個10円)されていた。これを購入。金メッキではないし安い素材だが、サイズ的なフィット感を優先した。実際に工作したところ、圧着加工のしやすさ、BATPUREの端子との密着感の両面で、この選択は正解だったと思われる。

 スピーカーケーブルと、リード線の圧着による二股接続部分は、加工のしやすさと機械的強度を優先した。よく撚ったスピーカーケーブルの芯線を、一本目のリード線の端子の中を通し圧着してから、先端部分を折り曲げ2重化したものを、2本目のリード線の端子に通して圧着した。結果的に下側のユニットへの配線が、1cmほど長くなっている。





 また、一部の配線の絶縁カバーには、日東シンコーのブチルゴムテープ(自己融着テープ)を使用している。(これは、オーディオファイルの間では昔から知られている、非常に便利な素材である。)
 圧着部分の被覆については、スミチューブ(熱収縮チューブ)も準備して検討したが、接点復活剤等の投入を考慮した結果、今回は使用しないこととした。


 細かいセッティングや調整はまだ、これからだが、結論からいうと、再生音の改善は予想以上であった。
 一般に、ユニットを並列化すれば、音圧は上がり、過渡特性等は改善される。だが、通常の常識からいえば、70dBのスーパーツィーターを並列接続でダブルにして、振動板の面積が2倍になっても、まだ、メインの BOSE のサテライトスピーカーのフルレンジとの間の音圧差は大きいことは明らかである。
 しかしながら、音場感、定位、音像、分解能、過渡特性のどれもが、ひとランクアップした感じとなった。特に、音場感、音像、アコースティック楽器質感等の改善は著しい。工作した自分自身が、ちょっと驚いた。




[TAKE-BATPUREをダブル化する際のリード線として好適]

audio-technica リードセン [AT6101]

オーディオテクニカ

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[BOSE BOSE Companion3 II にスーパーツィーターを追加する際におすすめのスピーカーケーブル]

ソニー RCAピンプラグ←→先バラ スピーカーコード 3m RK-S30

ソニー

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[TAKET-BATPUREの自作台として好適の黒檀キューブ]

山本音響工芸 キューブベースアフリカ黒檀材(4個1組) QB-3

山本音響工芸

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[工作が苦手な人向きのキューブ台つきの TAKET-BATPURE]

テイクティ スーパーツイーター(2個入) TAKET-BATPURE-C(ペア)

テイクティ

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[Desktop Audio のメインスピーカーシステムとしておすすめ]

BOSE Companion3 II マルチメディアスピーカー

BOSE

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2 コメント

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Unknown (備忘録子)
2010-04-06 21:59:19
みみとしまなのですが、
フィルターでしたっけ、それを入れるまでもない、
ということなんですよね、
さらに基本的なのですが、並列で
接続していますが、直列にしない理由があるんですよね、
失礼しました。
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Unknown (Dr.Jason)
2010-04-07 00:45:45
> 備忘録子 さん

コメントありがとうございます。

以下の説明をみてもらうとわかりますが、仕様的にフィルターネットワークは必要ありません。
実際にテストしても、18KHz 以下は実質的に再生されません。
低域をカットするためにコンデンサーをつなぐと多少歪みが減ることはありかもしれませんが、工作が面倒になるわりには、実質的なメリットが少ないと判断しました。
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=15851546 

ツィーターの場合で、直列接続はあまり聞いたことがないなぁ。直流抵抗も増えるし。
# インピーダンス的なニーズで直列にせざるを得ないという場合はありますけど。
ウーファー等の場合、少し帯域をずらして直列という例はあります。

今回は、並列で問題ないと思います。

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