JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

軽トラ荷台に木造建築病

2007年11月22日 | Weblog
サニトラ荷台の牽引に挫折した後、1996年 新たな企画で復活します!軽トラックの荷台に家を建設するぞ!と発病、マツダの古いポーターという可愛い顔の軽トラックにログハウスの様な木造の小屋を建てたのです。軽トラックって好きなんだよね!未だ有望なカスタムベース車!日本らしい優れたデザインで、タフに農業や仕事に まだまだ活躍している 便利な実用車なのです。アメリカにも家の無いヒッピーがワゴン車に住んでいたりするので、この日本なら軽トラでしょう!という訳なのです。「それなら おとなしく軽の箱ワゴンに住めばいいじゃん」と言われましたが その度に「いいの!そうしたら作る所無いでしょ!」と少し恥ずかしそうに答えていました。ヒッピーがファッション的にゴッコ遊びをするのがテーマでしたから、イメージが先行していたのです。ズバリ黄色い軽トラの荷台に木造のスヌーピーの小屋が乗るイメージでした。白い壁に赤い屋根 緑の窓枠が おれの夢の家のカラーリングです!煙突も欲しいな。当時 偉大なARTが構造主義思想の構造によって確信的に成り立っている事実に驚き、浅田 彰 先生の本を読み漁りハマっていました。解析ばかりの評論的な角度の視点に悩み始めた時「逃走論」という著書により救われました。その喜びで当時は アンサーソングとして逃走をテーマにした作品をよく作っていました。ざっくり説明すると こうです「情報化する世界に流れるのは情報の砂、砂に呑まれたり押し流されたりしない為に必要な事は 軽快に砂の上でダンスを続ける事」比喩による解り易い素晴しい説明です!こんな素晴しい本が書かれたのが1984年!おれが読んだ年から更に時が流れ、現代に於いても色褪せず 完全に予言と対策が射抜かれています!ARTコンペの時に浅田 彰 先生に会い 逃走論に救われた話をして そのバイブルにサインも頂いたのでした。1年がかりで車は完成!タイトルは「OUT HOME」大学院の卒業制作として発表しました。大学のメインスポットに展示!車が乗った事の無い 大好きな広場を陣取り 女子高生やギャル人気の展示で満足しました。で?  ああ、今、あの車ね、実家の庭で犬小屋として使ってるよ!犬も気に入ってるみたい。あははは~ 本当のスヌーピーの小屋になっちゃったよ!
画像は www.JAHPON.com のARTの中です。